今回のデッキ紹介はイナゴの神様。
破滅の刻の多色の神3種の1人。
語呂の良さからイナゴッドの愛称で親しまれる神様。
ただ、青と赤という色はなんとなくイナゴのイメージがないし、
過去のイナゴのカードも黒か緑だ。
なんとも変わったカードである。
《The Locust God/蝗の神》
コスト:4青赤
伝説のクリーチャー 神(God)
飛行
あなたがカードを1枚引くたび、飛行と速攻を持つ青であり赤である1/1の昆虫(Insect)クリーチャー・トークンを1体生成する。
(2)(青)(赤):カードを1枚引き、その後カード1枚を捨てる。
蝗の神が死亡したとき、次の終了ステップの開始時に、これをオーナーの手札に戻す。
4/4
神話レア
6マナ4/4という本体スペックはそれほど高くはないが、
カードを引くたびに1/1飛行速攻トークンが出るので、
攻撃力は決して低くない。
ジェネラルダメージ21点は狙いにくいものの、
ドロースペルの豊富な青いカードを駆使すると、
かなり簡単にトークンの数が並ぶ。
特にEDHでよく使用される7ドロー呪文を撃つと一気に7体並ぶのが面白い。
しかもトークンは速攻持ちなので、
戦闘前メインフェイズでドロー呪文を連打出来ると、
かなりの攻撃力になる。
自身の持つ起動型能力でもトークンが出るので、
マナが余っていればトークンが並べられる。
起動にタップが不要である事から、
無限マナの処理手段としてもなかなかに優秀。
色マナを含めた無限マナでなければならないが。
デッキは以下。
ジェネラル:《蝗の神/The Locust God》
-クリーチャー4枚-
《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
《遵法長、バラル/Baral, Chief of Compliance》
《粗石の魔道士/Trinket Mage》
《聖別されたスフィンクス/Consecrated Sphinx》
-インスタント15枚-
《水没/Submerge》
《煮えたぎる歌/Seething Song》
《否定の契約/Pact of Negation》
《渦まく知識/Brainstorm》
《神秘の教示者/Mystical Tutor》
《猿術/Pongify》
《白鳥の歌/Swan Song》
《秘儀の否定/Arcane Denial》
《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift》
《Mana Drain》
《大あわての捜索/Frantic Search》
《発明品の唸り/Whir of Invention》
《意志の力/Force of Will》
《誤った指図/Misdirection》
《差し戻し/Remand》
《呪文貫き/Spell Pierce》
-ソーサリー16枚-
《ミジックスの熟達/Mizzix’s Mastery》
《親身の教示者/Personal Tutor》
《汚損破/Vandalblast》
《加工/Fabricate》
《Timetwister》
《Wheel of Fortune》
《意外な授かり物/Windfall》
《荊州占拠/Capture of Jingzhou》
《時間操作/Temporal Manipulation》
《時間のねじれ/Time Warp》
《水の帳の分離/Part the Waterveil》
《時のらせん/Time Spiral》
《永劫での歩み/Walk the Aeons》
《時間の熟達/Temporal Mastery》
《宝船の巡航/Treasure Cruise》
《思案/Ponder》
-エンチャント4枚-
《気流の言葉/Words of Wind》
《リスティックの研究/Rhystic Study》
《沿岸の海賊行為/Coastal Piracy》
《タッサの二叉槍/Bident of Thassa》
-アーティファクト23枚-
《Jeweled Amulet》
《金属モックス/Chrome Mox》
《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》
《水蓮の花びら/Lotus Petal》
《魔力の墓所/Mana Crypt》
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
《オパールのモックス/Mox Opal》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《通電式キー/Voltaic Key》
《頭蓋骨絞め/Skullclamp》
《友なる石/Fellwar Stone》
《厳かなモノリス/Grim Monolith》
《イゼットの印鑑/Izzet Signet》
《精神石/Mind Stone》
《虹色のレンズ/Prismatic Lens》
《サファイアの大メダル/Sapphire Medallion》
《思考の器/Thought Vessel》
《アシュノッドの供犠台/Ashnod’s Altar》
《ファイレクシアの供犠台/Phyrexian Altar》
《スランの発電機/Thran Dynamo》
《金粉の水蓮/Gilded Lotus》
-プレインズウォーカー4枚-
《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
《ダク・フェイデン/Dack Fayden》
《求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker》
《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》
-土地32枚-
《ガイアー岬の療養所/Geier Reach Sanitarium》
《大焼炉/Great Furnace》
《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
《Volcanic Island》
《蒸気孔/Steam Vents》
《乾燥台地/Arid Mesa》
《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
《霧深い雨林/Misty Rainforest》
《汚染された三角州/Polluted Delta》
《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
《教議会の座席/Seat of the Synod》
《古えの墳墓/Ancient Tomb》
《滝の断崖/Cascade Bluffs》
《魂の洞窟/Cavern of Souls》
《統率の塔/Command Tower》
《マナの合流点/Mana Confluence》
《シヴの浅瀬/Shivan Reef》
《産業の塔/Spire of Industry》
《尖塔断の運河/Spirebluff Canal》
《硫黄の滝/Sulfur Falls》
《発明博覧会/Inventors’ Fair》
7《島/Island》
2《山/Mountain》
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基本はイナゴの神様を着地させて、
あとはドロー呪文や能力、ドロー・ステップでトークンを出して殴る。
《沿岸の海賊行為》か《タッサの二叉槍》があれば、
トークンが倍々計算で増え、
そこからの追加ターンでおおむね殴り切れる、
という流れだ。
一度動き出せばトークンが倍(攻撃力倍)で、
ドローも一気に増え、追加ターンを高確率で引けるので、
そのまま追加ターン連打で押し切れる事は多い。
そして、このジェネラル特有の無限が1つ。
ジェネラルが出ている事が前提で、
《頭蓋骨絞め/Skullclamp》
《アシュノッドの供犠台/Ashnod’s Altar》or《ファイレクシアの供犠台/Phyrexian Altar》
これが揃えば無限。
1/1のトークン(最低でもドロー・ステップで出ている)を
《頭蓋骨絞め》でドロー2枚に変える。
ジェネラルの能力が誘発して1/1が2体出る。
そのうちの1体を《ファイレクシアの供犠台》で生贄に捧げて好きな色1マナ、
そのマナでもう1体に《頭蓋骨絞め》を装備させてドローに。
この場合だとマナは増えないが、無限ドロー。
《アシュノッドの供犠台》のほうだと無色1マナずつ余る。
《ファイレクシアの供犠台》での無限ドローが成立した時点で、
残りのライブラリーは全部引けるので、
ライブラリーの中のドロー手段やマナアーティファクトから、
《アシュノッドの供犠台》までつなげればマナも自由になる。
もっともこのコンボは無限と書いてはいるものの、
残りのライブラリー枚数分のトークンしか出せない。
マナを余らせるにしてもライブラリー枚数に影響してしまう。
ただし、コンボの性質上、
ライブラリーを全部引き切る事が出来るので、
途中でマナアーティファクトや軽いドロースペルでトークンを出して、
《時のらせん》や《Timetwister》につながれば、
ライブラリーの回復まで持っていける。
一度ライブラリーが回復してしまえば、
殴り勝てるだけの数のトークンは出るだろう。
《気流の言葉》が組み合わさるとさらに強い。
今回は不採用にしてあるものの、
ライブラリーアウトを防ぐ手段+別ルート勝ち手段ならば、
《精神力/Mind Over Matter》
《寺院の鐘/Temple Bell》
《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre》
または《真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth》
の採用も悪くない。
特に《寺院の鐘》はジェネラル+追加ターンとの相性も良い。
この構成で《無限に廻るもの、ウラモグ》を採用しておくと、
どうしても困ったパーマネントを出された際の保険にもなる。
困ったら《無限に廻るもの、ウラモグ》で殴るという勝ちパターンをとれる事が魅力。
他の手段でライブラリーを切らせたくないのなら、
《思い起こし/Call to Mind》の採用だけでもOK。
コンボが成立してしまえばライブラリーを引き続けられるので、
《Timetwister》を引くまでドローして撃つ。
《思い起こし》を引くまでドローする。
《思い起こし》で《Timetwister》を回収。
《Timetwister》を撃つ。
あとはぐるぐるとこれを繰り返せばいいのである。
このルートで作った場合だと、
無限ドロー、無限マナ、無限トークンが成立。
これだけの無限が成立する=無限ターンでもある。
この構築の場合、
《Timetwister》と《思い起こし》のどちらかが追放されない限り、
墓地、ライブラリー、手札のどこにあっても必ず成立するうえに、
《思い起こし》は追加ターン連打用にもなるので、
全く無駄にならないので個人的にはお薦めだ。
あれこれと詰め込んでいると、
バランスが崩れてしまうものの、
《潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant》
《旗印/Coat of Arms》
なども一考の価値がある。
《旗印》は7ドローからのトークン強化が非常に面白いが、
それ以外の時に他者のクリーチャーを強化しかねない事と、
単品で全く仕事をしない事が欠点。
この蝗の神様は発売してすぐに構築した事もあり、
まだまだ研究する箇所が相当にある。
色々なカードを試してみて、
より強いものが出来た時は再度紹介したい。
ではまた。
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EDHデッキ紹介その106(The Locust God/蝗の神)
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