今回のジェネラルはバルダーズ・ゲートから
《ゴアガッツ団の親分、ラッガドラッガ》。
《Raggadragga, Goreguts Boss/ゴアガッツ団の親分、ラッガドラッガ》
コスト:2赤緑
伝説のクリーチャー 人間(Human) 猪(Boar)
あなたがコントロールしていてマナ能力を持つすべてのクリーチャーは+2/+2の修整を受ける。
あなたがコントロールしていてマナ能力を持つクリーチャー1体が攻撃するたび、それをアンタップする。
あなたが呪文を唱えるたび、
それを唱えるために7点以上のマナが支払われていた場合、クリーチャー1体を対象とする。
それをアンタップする。ターン終了時まで、それは+7/+7の修整を受けトランプルを得る。
4/4
レア
ナニコレ?というくらい色々な能力を持っている生物。
デメリットが1つも無く、それでいて4マナで4/4。
3つ目の能力で対象を自分にすればジェネラルダメージ21点も可能だし、
そんな事しなくてもいくらでも悪さ可能な能力だ。
1つの生物でアンタップ能力が2つあるのも強い。
マナ能力持ち生物なら擬似警戒能力でもあるし、
強化能力も唯一無二な強化能力。
面白さ満点のジェネラル。
ちなみにマナ能力という定義は勘違いしがちなのでちょっと注意が必要。
定義的には
「マナを加える効果を持つ起動型能力で、忠誠度能力ではなく、
かつ対象を取らない起動型の能力。
能力はスタックに乗らないので、即座に解決される。
マナ能力に対して打ち消すなどをする事は出来ない。」
というもの。
このラッガドラッガの能力で強化されるマナ能力を持つクリーチャーに関して言うと、
○と×で適用、不適用を書いていこう。
○《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
×《東屋のエルフ/Arbor Elf》
×《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》
○《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》
○《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》
(クリーチャー化時)
○《野生の魂、アシャヤ/Ashaya, Soul of the Wild》
(トークン以外の全生物が森と化すので適用。)
○《ピーマの改革派、リシュカー/Rishkar, Peema Renegade》
(+1/+1カウンターを乗せた生物に適用。)
○《円環の賢者/Gyre Sage》
(たとえ+1/+1カウンターが0でも適用。)
○《培養ドルイド/Incubation Druid》
(順応していなくても適用。)
×《社交の達人/Joiner Adept》
×《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》
×《ギックスの僧侶/Priest of Gix》
○《にやにや笑いのイグナス/Grinning Ignus》
○《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》
○《遺産のドルイド/Heritage Druid》
○《野生の朗詠者/Wild Cantor》
○マナが出せる土地を生物化させるカード
(《自然の反乱/Nature’s Revolt》や《待ち伏せ司令官/Ambush Commander》)
デッキは以下。
ジェネラル:《ゴアガッツ団の親分、ラッガドラッガ》
-クリーチャー 44枚-
《銅角笛の斥候/Copperhorn Scout》
《フィンドホーンのエルフ/Fyndhorn Elves》
《遺産のドルイド/Heritage Druid》
《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote》
《スカイシュラウドのレインジャー/Skyshroud Ranger》
《樺の知識のレインジャー/Birchlore Rangers》
《エルフの神秘家/Elvish Mystic》
《ボリアルのドルイド/Boreal Druid》
《東屋のエルフ/Arbor Elf》
《野生の朗詠者/Wild Cantor》
《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》
《モウロック/Mawloc》
《ジョラーガの樹語り/Joraga Treespeaker》
《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
《獣呼びの学者/Beastcaller Savant》
《ティタニアの僧侶/Priest of Titania》
《ピーマの改革派、リシュカー/Rishkar, Peema Renegade》
《激情の共感者/Fierce Empath》
《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》
《永遠の証人/Eternal Witness》
《領界渡り/Realmwalker》
《エルフの大ドルイド/Elvish Archdruid》
《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》
《刻み角/Manglehorn》
《Elvish Spirit Guide》
《夢の円環のドルイド/Circle of Dreams Druid》
《養育者、マーウィン/Marwyn, the Nurturer》
《再利用の賢者/Reclamation Sage》
《ヴィリジアンの社交家/Viridian Joiner》
《鷺刃の精鋭/Heronblade Elite》
《野生の心、セルヴァラ/Selvala, Heart of the Wilds》
《ティムールの剣歯虎/Temur Sabertooth》
《獣に囁く者/Beast Whisperer》
《狩猟の統率者、スーラク/Surrak, the Hunt Caller》
《秘密を知るもの、トスキ/Toski, Bearer of Secrets》
《オーランの凍り牙/Ohran Frostfang》
《野生の魂、アシャヤ/Ashaya, Soul of the Wild》
《森林の怒声吠え/Woodland Bellower》
《氷河跨ぎのワーム/Panglacial Wurm》
《威厳の魔力/Regal Force》
《ニクス咲きの古きもの/Nyxbloom Ancient》
《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger》
《真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth》
《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre》
-インスタント 3枚-
《夏の帳/Veil of Summer》
《召喚の調べ/Chord of Calling》
《活性の力/Force of Vigor》
-ソーサリー 5枚-
《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》
《Wheel of Fortune》
《起源の波/Genesis Wave》
《巫師の天啓/Shamanic Revelation》
《歯と爪/Tooth and Nail》
-エンチャント 6枚-
《調和の中心/Concordant Crossroads》
《繁茂/Wild Growth》
《楽園の拡散/Utopia Sprawl》
《適者生存/Survival of the Fittest》
《森の知恵/Sylvan Library》
《よりよい品物/Greater Good》
-アーティファクト 9枚-
《魔力の墓所/Mana Crypt》
《宝石の睡蓮/Jeweled Lotus》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《ブーツ・オヴ・スピード/Boots of Speed》
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《アイ・オヴ・ヴェクナ/Eye of Vecna》
《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》
《暗黒のマントル/Umbral Mantle》
《雲石の工芸品/Cloudstone Curio》
-土地 32枚-
《Taiga》
《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
《根縛りの岩山/Rootbound Crag》
《カープルーザンの森/Karplusan Forest》
《火の灯る茂み/Fire-Lit Thicket》
《尖塔の庭/Spire Garden》
《モスファイアの谷/Mossfire Valley》
《ガイアの揺籃の地/Gaea’s Cradle》
《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ/Yavimaya, Cradle of Growth》
《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》
《耐え抜くもの、母聖樹/Boseiju, Who Endures》
《統率の塔/Command Tower》
《魂の洞窟/Cavern of Souls》
《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx》
《虹色の眺望/Prismatic Vista》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
《乾燥台地/Arid Mesa》
《霧深い雨林/Misty Rainforest》
《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
《髑髏砕きの一撃/Shatterskull Smashing》
-《鎚の山道、髑髏砕き/Shatterskull, the Hammer Pass》
《変わり樹の共生/Turntimber Symbiosis》
-《うねる森、変わり樹/Turntimber, Serpentine Wood》
8《森/Forest》
1《山/Mountain》
赤いカードは限られているほとんど緑単の構成。
無限コンボもいくつか。
無限コンボ
パワー参照でマナが出せる生物+《暗黒のマントル》
まずは簡単ルート
《暗黒のマントル》
コスト:3
アーティファクト — 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは
「(3),(Q):このクリーチャーは、ターン終了時まで+2/+2の修整を受ける。」
を持つ。((Q)はアンタップ・シンボルである。)
装備(0)
他にも《ティタニアの僧侶》or《エルフの大ドルイド》or《夢の円環のドルイド》
+《暗黒のマントル》
で無限強化、無限マナ。
これは昔からあるよくあるコンボ。
《ゴアガッツ団の親分、ラッガドラッガ》特有のコンボは別にある。
例えば、《歯と爪》一発でもカタがつく方法がある。
《歯と爪/Tooth and Nail》
《歯と爪/Tooth and Nail》
コスト:5緑緑
ソーサリー
以下から1つを選ぶ。
・あなたのライブラリーからクリーチャー・カードを最大2枚まで探し、それらを公開し、あなたの手札に加える。
その後、ライブラリーを切り直す。
・あなたの手札からクリーチャー・カードを最大2枚まで戦場に出す。
双呪(2)(あなたが双呪コストを支払った場合、両方を選ぶ。)
パワー参照型マナ生物とラッガドラッガがいる状態から、
《歯と爪》を撃つ。双呪じゃなくてもOK。
一応ここでは双呪ありのほうで。
まず《歯と爪》をプレイする。
この時点で7マナ払っているので、
ラッガドラッガの能力が誘発。
アンタップと+7/+7の修正をパワー参照型マナ生物を対象に。
ここでは《ヴィリジアンの社交家》にしておこう。
《ヴィリジアンの社交家/Viridian Joiner》
コスト:2緑
クリーチャー — エルフ(Elf)・ドルイド(Druid)
(T):ヴィリジアンの社交家のパワーに等しい量の(緑)を加える。
1/2
《ヴィリジアンの社交家》はラッガドラッガの元々の能力で、
+2/+2されているところに+7/+7されて10/11になる。
《歯と爪》を解決。
《永遠の証人》と《ティムールの剣歯虎》
を持って来て場に出す。
《永遠の証人》で《歯と爪》を回収。
《ヴィリジアンの社交家》で10マナ出す。
《ティムールの剣歯虎》の能力を起動して残り8マナ。
手札に戻すカードは《永遠の証人》で。
次に《歯と爪》を撃つ。
他にマナがあれば双呪でも良いが、
ここから先ははっきり言って双呪の必要全く無し。
なので双呪無しで撃つ。
残り1マナ。
ラッガドラッガの能力が誘発。
アンタップと+7/+7の修正を《ヴィリジアンの社交家》に。
《ヴィリジアンの社交家》は17/18になってアンタップ。
持ってくるのは
《真実の解体者、コジレック》
《絶え間ない飢餓、ウラモグ》
《無限に廻るもの、ウラモグ》
《威厳の魔力》
このあたりから好きなものをどうぞ。
一応ドローがあったほうが良いので、
《真実の解体者、コジレック》はほぼ当確。
ここから先はやりたい放題。
上記4種のクリーチャーはどれも7マナ以上のカードなので、
プレイするとラッガドラッガの能力が誘発して、
そのたびに《ヴィリジアンの社交家》が強化されてアンタップする。
17/18から24/25に、
24/25から31/32に。
とりあえず持ってきた2枚のクリーチャーをプレイするだけでこの状態。
タップしたら31マナも出る状態だし、
一番重たい11マナと10マナを使っていたとしても、
18マナ+24マナ=42マナから21マナを引いて残り21マナ。
ここから《永遠の証人》を出して《歯と爪》再度回収してさらに撃てる。
もちろん双呪なんかしない。
すると、《ヴィリジアンの社交家》が38/39に。
持ってきた生物が上記の残り2種なら、
それらをプレイしていくと、
38/39が45/46に、
45/46が52/53に。
なんかもうマナ計算するのが面倒になるくらいやりたい放題。
もっとも、この状態でカウンターされないならもう終わっている。
なにせ7マナ払ったを呪文唱えるごとに勝手に強化とアンタップだ。
《ティムールの剣歯虎》の起動は1緑が必要。
《絶え間ない飢餓、ウラモグ》のプレイに10マナが必要。
《絶え間ない飢餓、ウラモグ》をプレイすると《ヴィリジアンの社交家》は強化&アンタップ。
これだけで対戦相手の全パーマネントを追放可能。
《真実の解体者、コジレック》だったら無限ドロー状態。
無限ドローという事はどこかで《調和の中心》が引けるので、
全員に速攻がついて殴り倒す事も出来る。
これが一番シンプルな無限モード。
ただ、この状態に持っていくのは《歯と爪》がシンプルなだけで、
ルートは様々。
《適者生存》からでもありえるし、
《適者生存/Survival of the Fittest》
コスト:1緑
エンチャント
(緑),クリーチャー・カードを1枚捨てる:あなたのライブラリーからクリーチャー・カードを1枚探す。
そのカードを公開し、あなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。
単純に《真実の解体者、コジレック》1枚からコンボパーツを揃えていく事もある。
どちらにせよそのたびにマナが増えていくという変わった事が起きるので、
案外と動き出すと止まらない。
また《ティムールの剣歯虎》の代わりは《雲石の工芸品》という事もある。
《雲石の工芸品/Cloudstone Curio》
コスト:3
アーティファクト
アーティファクトでないパーマネントが1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、
そのパーマネントと同じパーマネント・タイプを持つ、
あなたがコントロールする他のパーマネント1つをオーナーの手札に戻してもよい。
パワー参照型生物+ラッガドラッガさえ揃っていれば、
あとは7マナ以上の生物と低マナの生物が入れ替わり続ける。
ライブラリーから・・・
一番変わったところから突然のコンボが決まるのは、
なんとフェッチランド切っただけで終わる事もある。
パワー参照型マナ生物とラッガドラッガがいる状態は基本。
理想的には《よりよい品物》があると確率アップ。
フェッチランドを切ったら
《氷河跨ぎのワーム》をライブラリーからプレイするという荒技。
《氷河跨ぎのワーム/Panglacial Wurm》
コスト:5緑緑
クリーチャー — ワーム(Wurm)
トランプル
あなたは氷河跨ぎのワームを、あなたが自分のライブラリーからカードを探している間に、
自分のライブラリーから唱えてもよい。
9/5
7マナで9/5。
ライブラリーを探している時に突然唱えられるという謎の能力を持っている。
もちろんこのワームだけで終わるというわけではなく、起点になるというだけ。
《獣に囁く者》などのドローソースありきか手札依存。
《よりよい品物》があると9枚ドロー、3枚捨てなので、
かなり先に繋がる確率が上がる。
もっとも実際にこれ1枚で終わるというのはかなり難しい。
どちらかというと起点として面白く、時々強いだけ。
例えば、
フェッチランドを切っても10マナに届かない状況で、
(ここでは一例として9マナあるとして)
手札に《真実の解体者、コジレック》があるとして、
パワー参照型マナ生物とラッガドラッガがいる状態。
こんな条件下ではフェッチ切った場合、
《氷河跨ぎのワーム》をプレイすると、
ラッガドラッガの能力によって強化&アンタップが入る事で、
マナブーストになり、
《真実の解体者、コジレック》がプレイ可能になる。
ここから少し先に繋がればそのまま勝利まで一気に行ける事は多い。
奇襲性が高く、誰も想像していないタイミングから勝負を決する事もある面白い生物だ。
その他の採用カード
パワー参照型マナ生物ではないものの、
ほぼ似たような事が出来るのが《献身のドルイド》。
《献身のドルイド/Devoted Druid》
コスト:1緑
クリーチャー — エルフ(Elf)・ドルイド(Druid)
(T):(緑)を加える。
献身のドルイドの上に-1/-1カウンターを1個置く:献身のドルイドをアンタップする。
0/2
こちらはパワー参照型マナ生物と違ってマナが暴発してくれないが、
7マナ以上支払った呪文を唱えると+7/+7されていくと、
強化された数の分だけそのターンは-1/-1カウンターを置く事が出来る。
これでもかなりの展開が可能だ。
ただし、ターン終了時には《献身のドルイド》が死ぬ。
アンタップ能力の誘発用のカードだと優秀なのはこの二枚。
《髑髏砕きの一撃/Shatterskull Smashing》
《変わり樹の共生/Turntimber Symbiosis》
土地としても使えるし、
7マナ以上のカードとしても使える。
ここからもコンボスタートがありえる面白い2種だ。
まとめ
と、長くなったけれどもこんな感じの使い方。
強いか弱いかで言えば間違いなく強い部類。
桁違いのブーストを発揮すると大展開が可能なところがとにかく面白い。
無限はありつつも素直に殴り倒すだけのパワーもあるという点も評価が高い。
今まで使ってきた赤緑とは一風違ったカードでもあるし、
「赤緑のジェネラルの中ではこれ最強に近いんじゃないか?」
というくらい強い。
赤緑のカードはダメージ系や脳筋が多く、
こんなふうにコンボに繋げられるカードはちょっと珍しい。
しかもそれほど重たい方でもない4マナという点も評価出来る。
単体での素の状態のパンチ力はそれほどでもないものの、
自身の強化能力で十分にダメージも期待出来る。
このジェネラルは現状、今年作った中では一番熱いジェネラル。
個人的にイチオシ。
今年も数々のデッキを組んできたけれども、
その中でも最高に面白いデッキだと自信を持って言えるデッキ。
赤、緑、無色のカードで7マナ以上のカードが出たら、
またはXを含むカードが出たらまずはこのデッキで使えるかどうかをチェックするくらいだ。
一部のカードは高いけれども、
他のガチガチEDHに比べたら安く組みやすく、
それでいてかなりの強さを誇れるところもポイントが高い。
慣れてくるとどんなタイミングで決められるか理解出来るのが面白い。
というわけで興味がわいた人は是非使ってみてほしい。
今年はこれよりも良いEDHデッキを作れる気がしないくらいにおすすめだ。
ではまた。
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