せらの店主のこれだけは持っとけ!16回目。
今回はビジョンズ。
●ビジョンズ(1997年2月3日発売)
このセットから
「このクリーチャーが場に出たら○○をする。」
というアドバンテージの取り方をするカードが出始める。
MTG黎明期の中で工夫を凝らした事がうかがえるセット。
そんなビジョンズからの「これだけは持っとけ!」の筆頭は、
《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》。
《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》
コスト:緑
クリーチャー エルフ(Elf)・レインジャー(Ranger)
あなたがコントロールする森(Forest)1つをオーナーの手札に戻す:
クリーチャー1体を対象とし、それをアンタップする。
毎ターン1回のみ起動できる。
1/1
コモン
同能力のエルフは全くおらず、
使い方次第でとんでもない動きをするエルフ。
当時から評価は高く、今でもEDH、レガシーで使われる。
このカードのおかげでタップ起動型能力を持つクリーチャーは、
倍速、またはそれ以上の速度で悪さが出来るようになった。
長い年月を経て、モダンホライゾン2でやっと再録された。
そしてビジョンズではコモンだったが、
モダンホライゾン2ではアンコモンに昇格している。
1マナとしてはかなりのハイスペックエルフだ。
「これだけは持っとけ!」シリーズをまとめたうえで、
トップ100というランキングを作ったらランクイン出来る程の性能。
場に出たら○○するという生物では、
《大クラゲ/Man-o’-War》
《ネクラタル/Nekrataal》
《ウークタビー・オランウータン/Uktabi Orangutan》
の3つを挙げておくが、
《大クラゲ》以外の2種は上位互換的立場のカードが出ているので、
無理するほどでもない。
《大クラゲ》も亜種は出ている。
《大クラゲ/Man-o’-War》
コスト:2青
クリーチャー クラゲ(Jellyfish)
大クラゲが戦場に出たとき、クリーチャー1体を対象とし、
それをオーナーの手札に戻す。
2/2
コモン
《ネクラタル/Nekrataal》
コスト:2黒黒
クリーチャー 人間(Human)・暗殺者(Assassin)
先制攻撃
ネクラタルが戦場に出たとき、
アーティファクトでも黒でもないクリーチャー1体を対象とし、
それを破壊する。
それは再生できない。
2/1
アンコモン
《ウークタビー・オランウータン/Uktabi Orangutan》
コスト:2緑
クリーチャー 類人猿(Ape)
ウークタビー・オランウータンが戦場に出たとき、アーティファクト1つを対象とし、
それを破壊する。
2/2
アンコモン
とはいえEDHのように1枚ずつの世界では、
《ウークタビー・オランウータン》は結構大切。
緑メインで構築するとアーティファクト使用率は減り、
逆にアーティファクトは壊してナンボになるので、
《ウークタビー・オランウータン》は持っていても悪くない。
《大クラゲ》についても同様。
EDHの世界ではこれ1枚でテンポが遅くなり戦況が変わる事はままある。
他のカードでは、
ピッチスペルの《火炎破/Fireblast》
汎用性の高さの《エメラルドの魔除け/Emerald Charm》
地味に使われる《葬送の魔除け/Funeral Charm》
英語版でもエラッタが出ているが優秀なドロースペルの《衝動/Impulse》
0マナ生物の《ファイレクシアの歩行機械/Phyrexian Walker》
使うデッキは限られるが《金切り声のドレイク/Shrieking Drake》と《幻視の魔除け/Vision Charm》
それと《覚醒の兜/Helm of Awakening》と《ゴブリン徴募兵/Goblin Recruiter》
そして優秀アンコモンのトップは《ネクロマンシー/Necromancy》
次点は《花盛りの夏/Summer Bloom》といったところだろうか。
《ネクロマンシー/Necromancy》
コスト:2黒
エンチャント
あなたは、ネクロマンシーをそれが瞬速を持っているかのように唱えてもよい。
あなたがソーサリーを唱えられないときにそれを唱えた場合、
それがなったパーマネントのコントローラーは、
次のクリンナップ・ステップの開始時にそれを生け贄に捧げる。
ネクロマンシーが戦場に出たとき、それが戦場に出ている場合、
これはエンチャント(ネクロマンシーにより戦場に出たクリーチャー)を持つオーラ(Aura)になる。
墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それをあなたのコントロール下で戦場に出し、
それにネクロマンシーをつける。
ネクロマンシーが戦場を離れたとき、そのクリーチャーのコントローラーはそれを生け贄に捧げる。
アンコモン
《花盛りの夏/Summer Bloom》
コスト:1緑
ソーサリー
このターン、あなたは土地を最大3枚までさらにプレイしてもよい。
アンコモン
《火炎破》と《ファイレクシアの歩行機械》は使う際には4積みになる事が多い。
残りのカードはEDH需要などが多いので1枚で十分な事も。
どれもこれもコモンとアンコモンなので、
入手困難という程ではないはず。
レアは当時優秀だったが今はあまり使われないカードが多い。
現状ではEDH需要がほとんど。
一応レガシーで使われた事はあるがEDHが主戦場の《自然の秩序/Natural Order》。
これが現状で最も使いやすい1枚。
ただし他セットで再録されている。
《自然の秩序/Natural Order》
コスト:2緑緑
ソーサリー
この呪文を唱えるための追加コストとして、緑のクリーチャーを1体生け贄に捧げる。
あなたのライブラリーから緑のクリーチャー・カードを1枚探し、それを戦場に出し、
その後ライブラリーを切り直す。
レア
他セットでも再録が多いEDH需要カードでは《連続突撃/Relentless Assault》もある。
《連続突撃/Relentless Assault》
コスト:2赤赤
ソーサリー
このターン攻撃したすべてのクリーチャーをアンタップする。
このメイン・フェイズの後に、追加の戦闘フェイズとその後の追加のメイン・フェイズを加える。
レア
他には優秀なカードとしては、
特定の場合にのみ使われる《資源の浪費/Squandered Resources》
ヴィンテージで時々使われる《知られざる楽園/Undiscovered Paradise》
コンボデッキくらいしか使われない《ファイレクシアの略奪機/Phyrexian Marauder》
昔は活躍したが今はEDHでコンボを決める際くらいにしか採用されない《孤独の都/City of Solitude》
特定の使い方での需要で《ボガーダンの金床/Anvil of Bogardan》
あたりが挙がる。
勝手な個人的推しだが、
《孤独の都》は絵がとても良いのでオススメ。
《孤独の都/City of Solitude》
コスト:2緑
エンチャント
プレイヤーは、自分のターンの間にしか呪文を唱えられず能力を起動できない。
レア
そしてヴィンテージとEDHでのみ使う事が可能な《吸血の教示者/Vampiric Tutor》を最後に。
《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
コスト:黒
インスタント
あなたのライブラリーからカードを1枚探す。
その後、ライブラリーを切り直し、そのカードを一番上に置く。
あなたは2点のライフを失う。
レア
このカードは本来このセット最強のカードと言って差し支えないのだが、
レガシーでの禁止が痛い。
主戦場はヴィンテージとEDHに集約されている。
今後4枚使ってOKの環境にはなりそうにない。
もちろん強さとしては最高クラスなので、
やっぱり1枚は持っておきたい事に変わりはない。
以上。
お次は基本セットの第5版。
ではまた。
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