今月のK。
このお話は前回の
「《ガイアの復讐者/Gaea’s Revenge》のコスト間違えちゃった事件」
の後の話である。
なお、あの事件の時、
「《ガイアの復讐者》の値段聞いた時にすげえって思ったんだよ。
5マナでこの能力が50円とか、
犯罪的だろ、この強さって思った。
なんでみんな買わないんだ?って思った。」
と言っている。
さらに、
「マナコスト見直して、みんなが買わない理由がわかった。」
とも。
仮に5マナであったとしても、
あのデッキに入ったかどうかは怪しいものだったが。
今回はそんな反省?を活かし、
レガシーのデッキを作るために、
居酒屋でディスカッション(討論)をした。
K「次は白赤のデッキで行こうと思う。」
Serra「ほう、白赤。」
K「1ターン目に新しいサリア出して、
2ターン目に白赤アジャニ出せば勝てるだろ。」
新しいサリアとは、
《異端聖戦士、サリア/Thalia, Heretic Cathar》
の事である。
《Thalia, Heretic Cathar/異端聖戦士、サリア》
コスト:2白
伝説のクリーチャー 人間(Human) 兵士(Soldier)
先制攻撃
対戦相手がコントロールする、クリーチャーと基本でない土地はタップ状態で戦場に出る。
3/2
レア
異界月に登場した新しいサリア。
Serra「3マナのカードを安定して1ターン目に?」
K「出来らぁっ!」
Serra「どうやって?」
K「モックスと2マナ出るランドあれば余裕。」
Serra「2マナ出るランド8枚は理解出来るが、
モックスだけじゃ確率が。」
K「まぁ、引けるだろ。」
Serra「わかった、わかった。では引けるとしよう。
そこから白赤アジャニでどうする?」
K「まず、新サリアがあれば土地と生物タップ状態だろ?
どうせレガシーなんて多色ばっか、フェッチばっかだから、
対戦相手は絶対土地がタップ状態で出るだろ?」
Serra「ほうほう。」
K「で、そこにアジャニが着地して、
そのタップ状態で出てきた土地を縛る。
相手は次のターンもタップ状態でセットランドだから、
これでまた止まる。
勝ち。」
Serra「色々大事なプロセスをすっ飛ばしたように思えたが?」
K「《不毛の大地/Wasteland》もあるし、縛りきれない土地は割ればいいし、
サンタマとチャリスあるから相手はなんも出来ない。」
サンタマとチャリスというのは
《三なる宝球/Trinisphere》と《虚空の杯/Chalice of the Void》
の事。
どちらもヴィンテージでは1枚制限されているが、
レガシーでは4枚使える変なカードたち。
こんな危ないアイテムを4枚使えるレガシーのほうが世界がカオスだと言う人もいる。
Serra「で、他に何を採用?」
K「あとは《月の大魔術師》だな。
まぁそんな事よりも、今日は気楽に飲めるんだよ。」
Serra「ああ、健康診断終わったから?」
K「そう、終わったんだよ。」
Serra「先月、意味不明な事言ってたな。
『健康診断一ヶ月前だから、お酒はチューハイとか軽いものだけにしとく』
という不健康な事をのたまってたな。」
K「前の健康診断でちょっと引っかかりかけてたから、
気をつけようと思ってな。」
Serra「いや、全然気をつけてないよね。
健康診断の前だけ軽い酒にするって、
全然気をつける気ないよね。」
K「常識的に考えて普通、毎日に近いくらい飲むだろ?」
Serra「どこの世界の常識だ。」
K「まぁ、とにかく健康診断終わったから飲めるんだよ。」
Serra「どうせ健康診断終わった日に飲み行ったんだろう?」
K「常識でしょ。」
Serra「おまいは一体どこの世界に住んでいるんだ。」
K「いや、だって、健康診断で引っかからなかったら、
普通そのまま居酒屋行くだろ?」
Serra「マテ。真っ昼間に病院出たその足で居酒屋に?」
K「ああ。」
毎回毎回、この画像を使う事になる出来事を起こす彼がすごい。
K「健康診断終わったその足で飲み行くのは常識。」
常識ってなんだろう。
こんな会話をした次のレガシーの彼のデッキがこちら。
-クリーチャー17枚-
4《ヴリンの翼馬/Vryn Wingmare》
4《異端聖戦士、サリア/Thalia, Heretic Cathar》
4《磁石のゴーレム/Lodestone Golem》
3《月の大魔術師/Magus of the Moon》
2《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu》
-アーティファクト15枚-
4《三なる宝球/Trinisphere》
4《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
4《虚空の杯/Chalice of the Void》
3《サーボの網/Tsabo’s Web》
-プレインズウォーカー4枚-
2《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger》
2《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》
-土地24枚-
4《不毛の大地/Wasteland》
4《古えの墳墓/Ancient Tomb》
4《乾燥台地/Arid Mesa》
4《Plateau》
4《裏切り者の都/City of Traitors》
3《平地/Plains》
1《山/Mountain》
インスタントとソーサリーは無い、
竹を割ったような構築である。
このデッキには対戦相手のアクションにレスポンスする事はない。
このデッキで出た彼の戦績は全敗。
「当たってはいけない単色に当たったのが敗因。
俺は悪くない。
強いて言えばペアリングしたやつが悪い。」
と言っていた。
完全に八つ当たりである。
この日も最後は2人で食事とお酒を楽しみ、
「また次のレガシーで会おう」
と言って東京へ帰って行った。
次の彼に乞うご期待。
ではまた。
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今月のKその7
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