今回のデッキ紹介は、
《ギトラグの怪物/The Gitrog Monster》。
イニストラードを覆う影の神話レアにして、
初の伝説カエル。
EDHデッキ紹介その54で、
《歓楽の神、ゼナゴス/Xenagos, God of Revels》
のデッキを作ってくれた人のデッキ。
この人の作るデッキはアイデアが良い事が多く、
見ていてかなり勉強になる。
《The Gitrog Monster/ギトラグの怪物》
コスト:3黒緑
伝説のクリーチャー カエル(Frog) ホラー(Horror)
接死
あなたのアップキープの開始時に、あなたが土地1つを生け贄に捧げないかぎり、
ギトラグの怪物を生け贄に捧げる。
あなたの各ターンに、あなたは追加の土地を1つプレイしてもよい。
1枚以上の土地カードがいずれかの領域からあなたの墓地に置かれるたび、
カードを1枚引く。
6/6
神話レア
5マナ6/6接死持ちと、
まずまずのパワーとタフネスと能力。
アップキープのデメリットも、
自身で半分以上解決しているうえに、
《踏査》がついているので、
速度が落ちない点も優秀。
単純に見ても
5マナで6/6、
能力はデメリット1つ、メリット3つで、
デメリットをある程度メリットで緩和出来るので、
能力的にかなり強い部類。
一応気をつけるべき点は、
4つ目の能力が「1枚以上の土地カード」が誘発条件であるため、
同時に2枚以上の土地カードが墓地に置かれても誘発は1回。
つまり《ハルマゲドン》で誘発1回。
とはいえ、
能力の誘発が戦場から墓地とは書いていないので、
どこから墓地に落ちるでもOKという強みもある。
デッキは以下。
ジェネラル:《ギトラグの怪物/The Gitrog Monster》
-クリーチャー21枚-
《森を護る者/Sylvan Safekeeper》
《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》
《野生の雑種犬/Wild Mongrel》
《首絞め/Noose Constrictor》
《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》
《ゴルガリの凶漢/Golgari Thug》
《ロッテスのトロール/Lotleth Troll》
《Elvish Spirit Guide》
《再利用の賢者/Reclamation Sage》
《ウッド・エルフ/Wood Elves》
《迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking》
《ヤヴィマヤの古老/Yavimaya Elder》
《永遠の証人/Eternal Witness》
《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》
《無慈悲な処刑人/Merciless Executioner》
《ゴルガリの死者の王、ジャラド/Jarad, Golgari Lich Lord》
《叫び大口/Shriekmaw》
《アルゴスの庇護者、ティタニア/Titania, Protector of Argoth》
《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》
《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre》
-インスタント8枚-
《自然の要求/Nature’s Claim》
《有毒の蘇生/Noxious Revival》
《暗黒の儀式/Dark Ritual》
《納墓/Entomb》
《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
《暗黒破/Darkblast》
《内にいる獣/Beast Within》
《未知な領域/Realms Uncharted》
《四肢切断/Dismember》
-ソーサリー10枚-
《カラスの罪/Raven’s Crime》
《新たな芽吹き/Regrowth》
《花盛りの夏/Summer Bloom》
《秋の際/Edge of Autumn》
《ガイアの祝福/Gaea’s Blessing》
《壌土からの生命/Life from the Loam》
《Demonic Tutor》
《木霊の手の内/Kodama’s Reach》
《死の雲/Death Cloud》
《見事な再生/Splendid Reclamation》
-エンチャント10枚-
《調和の中心/Concordant Crossroads》
《踏査/Exploration》
《森の知恵/Sylvan Library》
《適者生存/Survival of the Fittest》
《動く死体/Animate Dead》
《忘却の冠/Oblivion Crown》
《ゾンビの横行/Zombie Infestation》
《資源の浪費/Squandered Resources》
《ネクロマンシー/Necromancy》
《ドライアドの歌/Song of the Dryads》
-アーティファクト14枚-
《Jeweled Amulet》
《水蓮の花びら/Lotus Petal》
《金属モックス/Chrome Mox》
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
《Mana Crypt》
《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《精神石/Mind Stone》
《ゴルガリの印鑑/Golgari Signet》
《友なる石/Fellwar Stone》
《厳かなモノリス/Grim Monolith》
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》
-プレインズウォーカー2枚-
《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》
《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》
-土地33枚-
《Bazaar of Baghdad》
《古えの墳墓/Ancient Tomb》
《Bayou》
《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
《やせた原野/Barren Moor》
《陰謀団のピット/Cabal Pit》
《魂の洞窟/Cavern of Souls》
《統率の塔/Command Tower》
《ダクムーアの回収場/Dakmor Salvage》
《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》
《ガイアー岬の療養所/Geier Reach Sanitarium》
《ゴルガリの腐敗農場/Golgari Rot Farm》
《湿地の干潟/Marsh Flats》
《霧深い雨林/Misty Rainforest》
《草むした墓/Overgrown Tomb》
《汚染された三角州/Polluted Delta》
《露天鉱床/Strip Mine》
《平穏な茂み/Tranquil Thicket》
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
《不毛の大地/Wasteland》
《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
《森林の墓地/Woodland Cemetery》
4《沼/Swamp》
4《森/Forest》
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デッキの構成としては、
ジェネラルありきの無限狙い。
条件は
ジェネラル
《ダクムーアの回収場》
が必須で、
《野生の雑種犬》
《首絞め》
《忘却の冠》をエンチャントしたクリーチャー
(ジェネラルにつけるでOK)
説明のためにここでは《首絞め》で。
ジェネラルと《首絞め》が出ている状況で、
ドローをする際に、《ダクムーアの回収場》を発掘。
ライブラリーから2枚カードが落ちる。
この時に土地カードが落ちた場合は、
ドローが誘発するが、
別に誘発しなくても無限は決まる。
《ダクムーアの回収場》が手札に戻ったら、
《首絞め》の能力で捨てる。
土地が墓地に落ちたのでジェネラルの能力が誘発。
当然これを《ダクムーアの回収場》発掘。
以下繰り返しでライブラリーを引き続けられる。
途中で《無限に廻るもの、ウラモグ》を捨てれば、
自動的にライブラリー回復。
無限ドロー&ライブラリー回復成立後、
《水蓮の花びら》
《ライオンの瞳のダイアモンド》
《花盛りの夏》+《資源の浪費》
このどれかの手段で無限マナ。
無限ドロー&無限マナ成立後、
・《カラスの罪》回顧でプレイし対戦相手の全手札を破壊。
・《ドライアドの歌》+《花盛りの夏》+《露天鉱床》でほぼ全てのパーマネント破壊。
・《内にいる獣》+《無慈悲な処刑人》でほぼ全てのパーマネント破壊可能
・《ゾンビの横行》で無限ゾンビ。
という形でライブラリーにあるシステムを好き放題プレイ可能。
相手のパーマネントを追放したい場合は、
《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger》
を採用しておけば良い。
生け贄に捧げる方法はあるので、
何度も《絶え間ない飢餓、ウラモグ》をプレイすれば良い。
決まれば色々な手段で相手のパーマネントが消し飛ぶため、
ここに書いてあるだけではない方法もいくつかあるうえに、
採用するカードを少々変えるだけでも勝ちパターンが変わる。
また、
瞬間的に全員を倒す手段では、
《首絞め》や《野生の雑種犬》を無限強化可能なので、
これを《ゴルガリの死者の王、ジャラド》でシュート。
2億/2億くらいの《野生の雑種犬》を投げつければOK。
1人倒すだけなら《忘却の冠》をジェネラルにつけてパンチ。
と、ここまでは無限が確実に成立する条件。
条件としては《ダクムーアの回収場》が必須に近いとはいえ、
他の発掘カードでも十分仕事をしてくれる。
発掘中に土地カードが落ちたり、
《ダクムーアの回収場》が落ちたらその時点でも、
良い確率で無限モードに到達する事は多い。
《輪作》
《森の占術》
まで入れておけばさらに安定力も高まるだろう。
このデッキの一番のキーパーツは《Bazaar of Baghdad》。
これの有る無しでデッキの強さが桁違いに変わる。
面白い1枚はこのカード。
《見事な再生》という異界月のレア。
このカードの効果は、
《Splendid Reclamation/見事な再生》
コスト:3緑
ソーサリー
あなたの墓地からすべての土地カードをタップ状態で戦場に戻す。
レア
発掘で墓地に落とした大量の土地が戻ってくるため、
これ1枚でかなりのアドバンテージを稼げる事が多い。
このカードは「基本土地を戻す」などとは書いていないので、
墓地にある土地がなんであろうとも戻る。
加えて、《資源の浪費》との相性が良く、
タップ状態で戻った土地を生け贄に捧げてマナを出せば、
この呪文を撃ったターンでも動ける。
全土地を生け贄に捧げてマナを出して、
《永遠の証人》をプレイして《見事な再生》回収から、
さらに《見事な再生》を撃ってマナが増えるという事も。
そして、このデッキに何よりの強みは、
コンボスタートに一切マナがかからない事。
・手札を捨てる。
・発掘をする。
・土地が墓地に落ちた時にカードを引く。
この挙動にマナがかからない事は大きい。
全くマナが出ないとその後の動きに苦労はあるが、
多少マナやアクションを縛られていても、
一定量はコンボに向けて動き出せる点はかなり強い。
最近までは、黒緑のジェネラルといえば、
《ネル・トース族のメーレン/Meren of Clan Nel Toth》
が最高の1枚かとも思っていたが、
この伝説カエルはそれを塗り替えられるほど、
デッキの動きも面白く、コンボも強い。
盤面でも選択肢もそれなりに多く、
プレイをしていて飽きない事も含めて、
このデッキは一度プレイしてみてほしい。
ではまた。
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EDHデッキ紹介その83(The Gitrog Monster/ギトラグの怪物)
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