せらの店主のこれだけは持っとけ!7回目。
今回はザ・ダーク。
毛色の変わったカードが作られたセットだが、
強いカードはとても少ない。
●ザ・ダーク(1994年8月8日発売)
純正にこだわらないのであれば、
このセットの強力カードの大半は再録がある。
《イス卿の迷路/Maze of Ith》
《ボール・ライトニング/Ball Lightning》
《血染めの月/Blood Moon》
《深き闇のエルフ/Elves of Deep Shadow》
などがそれに該当する。
ただし、ザ・ダークの特有の印刷具合で、
英語版のザ・ダークのカードはかっこいい。
特に上記の
《ボール・ライトニング》
《血染めの月》
は印刷の良さが光る。
ザ・ダーク版を持っておいて損無しと言える良さがある。
一応言っておくと《ボール・ライトニング》はオールドスクール用。
他ではほとんど使われないカードだろう。
《深き闇のエルフ》はEDHを中心に、
時々レガシーのエルフにも使われる。
オールドスクールでは黒緑系のデッキの時に使われる。
《イス卿の迷路》は大半はオールドスクール。
レガシー、ヴィンテージ、EDHで見る事も。
あと知らない人が多いのだが、
《イス卿の迷路》のザ・ダーク版はコモン。
だからと言って安いというわけでもないのだけれども。
余談になるけれども、
MTG黎明期、
このセットでの人気は
《イス卿の迷路》VS《ボール・ライトニング》
というくらいの2強争いだった。
今は《血染めの月》。
昔は特殊地形が少なかったので《血染めの月》が重要視されなかった事と、
強いカードが限られている事から、
《イス卿の迷路》や《ボール・ライトニング》の需要が強かった。
ここにしかなくて、なおかつ1枚持っとけ!と言えるのは、
《Amnesia》
《Mana Vortex》
《Gaea’s Touch》
の3種。
《Amnesia》
コスト:3青青青
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。
そのプレイヤーは自分の手札を公開し、すべての土地でないカードを捨てる。
アンコモン2
《Mana Vortex》
コスト:1青青
エンチャント
あなたがこの呪文を唱えたとき、あなたが土地を1つ生け贄に捧げないかぎり、それを打ち消す。
各プレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは土地を1つ生け贄に捧げる。
土地が戦場に出ていないとき、Mana Vortexを生け贄に捧げる。
アンコモン1
どっちも特有の能力で相当に珍しい。
《Amnesia》はオールドスクール、
《Mana Vortex》はEDH・・・というよりこのカードって、
ジェネラル《結界師ズアー/Zur the Enchanter》以外で出された事がない。
ある意味で専用カードに近いのかもしれない。
ただ、とにかく厄介な能力を持っている。
今はそうでなくても、
EDH黎明期に《結界師ズアー》は最強の一角と言わしめた要因になった1枚。
そして3つ目の《Gaea’s Touch》というカード。
これが特殊で、ルール変更のため現在は、
《Gaea’s Touch》
コスト:緑緑
エンチャント
(0):あなたは、あなたの手札にある基本森(Forest)カード1枚を戦場に出してもよい。
起動はソーサリーとしてのみ行い、毎ターン1回のみ起動できる。
Gaea’s Touchを生け贄に捧げる:(緑)(緑)を加える。
コモン
となっている。
基本土地の《森/Forest》のみ手札から追加で出せる起動型能力のエンチャント。
他に一切類を見ない珍しい能力に加えて、
生け贄で緑マナを2つというマナ能力もある。
一切他で代用の効かないカードである事と、
能力が決して弱くない事から、
このカードは店主としてはイチオシの1枚。
EDHでの使用がメインとなるので、
1枚買っておくだけでもアリ。
変わった問題点&豆知識として、
このカードはコスト部分の印刷ズレがとても多い。
ゲーム上では特に支障は無い。
このセットは本当にこだわるかどうかに近い。
再録でOKという人にとってはほとんどのカードが再録で事足りる。
オールドスクールでの活躍もかなり限られている。
面白いカードでは
《Exorcist》
《Knights of Thorn》
の2枚もあるが、
これまたほとんど使わない。
使ったとしてもオールドスクールくらい。
《Exorcist》
コスト:白白
クリーチャー 人間(Human)・クレリック(Cleric)
(1)(白),(T):黒のクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。
1/1
アンコモン1
《Knights of Thorn》
コスト:3白
クリーチャー 人間(Human)・騎士(Knight)
バンド、プロテクション(赤)
2/2
アンコモン1
お次はオールドスクールで使える範囲のラスト、
フォールン・エンパイア。
ではまた。