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ダークスティールの巨像

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今回のお題は《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus
エキスパンション:ダークスティールの名を冠し、
そのダークスティールを代表するカードの1つ。

まずはこの《ダークスティールの巨像》のテキストをば。


Darksteel Colossus/ダークスティールの巨像
コスト:11
アーティファクト クリーチャー ゴーレム(Golem)
トランプル、破壊不能
ダークスティールの巨像がいずれかの領域からいずれかの墓地に置かれる場合、
代わりにダークスティールの巨像を公開し、
それをオーナーのライブラリーに加えて切り直す。
11/11
レア

11マナ11/11で破壊不能とトランプル。
これが最初に出た時はおおいに話題になった生物。
荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus》が出るまでは、
ヴィンテージでも活躍する巨大生物だった。

このダークスティール製の生物のせいで、
神の怒り/Wrath of God》が万能最強除去呪文の立ち位置を失った。
個人的な気持ちとしては、
神の怒り》は大好きなカードの1つだったので、

「作るべきキーワード能力だったの?この破壊不能って。」

と思ったものだった。
剣と魔法のファンタジーの世界で、
「神」の名を冠するカード、
しかも「怒り」だ。
神の怒りを持ってして破壊出来ない生物、
それはファンタジーとして存在して良いの?
という気持ちだった。

よくありそうなファンタジーでは、

最上級:神、神と対抗する魔王、竜王や神竜みたいな位置づけの竜
上級:竜、上級魔族、上級エルフ
中級:だいたいの亜人、魔族、魔物、魔法で作られた生物
下級:人間、弱めの亜人

という強さのイメージだ。
で、たまに人間族から生まれ出る伝説の勇者さんが上級あたりに来て、
伝説の武器と勇者パワーで神か魔王を張っ倒すのがお約束だ。

この構図からして神やら魔王の力を持ってして、
破壊不能な生物というのはちょっとイメージからしておかしい。
その割に《剣を鍬に/Swords to Plowshares》で農場送りに出来る不思議。

余談になるけれども、プレインズウォーカーは神にも等しい魔法使いなので、
最上級から上級の間くらいだと思っている。
そのプレインズウォーカーの実力次第でランクが変わるだろうから、
あくまでだいたい。
みんな大好きニコル・ボーラス様は当然、神or魔王級だ。
竜族かつプレインズウォーカーなのだから当たり前。

と、こんなファンタジー好き独特の不満感はありつつも、
出ちまったカードに文句を言っても始まらない。

そしてツイッター質問箱でこのような質問。

———————

なぜダークスティールの巨像が嫌いなんですか?

———————

この生物を店主があまり好きではない理由というのは、
こらむ全部読むとどこかに書いてあるような気もするけれども、
せっかく質問が来たので回答しようかと。

まず、この《ダークスティールの巨像》が出た頃、
スタンダードには《歯と爪/Tooth and Nail》を使うデッキが存在した。
そのフィニッシャー手段として使われた事もあるカードだった。
ダークスティールの巨像》のデッキへの採用枚数は当然1枚。
で、
その頃この《歯と爪》デッキを使っていた時のこと。
初手の手札に《ダークスティールの巨像》さんご降臨。
おわかりか。
手札が6枚と同じだ。
いきなりマリガン1回したのと同じという事だ。
11マナ11/11なんて、
1ターン目にあったからなんだというのか。
どうせ《歯と爪》で出すのだから、
別に手札に来なくてもいいのだ。
来なくてもいいというより、
来ない方がいいのだ。
歯と爪》を双呪するためのマナを揃える事が最重要なのだから。
歯と爪》は素撃ちで7マナ、
双呪で9マナ、
11マナもかかるわけではない。
で、マリガンしてみる。
よし、《ダークスティールの巨像》は来なかったぜ、キープ!

最初のドロー、《ダークスティールの巨像》さんご降臨。

・・・いや、たしかにライブラリーの中にあったら、
確率的に毎ドローにつき1/50くらいあるよ。
でもね、来なくていいんだよ、《ダークスティールの巨像》さん。
君、手札に来ると確実に勝率下がるんだよ、わかる?

こんな事が何度も続いた。
大会の決勝戦の時にも起きた。
最終的に11マナ払って出した事もあった。

次、ヴィンテージのお話。
この《ダークスティールの巨像》さんは、
登場した頃、《修繕/Tinker》一発で場に出るフィニッシャーとして選ばれていた。
または《ドルイドの誓い/Oath of Druids》のデッキにも採用されていた。
ヴィンテージのデッキを色々と使う店主は当然この2種のデッキも使っていた。

もう、わかりますな?
初手にあるんですわ。
スタンダード以上に1マリガンの重みが大きいヴィンテージで、
この《ダークスティールの巨像》さんが初手にあるというのは、
あまりにも重たいハンデ。
ひどい時なんて、
渦まく知識/Brainstorm》で《ダークスティールの巨像》をライブラリーの中に戻し、
フェッチランドでシャッフルした次のドローで《ダークスティールの巨像》をドロー。
脳内でワタクシ言うわけですよ、《ダークスティールの巨像》さんに。
「遊びでやってんじゃねンだよ!」
でも手札に来ちゃう11/11。

さらに《Ancestral Recall》でこの11/11が来た時の絶望感。
単純に考えても、
「《Ancestral Recall》撃ったら2枚しか引けなかった。」
という理屈。
しかも、ひどい時だと、
Ancestral Recall》で《修繕》と一緒に手札に来る。
修繕》を撃った際のサーチ先が手札に来るという事は、
これは相当なアドバンテージを失っている事になる。
普通だと《Ancestral Recall》を撃つと、
「よっしゃ!アドバンテージ!」
となるところだが、
11/11生物と《修繕》が一緒に来ると、
「《Ancestral Recall》撃ったら負けそうな気持ちになった。」
という。
こうなってしまうと、
渦まく知識》+フェッチが頼り。
無ければ相当不利になる。

もうね、フリーでプレイしていて負ける負ける。
フィニッシャーが全て手札にある《ドルイドの誓い》デッキほど無様なものはない。
ほぼただのサンドバッグだ。
修繕》タイプは《ダークスティールの巨像》1枚手札に来るだけで負けはしないが、
不利は不利。

そこで開き直った店主は《ダークスティールの巨像》なんて無視して、
茶単デッキ、いわゆるMUD系のデッキに走るわけですよ。
そして、大会にそのまま出場。

対戦相手、
「1ターン目《修繕》撃ちます。
 《ダークスティールの巨像》出してエンド。」

この挙動は、MUDのデッキで対処出来るカード、
映し身人形/Duplicant
イス卿の迷路/Maze of Ith
くらいしか無いわけだ。
イス卿の迷路》ならともかく、
映し身人形》だと6マナが揃わないまま2回パンチされて死ぬ事も珍しくない。
で、この2種のカードを採用していなければ、
高確率で敗北必至。
もちろんデッキにこの2種採用していなかった。
即死。

次。

対戦相手、
「1ターン目、モックスと《禁忌の果樹園/Forbidden Orchard》から、
 《ドルイドの誓い》をプレイしてエンド。」

これまた、MUDに対してやられたら最悪と言えなくもないスタート。
MUDは凶悪なアーティファクト・クリーチャーと、
相手を締め上げるアーティファクトでアドバンテージを取るデッキ。
初手で《ドルイドの誓い》だけは置かれたくないエンチャントなのだ。
で、しかも《禁忌の果樹園》でこちらにはトークンも押し付けられている。
開き直って展開していく以外に道はないが、
相変わらず2回攻撃を通したら終わりな《ダークスティールの巨像》さんだ。
1ターン目:《ドルイドの誓い》プレイ。
2ターン目:《ドルイドの誓い》から《ダークスティールの巨像》が着地。
3ターン目:パンチされる。
4ターン目:パンチされる。
でゲーム終了になる事を1ターン目に宣言されるわけだ。
対処法なんて当然前述と同じ
映し身人形
イス卿の迷路
くらいしか無いわけだ。
即死。

MUDは相当に問答無用の強さを誇るデッキだが、
ドルイドの誓い》デッキには相性が良くない。
一度でも巨大生物に着地されると、
対処法が限られてしまっているし、
MUDは相手を締め上げる事が出来るデッキだが、
アーティファクトクリーチャーでライフを削る事が多いので、
展開をしなければならない。
しかし、展開をすれば《ドルイドの誓い》に引っかかる。
これが厳しい。
そしてアーティファクトだけでエンチャントを対処するのも難しい。
1ターン目の《ドルイドの誓い》は、
禁忌の果樹園》無しでもMUDにはきつい。
死刑宣告に近い。

ただ、ある時面白い事も起きた。
ヴィンテージでの対戦時、
対戦相手が《闇の腹心/Dark Confidant》をプレイ。
次のアップキープ。
意志の力/Force of Will》がめくれる。
おお、5ライフ損失、痛そうだ。
さらに次のアップキープ。
ダークスティールの巨像》がめくれる。
おお、11ライフ損失、ライフ0以下になった。
何もしていないのに相手が勝手に倒れた。
60枚中の1枚だけの11マナだから、
そんな簡単に《闇の腹心》でめくれないと思っての採用なのだろうけれども。
いや、でも、デッキ構成はたぶん
1《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus
4《意志の力/Force of Will
のはず。
そうなると割合的には危険な気も。
なかなかにチャレンジャーな方だ。

こんな色々なエピソードが《ダークスティールの巨像》にはあった。
そんなエピソードを経て、
ダークスティールの巨像》が登場したミラディンブロック時代、
数々の邪悪なアーティファクトが登場したが、
この《ダークスティールの巨像》さんだけは、
どうにもこうにも性に合わない生物だった。
たぶんこのカードは店主の事が嫌いなんだろうと思った。

やっぱりあの時代のアーティファクトは親和系のカードが一番好きだ。
金属ガエル/Frogmite
電結の荒廃者/Arcbound Ravager
頭蓋囲い/Cranial Plating
物読み/Thoughtcast
教議会の座席/Seat of the Synod
数々のレギュレーションで活躍したこれらのカードは、
本当にお世話になった。

そして、ダークスティール発売(2004年2月6日)から7年、
ミラディン包囲戦発売(2011年2月5日)。
このセットで《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus》登場。


Blightsteel Colossus/荒廃鋼の巨像
コスト:12
アーティファクト クリーチャー ゴーレム(Golem)
トランプル、感染、破壊不能
荒廃鋼の巨像がいずれかの領域からいずれかの墓地に置かれる場合、
代わりに荒廃鋼の巨像を公開し、それをオーナーのライブラリーに加えて切り直す。
11/11
神話レア

コストが1増えて、感染能力がついた。
もともと《ドルイドの誓い》や《修繕》で持ってくるつもりなので、
コストはあんまり関係がなく、
感染能力で一撃必殺に変化したほぼ上位互換。
もともとの《ダークスティールの巨像》の11/11では、
2回殴る必要があったが、
荒廃鋼の巨像》は攻撃が通れば1撃で毒11個で瞬殺が可能だ。
この巨像の登場で《ダークスティールの巨像》は完全に立場を失った。
この2011年2月から2020年の現在までの9年、
ダークスティールの巨像》はヴィンテージで見る事は一切無かった。
今後もおそらく無いだろう。
さらば、《ダークスティールの巨像》。
君は永遠にカードアルバムで寝ているといい。

ではまた。


EDHこれだけは買え!

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EDHはレガシーやヴィンテージと同じで、
全てのカードセットが使えるという遊び方。
この全てのカードセットが使えるという事が、
時々とっても大変だと感じる人がいる。
その意見の1つは、

「自分は英語版のカードが読めない。
 英語版のカードにどうしても手を出しにくい。」

マジックのカードには日本語版が存在しないセットがいくつかあるので、
どうしてもこの問題にはぶつかってしまう。
デュアルランドのように見ればわかるし、
誰もが使っているから全く考えずに使えるカードなら楽なのだが、
全てのカードがそういうわけにはいかない。

そこで、EDHの中でも比較的手を出しやすく、
そして、これだけは買っても損は無さそうだと感じるカードを、
和訳付きで紹介したい。
一応言っておくけれども、
買え!と強制しているわけではないので。
お題はそういう勢いでつけただけ。


Fyndhorn Elves
クリーチャー エルフ(Elf) ドルイド(Druid)
(T):(緑)を加える。
1/1
コモン

能力は《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》と同じ。
収録セットは、
・アイス・エイジ
・From the Vault Twenty
の2種のみなため、
日本語版は存在しない。
EDHでは
「強いカードで能力が同じで、名前が違うもの」
は非常に大切。
このカードは能力が《ラノワールのエルフ》なので、
エルフデッキなら当然として、
それ以外の緑のデッキでも必要とされるエース級カードだ。
もちろん《ラノワールのエルフ》と一緒でコモン。

つまりほぼ同能力(あくまでほぼ)の1マナエルフだけで、
ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
東屋のエルフ/Arbor Elf
エルフの神秘家/Elvish Mystic
ボリアルのドルイド/Boreal Druid
Fyndhorn Elves
と5種もある。
ある意味で緑のEDHを強力にしているカード達。
そして全てがコモンというところも強みだ。
エルフの安定感はEDHに限らず素晴らしい。


Jeweled Amulet
コスト:0
アーティファクト
(1),(T):Jeweled Amuletの上に蓄積(charge)カウンターを1個置く。
この起動コストとして支払ったマナのタイプを記録しておく。
この能力は、Jeweled Amuletの上に蓄積カウンターが置かれていないときにのみ起動できる。
(T),Jeweled Amuletから蓄積カウンターを1個取り除く:最後に記録されたタイプのマナ1点を加える。
アンコモン

アイス・エイジにしか存在せず、
現状、他では一切再録されていない。
基本的な使い方は1マナでチャージして、次以降のターンに繋げる。
わかりやすく言うと、1ターン目にこれと土地置いてチャージ。
2ターン目に土地を置けば3マナにアクセス可能、という事。

ちなみに、
蓄積カウンターを置く起動型能力は、
起動→《通電式キー/Voltaic Key》でアンタップ→もう1回起動
というプレイをすると、蓄積カウンターが2つ乗る。
この時に1回目と2回目で払ったマナの色が違う場合、
最後に蓄積カウンターを乗せた時の色マナ、
つまりスタック処理順で言えば最初に起動した時の色の方が記録される。

あと、蓄積カウンターは増殖等の方法で増やす事も出来る。
案外と便利なアーティファクトだ。


Gaea’s Touch
コスト:緑緑
エンチャント
(0):あなたは、あなたの手札にある基本森(Forest)カード1枚を戦場に出してもよい。
この能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときにのみ、各ターンに1回のみ起動できる。
Gaea’s Touchを生け贄に捧げる:(緑)(緑)を加える。
コモン

なにこれ?と言う人が多そうな1枚。
昔と今で、カードテキストのルールが変更されているため、
カードのテキスト通りにゲームをしても、
それほどに大きく問題は出ないものの、
現ルールのテキストを把握しておく必要はあるカード。

カードのテキストをそのまま読むと、
「あなたは基本土地の森を通常のセットランドとは別に追加でセット出来る。
 このカードを生贄に捧げる:緑緑をあなたのマナプールに加える。」
となるのだが、
現在のルールでは、
何故か追加の森を置ける能力が、
起動型能力になっている。
この起動型能力を止められる事は稀だとは思うものの、
一応知っておくべき、というくらいだ。
元のテキストと大きく変化するわけではないが、
カードのテキストと違う事が書いてあるカードの1つ。

オラクル変更はともかく、
このカードの能力はストレートに強い。
コストが緑緑で、
基本土地の森限定とはいえ、追加セットが出来て、
自身を生贄で緑緑が出せる。
つまり、
2ターン目にこれをプレイ+追加の森をプレイ。
3ターン目はセットランドまで含めたら6マナへのアクセスが可能。
かなりこのブースト力は大きい。

そして、カードのコストが緑緑、
生贄のほうの能力で緑緑が出せるので、
そのターンに生贄でもマナは基本的には減らない。
エンチャントレスを採用するようなデッキでも活躍する1枚という事。

このカードが収録されているのは、
The Darkのみ。
何度も使った事があるが、
「なにそれ?」
と言われた回数が最も多いかもしれない。
そのくらいマイナーなカードだ。

追記で、
このカードの基本土地の森を追加で出す能力は、
冠雪の森/Snow-Covered Forest》はOK。
デュアルランドのように土地タイプを持つだけものはダメ。
ここは気をつけよう。


Tinder Wall/ほくちの壁
コスト:緑
クリーチャー 植物(Plant) 壁(Wall)
防衛(このクリーチャーは攻撃できない。)
ほくちの壁を生け贄に捧げる:(赤)(赤)を加える。
(赤),ほくちの壁を生け贄に捧げる:これによってブロックされているクリーチャー1体を対象とする。
これはそれに2点のダメージを与える。
0/3
コモン

おい、日本語版あるじゃないか!と言われそう。
いや、確かに存在している。
存在しているのだが、
収録されているところがあまりに特殊。

コールドスナップのテーマデッキ・オーロクス暴走

これだけ。
テーマデッキ(構築済みデッキ)というものは出回った数も少なく、
しかもこれの日本語版限定なんて、
スタンダードのトップクラスの神話レアのFOILカードよりも希少度が高い。
というわけでこのコールドスナップのテーマデッキのような、
特殊例は「日本語版が無いに等しいもの」として扱ってお話をしたい。

さて、このカードについて。
通常のセットではアイス・エイジのコモン。
能力は1マナの0/3の壁だが、
生贄能力で赤マナ2をもらえるマナブースト能力。
もちろん同型再録系のカードは無い。
EDHでは緑マナと赤マナシンボルがある以上は、
このカードは最低でも赤緑のデッキからの採用となるが、
かなりの優秀カードだ。
緑マナはあるが赤マナが無い時、なんていう状況の解決にもなり、
マナブーストにもなるという面はなかなか見られない柔軟性だ。

一応もう1つ能力を持っているが、
こっちはあまり使わない気がする。
・・・というより、この能力、
たぶん《Tinder Wall》使っている人の大半が忘れているし、
普通は使わないだろう。
とはいえ、1マナのコモン生物がデメリット無しで、
これだけの能力を持っている事は評価したい。
この2つ目の能力だって、全く使えない能力ではないのだから。


Orcish Lumberjack/オークの木こり
クリーチャー オーク(Orc)
(T),森(Forest)を1つ生け贄に捧げる:(赤)と(緑)の好きな組み合わせのマナ3点を加える。
1/1
コモン

・・・まただよ、日本語名あるやつ。
こちらは

コールドスナップのテーマデッキ・オーロクス暴走
デュエルデッキ 英雄vs怪物/Heroes vs. Monsters

の2つのみ。
日本語版が存在しないカードを紹介していこうと思ったのだけれども、
最初に言い方を変えれば良かった。
「ほとんど英語版しか出回っていないカード」
とか
「EDHで知っておくと案外デッキ構築の時に便利なカード」
くらいのお題と主旨にすべきだったかもしれない。

そして、これまたアイス・エイジのコモン。
色も最低でも赤緑デッキからというところも一緒。
マナを出す能力があるところも1マナの生物であるところも一緒。
能力は全然違うものの、
前述の《Tinder Wall》との共通点は多い。
このカードも《Tinder Wall》も結構な恐ろしさは、
1ターン目に着地させ、
2ターン目には4マナないし5マナへのアクセスを可能にする点だ。

説明しておくと、
Tinder Wall》の場合は、
1ターン目にセットランドから《Tinder Wall》プレイ。
2ターン目にセットランドから2マナ+《Tinder Wall》生贄で合計4マナ。

Orcish Lumberjack》の場合は、
1ターン目にセットランドから《Orcish Lumberjack》プレイ。
2ターン目にセットランドから2マナ、
Orcish Lumberjack》の能力で《》を生贄にして3マナを出して合計5マナ。

どちらの場合でも2ターン目にこのマナ数が出せる事は大きい。


Gorilla Shaman/ゴリラのシャーマン
コスト:赤
クリーチャー 類人猿(Ape) シャーマン(Shaman)
(X)(X)(1):点数で見たマナ・コストがXである、クリーチャーでないアーティファクト1つを対象とし、それを破壊する。
1/1
アンコモン

・・・ゴメン。
もうなんて言ったらいいやら。
これもまた、

コールドスナップのテーマデッキ・オーロクス暴走

にだけ日本語版がある。
で、さらにしょうもない補足を書いておくと、
このカードはアライアンスではアンコモン。
テーマデッキのカードでは何故かエキスパンションマークがコモンの色になっている。

ややこしい事やる前に、
ナントカ・マスターズで再録しちまえよ、もう!
と言いたい。

コールドスナップのテーマデッキ・オーロクス暴走にだけあるという話を、
既に3度もする事になっていて、
書いているこちらとしてもマヌケだと心の底から思っている。
なんなんだ、このテーマデッキ・オーロクス暴走は。
何かの嫌がらせか?と思うほどだ。

余談だが、
このコールドスナップのテーマデッキ・オーロクス暴走の未開封は、
日本国内に未開封があと何個あるの?というくらい見つからないと思う。
見つかったとしても、
日本国内にある英語版Revisedのスターターの数より少ないと思う。
なかなか確かめる術もないのだが。
Cardshop Serraの買取でも、
Revisedのスターターは未開封のボックスさえ来た事があるが、
オーロクス暴走は来た事がない。
なお、欲しいと言っているお客様は複数いる。
そのうちの1人は自分の友人なので気楽にお酒を飲んでいる際に、
「むり。あきらめて。」
と言っておいた程だ。

うん、なんだか話がオーロクス暴走になってしまって、
全然《Gorilla Shaman》にならなかった。
この《Gorilla Shaman》は今まで紹介した中では結構有名カード。
このカードはヴィンテージのトーナメントカードだからだ。
起動能力が、

(X)(X)(1):点数で見たマナ・コストがXである、
クリーチャーでないアーティファクト1つを対象とし、それを破壊する。

という稀有な能力を持っていて、
これが非常に大きい。
ヴィンテージの世界ではモックスシリーズをはじめとした、
0マナのアーティファクトが飛び交う世界だ。
マナさえ払えば1マナ以上のアーティファクトも破壊可能なこの生物は、
ヴィンテージの世界ではかなりのアドバンテージをくれる可能性を秘めている。
そして、それはEDHの世界でも例外ではない。
EDHでは使われるアーティファクトをちょっと書いてみよう。

モックス・ダイアモンド/Mox Diamond
オパールのモックス/Mox Opal
金属モックス/Chrome Mox
魔力の墓所/Mana Crypt
太陽の指輪/Sol Ring
師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top
通電式キー/Voltaic Key
多用途の鍵/Manifold Key
魔力の櫃/Mana Vault

0~1マナのアーティファクトをちょっと書いただけでこのラインナップ。
例外的に《師範の占い独楽》はタップ能力で逃げられてしまう事もあるが、
相手に起動を強要出来るという点と、
さらに《師範の占い独楽》のタップ能力にレスポンスして、
もう一度このゴリラの能力を起動すると一応破壊可能。
(ただし《師範の占い独楽》の起動能力により、
 対戦相手は1枚のドローは可能。)
ついでに書いておくと、
アーティファクト・ランドは全て0マナであるため、
モックス同様に1マナで壊せる。
壊せないのは破壊不能持ちの《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》だけ。

他にもEDHで飛び交うアーティファクトは多いため、
このゴリラ君の活躍の場は当然にしてある。
そして忘れてはいけない。
EDHでは対戦相手の数は3人だ。
飛び交う率もそれなりにあるという事。

赤には色々とアーティファクトを破壊出来るカードがあるが、
その中でも連続してアーティファクトを破壊出来る中で、
コスト1という優秀さは評価出来る1枚。
自分が赤のデッキを使っていて、
1枚何か入れるもの無いかなー?と思うような時に、
とりあえずの採用を考えられるゴリラ君。


Elvish Spirit Guide
コスト:2緑
クリーチャー エルフ(Elf) スピリット(Spirit)
あなたの手札にあるElvish Spirit Guideを追放する:(緑)を加える。
2/2
アンコモン

猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》の元となったカード。
どこにも再録されていないので、結構貴重なカード。
緑のデッキで最速でジェネラルを降臨させたいデッキではよく採用される1枚。
クリーチャータイプがエルフなので、
エルフ系のEDHデッキでも採用率は高め。
普段であれば3マナ払っての通常プレイはありえないが、
EDHでは通常プレイから対戦相手のプレインズウォーカーに殴りに行くシーンもしばしば。
役目が2つあるカードは無駄になりにくい強みがある。
このカードはアライアンス。
紹介していて思うのは、
アイス・エイジとアライアンスは侮れないカードが多いなぁという印象。
再録されているカードでも、
秘儀の否定/Arcane Denial
意志の力/Force of Will
先触れ/Portent
紅蓮破/Pyroblast
水流破/Hydroblast
渦まく知識/Brainstorm
と、強いカードが多い。

そしてお次もアライアンス。


Soldevi Adnate
コスト:1黒
クリーチャー 人間(Human) クレリック(Cleric)
(T),黒のクリーチャーかアーティファクト・クリーチャーを1体生け贄に捧げる:生け贄に捧げられたクリーチャーの点数で見たマナ・コストに等しい量の(黒)を加える。
1/2
コモン

黒のマナブーストカードの中でも他に類を見ない優秀さがある1枚。
似たカードにフォールン・エンパイアの《Basal Thrull》があるが、
こちらは完全上位互換。
ついでなので《Basal Thrull》の紹介も。


Basal Thrull
コスト:黒黒
クリーチャー スラル(Thrull)
(T),Basal Thrullを生け贄に捧げる:(黒)(黒)を加える。
1/2
コモン

これも再録されていないカードの1つ。
コスト、能力どちらの面においても《Soldevi Adnate》が上。
Soldevi Adnate》は自身生け贄ならば《Basal Thrull》と同じ。
他のクリーチャーを生け贄に出来る点は大きく差がある。
生け贄に捧げたクリーチャーのマナ・コストのマナが出る事もかなり大きい。
Soldevi Adnate》経由で簡単に10マナ以上のエルドラージが降臨する事もある。
アライアンスのコモン恐るべし。

以上、

Fyndhorn Elves
Jeweled Amulet
Gaea’s Touch
ほくちの壁/Tinder Wall
オークの木こり/Orcish Lumberjack

ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman
Elvish Spirit Guide
Soldevi Adnate
Basal Thrull

この9種。
EDHをやる上で知っておいて損無し。
持っていて損無し。
9枚中8枚がマナを出すカードなので、
とても重要なカード
特に《Jeweled Amulet》は色を選ばず投入出来るため、
どんなデッキにも入れる事を考慮出来る。
使い勝手の良さは使った人ならわかるはず。

英語版が苦手!という方も、
このへんのカードあたりを理解して、
ちょびっと前に進んだEDHデッキを組んでみてほしい。

ではまた。

《恐怖/Terror》のお話。

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今回のお題は《恐怖/Terror》。


Terror/恐怖
コスト:1黒
インスタント
アーティファクトでも黒でもないクリーチャー1体を対象とし、
それを破壊する。それは再生できない。
コモン

α、βの時代からある元祖黒除去。
全ての黒のインスタント単体除去の元となった1枚。
時代が変わろうとも時折トーナメントにも現れた時期もある、
絵を含めて昔から人気のあるカード。
昔では
「とりあえずメインは4積み、
 黒に当たったらサイドボードと交換!」
と開き直った構築も多く見られた。
大昔だと、
白騎士/White Knight
疾風のデルヴィッシュ/Whirling Dervish
などのプロテクション(黒)相手に撃てずに悔しい思いをした人も多いはず。

この《恐怖》というカードはなかなかによく出来ていて、
黒とアーティファクトのクリーチャーを破壊出来ない理由は、

アーティファクトクリーチャー:魔法で作られた機械生物には恐怖を感じる心がない。
黒のクリーチャー:黒のクリーチャーともあろうものが恐怖する事などありえない。

というファンタジーの世界観を表現したものになっている。
確かに黒のゾンビやらデーモンやらといった生物が恐怖に怯えないと言われると、
なんとなく納得するし、
トリスケリオン/Triskelion》や《巨大戦車/Juggernaut》が恐怖しないと言われても、
これまた納得する。
こういった世界観の設定はファンタジー大好き人間としては嬉しい。
こういうところもMTGの好きなところなのだ。

おまけで書いておくと、
白騎士》はプロテクション(黒)で、
白き騎士は恐怖を克服していると考える事も出来る。
稲妻/Lightning Bolt》で死んだり、《火葬/Incinerate》されるけれども。
いや、それどころか《ショック/Shock》死するな、白き騎士。

「1黒」のコストの単体除去インスタントだけでも、
このカードを元に10種以上が作られている。

喪心/Cast Down》:伝説でないクリーチャーを破壊。
揺り籠から墓場まで/Cradle to Grave》:このターンに出た黒でないクリーチャーを破壊。
破滅の刃/Doom Blade》:黒でないクリーチャーを破壊。
恰好の餌食/Easy Prey》:コスト2以下のクリーチャーを破壊。サイクリング2
夢の饗宴/Feast of Dreams》:エンチャントされているクリーチャーかクリーチャー・エンチャントを破壊。

喉首狙い/Go for the Throat》:アーティファクトでないクリーチャーを破壊。
無情な行動/Heartless Act》:カウンターが置かれていないクリーチャーを破壊。
 またはクリーチャーから最大3個カウンターを取り除く。
英雄の死/Hero’s Demise》:伝説のクリーチャーを破壊。
燻し/Smother》:コスト3以下のクリーチャーを破壊。再生不可。
究極の価格/Ultimate Price》:単色のクリーチャーを破壊。

この他にも色指定や条件付きのカードがいくつか出ている。
ソーサリーの除去まで含めるとさらに増える。
単純な汎用性の高さでは、
無情な行動》や《破滅の刃》などが安定している。
英雄の死》だけは
「なんでわざわざこんなものを作った?」
と突っ込みたくなる程に使いにくいが、
時折EDHでは採用されている。
なにせ対戦相手が必ず伝説のクリーチャーを使っているのだから。

これらのカードに共通して言えるのは、
「どんな生物であろうと確殺出来るカードにだけはデザインされていない。」
ということ。
黒でない生物だけダメだったり、多色は倒せなかったりと様々で、
多少の使い勝手の差はあれども、
どれか1枚が完全上位に立てるというデザインは基本的には無い。
コストが変わると例外的なカードはあったりする。
例えば《終止/Terminate》。
全く条件無しでクリーチャーを張り倒せるけれども、
黒赤の指定コストである事と、
白のカードにはプロテクション(黒)とプロテクション(赤)がそれなりにある事で、
これも条件無しと言えども制約がゼロではない。
破滅の刃》は《恐怖》よりも対象に出来る数は多いけれども、
再生を可能にさせている。
基本的には再生を持つ生物がそれほど多くないので、
破滅の刃》のほうがほぼ上位に位置するとは言えなくもない。
が、
これらのカードの中で、
オールドスクールとアルファ40で使用可能なカードは《恐怖》だけ。
アルファ40はやっている人が根本的にあまりに少ないのでともかくとして、
オールドスクールでは《恐怖》は重要なカード。
理由もしっかりとあって、
オールドスクールのデッキには、
Sedge Troll》+《ネビニラルの円盤/Nevinyrral’s Disk
を主軸に戦うデッキがある。

この
Sedge Troll》がなかなかの厄介者。

Sedge Troll
コスト:2赤
クリーチャー トロール(Troll)
Sedge Trollはあなたが沼(Swamp)をコントロールしているかぎり+1/+1の修整を受ける。
(黒):Sedge Trollを再生する。
2/2
レア

黒赤で使えば3マナ3/3再生持ちになるという事。
飛行は止められないが、
白騎士/White Knight
黒騎士/Black Knight
巨大戦車/Juggernaut
ミシュラの工廠/Mishra’s Factory
を受けることが出来、
4/4以上の生物達もブロック&再生で耐える。
デッキ次第では4枚採用されているエースカード。

再生コストが黒だけなので、
沼/Swamp》1枚でも立たせておけば、
こいつは《稲妻/Lightning Bolt》では沈まない。
青の最強火力《心霊破/Psionic Blast》も同様。
ネビニラルの円盤》の効果も破壊だけなのでこれも再生可能。
そのため、
ネビニラルの円盤》でリセット、
Sedge Troll》だけ再生、
で場を制圧していく戦い方が出来る。
オールドスクールの世界でこいつを簡単に除去出来るカードは、

神の怒り/Wrath of God
剣を鍬に/Swords to Plowshares
天秤/Balance

といった白の除去以外では、
恐怖》と一部のカードに限られる。
さらに黒を使うとなると、フィニッシャーには《Juzam Djinn》を使う人もいる。
この《Juzam Djinn》はアップキープにコントローラーに1点ダメージを与えてくるので、
Sedge Troll》でブロックされて再生を繰り返されると痛い。
放っておくと自動的に不利になっていく。
Juzam Djinn》を先出しし、
相手に《Sedge Troll》を後出しされて耐えられるときつい。
出来る事なら逆、
相手が《Sedge Troll》を出したところを除去し、
その後に《Juzam Djinn》を着地させたいところだ。
黒からすれば《Sedge Troll》は確実に除去しておきたい生物であり、
オールドスクールの黒のインスタントでクリーチャー除去となると、
恐怖》以外に選択肢はない。

こんな事まで考えると、
本当にどれが上位ともなかなか言えないところも面白いところだ。

ここまでは黒の1黒のコストのカードでお話をしてきたけれども、
恐怖》はもう1つ亜種のカードを出している。
それは、白のカード《粛清/Purge》というカード。
効果は、


Purge/粛清
コスト:1白
インスタント
アーティファクト・クリーチャー1体か黒のクリーチャー1体を対象とし、
それを破壊する。それは再生できない。
アンコモン

恐怖》で対象にとれないクリーチャーのみ対象にとれて、
逆に《恐怖》で対象にとれるクリーチャーは対象に出来ない。
色を含めて真逆になっているデザインのカードがダークスティールで生まれた。
ミラディン時代のリミテッドでは結構お世話になったカードだ。
構築戦ではこれまた《恐怖》と真逆で、
メインボードでの採用はほぼ無し。
サイドボードに入っている事はそれなりにあった。
恐怖》の逆という見方で、
この《粛清》というカードもなかなかによく出来たカードだ。
さらに、
この《粛清》のフレーバーテキストは、

「その恐るべきクリーチャーが恐怖を知ったのは、これが最初で最後だった。」

と書いてある。
ここでも恐怖という言葉が出てくるあたり、
カードデザインの時点で《恐怖》を意識して作られた事がうかがえる。
このフレーバーテキストからも、
そして《恐怖》の設定からも、

「なるほど、恐怖を感じないアーティファクトクリーチャー、
 恐怖など最初からない黒のクリーチャーでも、
 『粛清』されるわけだな。」

とわかるところも面白い。
欲を言えば絵も《恐怖》に似た構図で書いて欲しかった。

あと、勝手な好みの問題もあるのだが、
黒の2マナ除去系の絵の中でも《恐怖》が一番だと思っている。

そして《恐怖》はテキストレスカードにもなっている。
このテキストレスカードと、
α、βからある絵はどちらもRon Spencerさんが描いている。

と、ここまでは誰でも知ってそうなお話。
ちょっとここで変わったお話を。

もう10年以上も前のお話。
店主も聞いた話でしかないので、
100%本当のお話ではないという前提で読んでもらえれば。
おそらく、
このお話を知っている日本人はとても少ないはず。

恐怖》のイラストレーターである、Ron Spencerさん。
ある日、《恐怖》の原画を売ってくれと言われた。
Ron Spencerさんはこのイラストが非常に気に入っていたらしく、
この話を断った。
だが、買いたいという人も諦めなかった。

「売ってくれ!」
「ヤダ!」
「そこをなんとか!」
「ヤダ!」

のやりとりがあった後、
Ron Spencerさんは、
「うーん・・・1万ドルなら・・・。」
と言ったそうだ。
1万ドル、だいたい110万円くらいだ。
今では原画で1000万、2000万円するものもある時代だが、
10年以上も前だと原画で100万超えの提示は、
「そんなお金を誰も出さないだろう。」
という意味に近かった。
Ron Spencerさんは、
「この数字なら諦めてくれるんじゃない?」
くらいの気持ちで言った可能性もある。
しかし、
この原画を買いたかった人もここで引かなかった。

「オウケエエエエイ!1万ドル出すぜええええ。
 さあ、《恐怖》を俺にくれえええええ。」

とお返事したんだと。
(いや、さすがこんな言い方はしていないと思うが、
 テンション的にはこんな感じだと思われる。
 少なくとも自分が買い手ならこのテンションになる。)
言う方も言う方、
出す方も出す方、
というやりとりが起きたものの、
Ron Spencerさん、
「うん、ゴメン、やっぱ売らない。」
と言ってご破談になったという。
Ron Spencerさん、自分の描いたこの1枚が相当お気に入りのご様子。

結局この時点ではRon Spencerさんの手元に《恐怖》の原画は残った。
今もRon Spencerさんが持ったままかどうかは店主はわからない。
ただ、このお話が本当であるのなら、
Ron Spencerさんは手放していないような気がする。
そして、
もしこの《恐怖》に値段がつくとしたら、
1000万円を下回る事は無さそうだ。
もっとも、個人的にはRon Spencerさんが一生手放さないでいてほしい気持ちだ。
もちろん画家というものは絵で生活をするのだから、
なんらかの収入は必要なのだけれども、
ここまで自分の絵の中での気に入った1枚ならば、
生涯持ち続けていてほしいという気持ちにもなってしまう。
そりゃあ《恐怖》の原画を売ってもらえると言われたら、
自分はカード資産を少々売り払ってでも買いたい。
いや、少々手放す程度で買えるわけがないか。

それにしても、いつかは原画の《恐怖》を見てみたい。
Mox Sapphire》や《Time Walk》まで見る事が出来たのだから、
いつか出会える日が来るのかもしれない。

最後にちょっぴり余談を。

実は《恐怖》については面白いものを持っている。
Ron Spencerさん本人から買った品で、
こればかりはカード博物館やインスタグラムでも出す予定はない。
あんまり大きな期待をされても困るので、
先に書いておこう。
原画ではないし、複製原画でもない。
でも「おっ!これは!」と思ってもらえる一品。
リアルのカード博物館を建てられた時なら、
記念に飾るのも面白いかもしれないけれども、
一体何年先のことになるのだろう。

ではまた。

イカ!!

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ツイッター質問箱でこのような質問をいただいた。

———————

イカデッキを作りたいのでアドバイスください。・゚・(ノД`)・゚・。

———————

前回のティボルトといい今回のイカといい、
結構無茶ぶりをされている気がするなぁ。
それに、随分とマイナーなクリーチャータイプをご指定してきた。
MTGで多相以外でイカのカードって確か一桁数しか無かったような。
クラーケンとイカって別々の生物の扱いのはずで、
クラーケンの方が多かったはず。

とりあえず調べてみる。

イカれたメンバー紹介するぜ!

地割れ潜み/Chasm Skulker
フィラマリッド/Fylamarid
入り海のイカ/Gulf Squid
夢吸いイカ/Oneirophage
砂イカ/Sand Squid
Squidnapper

以上だ!

6種しかなかった。
(クラーケンは16種あった。)
しかも《Squidnapper》はプレイテストカードだ。
デッキで使う事は出来ない。
つまり、実際に使えるイカは5種のみ。

で、これ、本当に戦える生物なのだろうか。
無理じゃなイカ?
コストが3マナと4マナしかないじゃなイカ。

地割れ潜み》:2青
フィラマリッド》:1青青
入り海のイカ》:3青
夢吸いイカ》:3青
砂イカ》:3青

しかも一番パワーがあるカードでもパワー2じゃなイカ。
イカんともしがたい。
カード名の途中にイカが入っているからといっても、
サイカトグ/Psychatog》でデッキ作ったらイカんよね?

質問者様、本当にイカデッキ作りたいんでしょうね?
「Cardshop Serraの店主にとりあえず無茶ぶりしてみたい。」
とかじゃないでしょうね?
これで冗談ですとか言われたら、
普段はイカらない店主もイカり爆発ですよ。

で、イカデッキとしか言われなかったのだけれども、
デッキ構築、ヴィンテージで良イカ?
作ってやろうじゃなイカ!

この中から使うイカはこいつに決めた!


Chasm Skulker/地割れ潜み
コスト:2青
クリーチャー イカ(Squid) ホラー(Horror)
あなたがカードを1枚引くたび、地割れ潜みの上に+1/+1カウンターを1個置く。
地割れ潜みが死亡したとき、
島渡りを持つ青の1/1のイカ(Squid)・クリーチャー・トークンをX体生成する。
Xは、地割れ潜みの上に置かれている+1/+1カウンターの総数である。
(それらは防御プレイヤーが島(Island)をコントロールしているかぎりブロックされない。)
1/1
レア

たぶんこいつが最強のイカ。
1つ目の能力のおかげで、
殴る時にはだいたい2/2以上にはなっている。
(ドローステップの時点で強化されるため。)
青のお家芸、ドロー加速呪文での強化も相まって、
それなりのパンチ力を出してくれるはずだ。
渦まく知識/Brainstorm》で+3される。
Ancestral Recall》でも+3される。
精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》の±0能力でも+3される。
Timetwister》なら+7だ。
強い・・・はず。

イカ出す、召喚酔い解ける、ドローステップで+1、
メインフェイズで《Timetwister》撃って+7されて9/9でパンチ。
次のターンにドローステップで+1、
何かドロー呪文1枚あれば11/11でパンチで合計20点。
そんなに悪くないような気がしてきた。

2つ目の能力も使いたいところだが、
わざわざ生け贄エンジンを入れるのがちょっと面倒だ。

さあ、最高にイカしたデッキ構築を開始だ。

デッキ名:逆説的じゃなイカ?

-クリーチャー4枚-
4《地割れ潜み/Chasm Skulker

-インスタント14枚-
4《意志の力/Force of Will
4《逆説的な結果/Paradoxical Outcome
1《撤廃/Repeal
1《渦まく知識/Brainstorm
1《Ancestral Recall
1《神秘の教示者/Mystical Tutor
1《精神的つまづき/Mental Misstep
1《ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall

-ソーサリー5枚-
1《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe
1《思案/Ponder
1《Time Walk
1《Timetwister
1《修繕/Tinker

-アーティファクト21枚-
1《Mox Jet
1《Mox Emerald
1《Mox Ruby
1《Mox Sapphire
1《Mox Pearl
1《Black Lotus
1《太陽の指輪/Sol Ring
1《魔力の墓所/Mana Crypt
1《魔力の櫃/Mana Vault
1《Time Vault
2《オパールのモックス/Mox Opal
3《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top
3《アーカムの天測儀/Arcum’s Astrolabe
2《覚醒の兜/Helm of Awakening
1《多用途の鍵/Manifold Key

-プレインズウォーカー2枚-
1《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils
1《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor

-土地14枚-
6《冠雪の島/Snow-Covered Island
1《Library of Alexandria
1《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy
3《汚染された三角州/Polluted Delta
3《溢れかえる岸辺/Flooded Strand

-サイドボード15枚-
1《ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall
2《魂標ランタン/Soul-Guide Lantern
3《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt
1《狼狽の嵐/Flusterstorm
1《誤った指図/Misdirection
2《The Tabernacle at Pendrell Vale
1《否定の力/Force of Negation
1《撤廃/Repeal
2《精神壊しの罠/Mindbreak Trap
1《思考停止/Brain Freeze

よし、出来た。
しっかりイカで勝ちに行くデッキ完成。
しかも専用無限コンボ搭載。

キーパーツがちょっと面倒。

地割れ潜み
師範の占い独楽》2枚
覚醒の兜

これでOK。
覚醒の兜》で全ての呪文のコストが1下がる。
師範の占い独楽》は当然0マナになる。
場に《師範の占い独楽》を2枚並べてから、
タップ能力を使う。
1枚目の《師範の占い独楽》でライブラリーのトップを引き、
1枚目の《師範の占い独楽》がライブラリーのトップに行く。
2枚目の《師範の占い独楽》で1枚目の《師範の占い独楽》を引き、
2枚目の《師範の占い独楽》がライブラリーのトップに行く。
手札にある《師範の占い独楽》をプレイ。
イカ、じゃなかった以下繰り返し。

地割れ潜み》の能力は、
「あなたがカードを1枚引くたび、
 地割れ潜みの上に+1/+1カウンターを1個置く。」
なので、
上記の繰り返しで無限に強化可能。
5億/5億くらいの巨大イカを作ってタコ殴り。
イカだけど。

という事が出来る。

ここに至るまでの行程として、
逆説的な結果》等でドロー加速をし、
単純にカウンターを構えながら《地割れ潜み》で殴るという基本から、
無限が決まった瞬間に一撃必殺。
ヴィンテージではもはや説明不要の
Time Vault》+《多用途の鍵
の無限ターンのコンボも搭載しているが、
珍しく《多用途の鍵》の

「(3),(T):クリーチャー1体を対象とする。
 このターン、それはブロックされない。」

こっちの能力すら使う事がある。
この能力も無限コンボに関係なく、
イカが殴る時に使えるため無駄になりにくい。

ちなみに、生け贄エンジン《落とし子の穴/Spawning Pit》があると、
地割れ潜み》の2つ目の能力で無限トークンも可能。
修繕》で持ってくる事まで考慮して1枚だけ採用するのも面白い。
一応書いておくと、《落とし子の穴》は、
ドルイドの誓い/Oath of Druids》デッキの対策カードにもなるので、
サイドボードに潜ませておいても悪くはない。
ただし、《ドルイドの誓い》デッキ相手にクリーチャーを展開しにくいので、
Time Walk》から一撃で相手を倒すプレイングか、
ドルイドの誓い》をカウンターで潰しきる必要がある。

デッキは一見、逆説ストームのように見えて、
ぶどう弾/Grapeshot
苦悶の触手/Tendrils of Agony
巣穴からの総出/Empty the Warrens
などを入れていないので
逆説的な結果》はイカを強化する道具だ。
一応サイドボード後からだけ《思考停止》を採用出来るようにしてある。
同様にして《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus》採用も1つの手段だが、
イカにこだわりたいならば不要。

しょうもない程「イカ」という単語を無理やり使ったけれども、
何回イカって言ったでしょう?
あ、それと質問者様!
せっかくデッキリスト作ったのですから、
このデッキ使って下さいね!

ではまた。

第4版《星界からの恐怖/Cosmic Horror》中国語版

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中国語版は「宇宙驚懼獸」となっていて、
漢字文化を持つ日本人ならこの独特の味をわかってもらえるはず。
昨今のゴジラ系のカードのイメージのようなカード名が非常に面白い1枚。
このカードは第4版以降は再録されておらず、
今は結構貴重な1枚。
また、中国語版の第4版は第5版とはフォントも違っていて、
この第4版は非常に味があるフォント。

EDHデッキ紹介その129(Ghoulcaller Gisa/グール呼びのギサ)

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今回のEDHデッキ紹介は、
お客様からのご要望で《グール呼びのギサ/Ghoulcaller Gisa》。
黒単のゾンビデッキになる事間違いなしの伝説生物さん。


Ghoulcaller Gisa/グール呼びのギサ
コスト:3黒黒
伝説のクリーチャー 人間(Human)・ウィザード(Wizard)
(黒),(T),他のクリーチャーを1体生け贄に捧げる:黒の2/2のゾンビ(Zombie)・クリーチャー・トークンをX体生成する。
Xは、その生け贄に捧げられたクリーチャーのパワーである。
3/4
レア

5マナ3/4とちょっぴり物足りないスペックだが、
起動型能力は馬鹿に出来ない爆発力を秘めている。
生け贄に捧げた生物のパワー参照でそのパワーの数だけの2/2ゾンビが出るので、
うまく使えば相当な制圧力を出せる。
生け贄にする生物はゾンビでなくてもよいので、
縛りがない点も使いやすい。

デッキは以下。

ジェネラル: 《グール呼びのギサ/Ghoulcaller Gisa

-クリーチャー 22枚-
墓所のタイタン/Grave Titan
墓所這い/Gravecrawler
アンデッドの王/Lord of the Undead
アンデッドの戦長/Undead Warchief
墓地を刈り取るもの/Cemetery Reaper
目覚めし処刑者/Risen Executioner
呪われた者の王/Lord of the Accursed
墓所破り/Cryptbreaker
戦墓の巨人/Diregraf Colossus
肉袋の匪賊/Fleshbag Marauder
墓生まれの詩神/Graveborn Muse
アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel
有毒グール/Noxious Ghoul
ファイレクシアの発掘者/Phyrexian Delver
アンデッドの大臣、シディシ/Sidisi, Undead Vizier
アンデッドの占い師/Undead Augur
萎縮した卑劣漢/Withered Wretch
貴重品室の大魔術師/Magus of the Coffers
ズーラポートの殺し屋/Zulaport Cutthroat
腐敗を導く者/Shepherd of Rot
ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought
朽ちゆくレギサウルス/Rotting Regisaur

-インスタント 7枚-
四肢切断/Dismember
暗黒の儀式/Dark Ritual
リリアナの勝利/Liliana’s Triumph
吸血の教示者/Vampiric Tutor
殺し/Snuff Out
殺戮の契約/Slaughter Pact
致命的なはしゃぎ回り/Deadly Rollick

-ソーサリー6枚-
悪魔の教示者/Demonic Tutor
滅び/Damnation
毒の濁流/Toxic Deluge
忌むべき者の軍団/Army of the Damned
血の署名/Sign in Blood
夜の囁き/Night’s Whisper

-エンチャント5枚-
エレボスの指図/Dictate of Erebos
墓穴までの契約/Grave Pact
リリアナの誓い/Oath of Liliana
ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena
不吉の月/Bad Moon

-アーティファクト23枚-
黒玉の大メダル/Jet Medallion
金属モックス/Chrome Mox
モックス・ダイアモンド/Mox Diamond
オパールのモックス/Mox Opal
冷鉄の心臓/Coldsteel Heart
星のコンパス/Star Compass
秘儀の印鑑/Arcane Signet
太陽の指輪/Sol Ring
炭色のダイアモンド/Charcoal Diamond
思考の器/Thought Vessel
友なる石/Fellwar Stone
精神石/Mind Stone
虹色のレンズ/Prismatic Lens
魔力の櫃/Mana Vault
魔力の墓所/Mana Crypt
ファイレクシアの供犠台/Phyrexian Altar
暗黒のマントル/Umbral Mantle
パルンズの剣/Sword of the Paruns
バントゥの碑/Bontu’s Monument
師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top
稲妻のすね当て/Lightning Greaves
千年霊薬/Thousand-Year Elixir
旗印/Coat of Arms

-プレインズウォーカー3枚-
ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil
闇の領域のリリアナ/Liliana of the Dark Realms
戦慄衆の将軍、リリアナ/Liliana, Dreadhorde General

-土地 33枚-
ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx
ボジューカの沼/Bojuka Bog
ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth
邪悪な岩屋/Unholy Grotto
ヴォルラスの要塞/Volrath’s Stronghold
陰謀団の貴重品室/Cabal Coffers
魂の洞窟/Cavern of Souls
古えの墳墓/Ancient Tomb
汚染された三角州/Polluted Delta
血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
湿地の干潟/Marsh Flats
虹色の眺望/Prismatic Vista
20《沼/Swamp

デッキに搭載されているコンボは以下。

・《ファイレクシアの供犠台
墓所這い
バントゥの碑》もしくは《ズーラポートの殺し屋
+ゾンビ1体で対戦相手のライフロスと自身のライフゲインを無限に繰り返せる。

・《貴重品室の大魔術師
暗黒のマントル》もしくは《パルンズの剣
+《》6枚で無限マナ。

ここに《グール呼びのギサ》で無限トークン。
さらに《ズーラポートの殺し屋》があれば対戦相手のライフロスと自身のライフゲインを無限に繰り返せる。

・《グール呼びのギサ
暗黒のマントル》もしくは《パルンズの剣
ファイレクシアの供犠台
+パワーが6以上のクリーチャーで無限トークンと無限マナ。
このコンボはパワーが6以上になるクリーチャーを繰り返し生け贄に捧げる必要があるので、
ロード等の強化能力で+4以上が出来ないと成立しない。
上記同様に《ズーラポートの殺し屋》があれば以下略。

また、数多くのゾンビロードを採用しているので、《忌むべき者の軍団》をプレイし、
大量のゾンビにより一気に勝負を決めにいくことも可能。
場に《旗印》があり、ゾンビが場に0体の状態でも、
忌むべき者の軍団》の最初のプレイで13体の14/14クリーチャーが場に誕生。
これだけでも相手を圧殺できそうだが、
フラッシュバックまですると26体の27/27クリーチャーが場に出るので、
トークン全てで攻撃した場合には合計702点という面白い点数の戦闘ダメージが出せる。
とはいえ、この1枚は完全にロマン枠なのでお好みで外しても構わない。
個人的には撃てたら面白いのでオススメ。

シンプルな組み合わせでは、

グール呼びのギサ》+《ファイレクシアン・ドレッドノート

これだけ。
これだけで12体のゾンビが出せるのでとても実用的。
朽ちゆくレギサウルス》も同様。
朽ちゆくレギサウルス》も《ファイレクシアン・ドレッドノート》も、
出した途端に《グール呼びのギサ》の能力で生け贄に捧げてしまおう。
それだけで沢山のゾンビが湧いて出る。

なお、今回のデッキは高額カードも多少使用しているが、
好みで比較的安価な以下のカードと入れ替えても良いと思う。
候補としては、

墓所の怪異/Crypt Ghast
宮殿の包囲/Palace Siege
エレボスの鞭/Whip of Erebos
黒の太陽の頂点/Black Sun’s Zenith
統率者の宝球/Commander’s Sphere
ダークスティールの鋳塊/Darksteel Ingot
スランの発電機/Thran Dynamo
金粉の水蓮/Gilded Lotus
動く死体/Animate Dead
ネクロマンシー/Necromancy
犠牲/Victimize
リリアナの支配/Liliana’s Mastery
死の権威、リリアナ/Liliana, Death’s Majesty
灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited
凱旋の間/Hall of Triumph
順応する自動機械/Adaptive Automaton
地下世界の人脈/Underworld Connections
頭蓋骨絞め/Skullclamp
野望の代償/Ambition’s Cost
古えの渇望/Ancient Craving
骨読み/Read the Bones
血の芸術家/Blood Artist
願い爪のタリスマン/Wishclaw Talisman
魔性の教示者/Diabolic Tutor
疫病造り師/Plaguecrafter
無慈悲な処刑人/Merciless Executioner
叫び大口/Shriekmaw
害悪の機械巨人/Noxious Gearhulk
女王への懇願/Beseech the Queen
砕けたパワーストーン/Fractured Powerstone
永遠溢れの杯/Everflowing Chalice
ウルドのオベリスク/Obelisk of Urd
死の雲/Death Cloud

このあたりを。
これ以外では、
黒の単体除去系を採用してもOK。
EDHでは「ジェネラルありき」で構築される事が多いので、
単体除去のカードは案外と腐らない。

特にこの質問をしてくださった方は、
ここからEDHデビューとのこと。
まずは持っているカードをかき集め、
足りないところだけちょっと買ったりするところから始めるのが、
スタートとしては悪くないのではないかと。
最初のうちはEDHの世界を楽しむところから!
60枚の構築とは違った世界を楽しんでくださいまし!

ではまた。

第4版《チビ・ドラゴン/Dragon Whelp》中国語版アーティストプルーフ。イラスト、サイン入り。

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イラストレーターのAmy Weberさんからアーティストプルーフにサインとイラストをいただいたもの。
独特の世界観を持つAmy Weberさんならではの遊び心がある非常に面白いイラストです。
通常のカードのイラストも好きですが、手描きのイラストも独特の面白みがあって好きです。
また、アーティストプルーフはイラストレーターさんに配られるだけのものなので発行枚数は少なく、
手書きのイラストについては全く同じものを作成するのが難しい為、希少性は高いです。

【2020年07月】Friday Night Magic(FNM)のおしらせ

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■大会概要

カードショップセラ・Friday Night Magic

場所:Cardshop Serra (店舗案内
日程:7月3日(金)
   7月10日(金)
   7月17日(金)
   7月24日(金)
   7月31日(金)
参加費:300円
受付時間:17時30分~18時30分
開始時間:18時30分~
レギュレーション:スタンダード
賞品:パック、プレイマット等
※:参加人数に応じて賞品は豪華になります。

※COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の感染対策の一環として、
大会参加者数をあらかじめ把握するため、
参加をご希望の方は、下記URLより参加予約をお願いいたします。

7月3日(金)
https://cardshop-serra.com/mtg/products/detail/130557

7月10日(金)
https://cardshop-serra.com/mtg/products/detail/130559

7月17日(金)
https://cardshop-serra.com/mtg/products/detail/130560

7月24日(金)
https://cardshop-serra.com/mtg/products/detail/130557

7月31日(金)
https://cardshop-serra.com/mtg/products/detail/130557
ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

ご質問は、担当・張替 までどうぞ。
電話:055-963-2750
メール:customer@cardshop-serra.com


■交通案内



静岡県沼津市大手町5-7-5 つるかめ仲見世ビル 4Fです。
JR沼津駅南口から仲見世商店街に入り、しばらく進んだ先の右手側のビルです。


■お知らせ

・デッキに使用するカードを当日お買い求め予定の場合、購入希望カードを事前にメールでご連絡くださいませ。事前のご連絡が無い場合、売り切れ等の理由でご用意できない場合もございます。

・当ショップでは、カードの買取も行っております。ご不要なカードがございましたら、大会参加時にお持ちよりいただければ幸いです。


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【2020年07月】EDH交流会のおしらせ

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■大会概要

カードショップセラ・EDH交流会

場所:Cardshop Serra (店舗案内
日程:7月4日(土)
   7月11日(土)
   7月18日(土)
   7月25日(土)
参加費:無料
レギュレーション:EDH

※COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の感染対策の一環として、
大会参加者数をあらかじめ把握するため、
参加をご希望の方は、下記URLより参加予約をお願いいたします。

7月4日(土)
https://cardshop-serra.com/mtg/products/detail/130562

7月11日(土)
https://cardshop-serra.com/mtg/products/detail/130563

7月18日(土)
https://cardshop-serra.com/mtg/products/detail/130564

7月25日(土)
https://cardshop-serra.com/mtg/products/detail/130565
ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

ご質問は、担当・張替 までどうぞ。
電話:055-963-2750
メール:customer@cardshop-serra.com


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【2020年07月05日】基本セット2021 発売記念パーティのおしらせ

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発売記念パーティ参加予約はこちらから

■大会概要

カードショップセラ・基本セット2021 発売記念パーティ

場所:Cardshop Serra (店舗案内

日程:
7月5日(日) 13:00(12:00 受付開始)

参加費:3,000円
定員:32名
レギュレーション:シールド
試合形式:スイスドロー

内容:
基本セット2021 ブースターパック×6を使用したシールド戦

賞品:パック、プレイマット等
※:参加人数に応じて賞品は豪華になります。

ご質問は、担当・張替 までどうぞ。
電話:055-963-2750
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【2020年07月12日】レガシー大会のおしらせ

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■大会概要

カードショップセラ・レガシートーナメント

場所:Cardshop Serra (店舗案内
日程:7月12日(日)
参加費:1,000円
受付時間:12時00分~13時00分
開始時間:13時00分~
レギュレーション:レガシー
賞品:パック、プレイマット等
※:参加人数に応じて賞品は豪華になります。

※COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の感染対策の一環として、
大会参加者数をあらかじめ把握するため、
参加をご希望の方は、下記URLより参加予約をお願いいたします。
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【2020年07月19日】スタンダード大会のおしらせ

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■大会概要

カードショップセラ・スタンダードトーナメント

場所:Cardshop Serra (店舗案内
日程:7月19日(日)
参加費:1,000円
受付時間:12時00分~13時00分
開始時間:13時00分~
レギュレーション:スタンダード
賞品:パック、プレイマット等
※:参加人数に応じて賞品は豪華になります。

※COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の感染対策の一環として、
大会参加者数をあらかじめ把握するため、
参加をご希望の方は、下記URLより参加予約をお願いいたします。
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【2020年07月26日】スタンダード大会のおしらせ

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■大会概要

カードショップセラ・スタンダードトーナメント

場所:Cardshop Serra (店舗案内
日程:7月26日(日)
参加費:1,000円
受付時間:12時00分~13時00分
開始時間:13時00分~
レギュレーション:スタンダード
賞品:パック、プレイマット等
※:参加人数に応じて賞品は豪華になります。

※COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の感染対策の一環として、
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参加をご希望の方は、下記URLより参加予約をお願いいたします。
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【2020年08月16日】プレインズウォーカー・チャンピオンシップのおしらせ

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■大会概要

カードショップセラ・プレインズウォーカー・チャンピオンシップ

場所:Cardshop Serra (店舗案内
日程:8月16日(日)
参加費:1,000円
参加定員:30人
受付時間:12時00分~13時00分
開始時間:13時00分~
レギュレーション:スタンダード

賞品:
参加賞:《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils》PWCSプロモ
ベスト8賞:《世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World》PWCSプロモ
優勝:《戦慄衆の将軍、リリアナ/Liliana, Dreadhorde General》PWCSプロモ

その他パック、プレイマット等
※:参加人数に応じて賞品は豪華になります。

※ベスト8賞及び優勝賞品は、
参加人数が12人以上になった場合に配布します。

・本イベントはカジュアルイベントです。(参加者に付与されるポイントは生涯ポイントのみになります)
・本イベントはスタンダードで行われます。(ラヴニカのギルド、ラヴニカの献身、灯争大戦、基本セット2020、エルドレインの王権、テーロス還魂記、イコリア:巨獣の棲処、基本セット2021)
・予選ラウンドはスイスドロー形式で最大5回戦行われます。
・スイスラウンドがすべて終了したのち、上位8名によるシングルエリミネーション形式の決勝ラウンドが行われます。
・予選ラウンドの各試合は、ダイスやコイントスなど無作為の方法によって先攻か後攻かを選びます。
・本イベントにおいては、このファクトシートに特に記載のない限り、Magic: The Gathering Tournament Rules(マジック:ザ・ギャザリング イベント規定)およびJudging at Regular Rules Enforcement Level (REL)(一般ルール適用度(REL)用ジャッジ法)が適用されます。 ルールの文書はマジック・ドキュメントセンターでご覧いただけます。
・イベント規定とファクトシートの間で矛盾が生じた場合、ファクトシートの内容が優先されます。
・プレイヤーはライフの総量を記録する方法や、カードスリーブ、および適切なカウンターやトークンをプレイヤー自身で用意する必要があります。

■その他
本イベントはPWCS認定申請中です。認定されましたら再度お知らせいたします。

ご質問は、担当・張替 までどうぞ。
電話:055-963-2750
メール:customer@cardshop-serra.com


■交通案内



静岡県沼津市大手町5-7-5 つるかめ仲見世ビル 4Fです。
JR沼津駅南口から仲見世商店街に入り、しばらく進んだ先の右手側のビルです。


■お知らせ

・デッキに使用するカードを当日お買い求め予定の場合、購入希望カードを事前にメールでご連絡くださいませ。事前のご連絡が無い場合、売り切れ等の理由でご用意できない場合もございます。

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好きなFOILカードBEST3

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ツイッター質問箱でこのような質問をいただいた。

———————

好きなfoilカードbest3お願いします。

———————

FOIL限定の好きなカードトップ3、これまた面白そうなお題。
セラの天使/Serra Angel》は相変わらず除外して考えよう。
FOIL限定でも、
Dogulas Shulerさんの《セラの天使》と、
Rebecca Guayさんの《セラの天使》がある時点で、
1位と2位が決まってしまう。
ついでに言うと、
エターナルマスターズや9版にある《セラの天使》も結構好きだったりする。


こちらの絵はGreg Staplesさんが描いている。
1~3位まで《セラの天使》はネタにはなるけれども、
さすがにやめておこう。
というわけで《セラの天使》さんはいつものごとく殿堂入り。
セラの天使》でなくとも、
白の天使のカードはFOILで映えるものが多いので、
あれもこれもと迷ってしまう魅力がある。
セラの報復者/Serra Avenger》なんかもすごく良い。
特にプロモ版。
ちなみにこんな感じ。


色々ある好きなカードから、
FOIL映えして気に入ってるトップ3を書いていこう。

3位:《樫の力/Might of Oaks


恐怖/Terror》等で昔から描いているRon Spencerさんの絵。
リスがとても可愛い。
大きなしっぽが非常に良い。
そしてフレーバーテキストも大好き。

「突然、木が邪魔して彼女にはドングリが見えなくなった。」

+7/+7されてドングリ見えなくなったんだなという感じなのだろう。
この原画どこかに無いかなぁ。
あっても高そう。
恐怖》の原画と《樫の力》の原画、どっちが欲しい?
って言われたら1時間くらい悩む。

このFOILとても好きなので4枚集めた。

2位:《記憶の壺/Memory Jar


樫の力》と同じくウルザズ・レガシーのカード。
ウルザズ・レガシーが出た当初から、
「なんだこの危ないカードは!」
と話題になり、
発売から二ヶ月かからずに各フォーマットで制限や禁止を食らったカード。
描いているのはDonato Giancolaさん。
この人はα、β時代からではないものの、
かなり昔から描いているイラストレーターの1人。
ちなみにDonato Giancolaさんは《セラの天使》(ドミナリア版)を描いている。

FOILでない《記憶の壺》も好きなのだけれど、
なんだかこのカードは不思議とFOILだと映える感じがあってとても好き。
このカードもとても好きなので4枚集めようとしたが、
3枚で止まったまま。
一応書いておくとFrom the Vault版はあまり好きでない。
元祖ウルザズ・レガシー版が好き。
やっぱりアーティファクトは銀色より茶色。
勝手なイメージで言うと、
銀色:魔法関係ない機械
茶色:魔法で作られた機械や人工物
という感じ。

1位:《欲深きドラゴン/Covetous Dragon


ウルザズ・デスティニーのドラゴン。
5マナで6/5飛行という当時最強のドラゴン。
燎原の火/Wildfire》で死なないので、
当時のスタンダードで大活躍した。

描いているのはrk Postさん。
このお題をいただいた時に、
真っ先に頭に浮かんだ程FOILカードの中では一番。
カードアルバムを何度見直してもこれしかないと思った程好きな1枚。
そしてMTGで100種以上の絵を手掛けるrk Postさんの絵の中で一番。

自分が天使やドラゴンといったファンタジー世界の人外が好きなせいもあるが、
このドラゴンの絵はFOILだと他の追随を許さないかっこよさがある。
これだけはFOILに興味の無い人も見て欲しい。

この差を画像だけで伝わりきるかどうかわからないけれども、
このドラゴンは自分の中でかなり特別。

以上がFOILの大好きトップ3。
次点は《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》のプロモ版だった。

このあえて旧枠版をプロモにしたセンスはなかなか。
レトロ感が出ていて味がある。
なんだかんだで選んだカードが全部旧枠FOILだったけれども、
結構最近のカードも好きなものはあって、
最後まで結構迷った中には、
大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》(日本語版)
もあった。


この絵を描いている森下直親さんは、
ガンダムのプラモデルの箱絵などを多く手掛けている方で、
絵の迫力が全然違う。
このFOILも見た瞬間に惹き込まれる魅力があった。
話とは全然関係無いが、
店主、ガンダムも結構好きだ。

それにしても久しぶりに自分のアルバムのFOILを見直して、
色々なFOILカード集めたなぁと思いつつ、
その中からトップ3を選ぶのはとても楽しかった。
個人的にはトップ10でも面白いくらいだなぁと思いながら、
自分のコレクションを眺めていた。

お題をくれた方、ありがとうございました!

ではまた。


偽物について。

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今回は現役のスタンダードセットの偽物を入手する機会がありましたので、
偽物の流通を少しでも減らすことができればと思い、
注意喚起のためにTwitterにて告知を行いました。
するとかなりの反響があり、いくつか質問も頂きましたので、
こらむにてまとめて回答しようと思います。

まずは、今回の話題になった偽物カードを紹介します。
弧光のフェニックス/Arclight Phoenix
というカードです。

以下、頂いた質問と質問への回答です。

——————————–

質問1:チャレンジャーデッキ版か否かとかではないのでしょうか?
 チャレンジャーデッキ版は重さは不明ですが、妙に色が濃かったです。

回答:いいえ、この偽物と判断したカードはチャレンジャーデッキ版ではありません。
 チャレンジャーデッキ版と通常のパックに入っているカードは色合いが違いますが、
 その違いではありません。

——————————–

質問2:ホログラムの形があからさまに違う(楕円じゃない)気がしますがどうでしょうか?

回答:はい、ホログラムの形も違います。

——————————–

質問3:売りに来た偽物を所持していたお客にはどういう対応してるんだろう?

回答:お客様には本物ではないことを説明し、買取が出来ない旨を伝えます。
 お客様によって返品希望される方もいますし、
 当店の資料として提供してくださる方もいます。

——————————–

質問4:裏面や透かしの画像もあると助かります。

回答:お問い合わせいただきましたカード裏面や透かしの画像については、
カメラ等の画像では認識がしづらかったので、
当店が使用している顕微鏡の画像にて本物カードと偽物カードの違いをご案内いたします。
以下の画像は左から「弧光のフェニックスの本物カード」、「弧光のフェニックスの偽物カード」、「同セットの同レアリティの本物カード」の順番で画像を並べています。
また、「同セットの同レアリティの本物カード」については、「弧光のフェニックスの本物カード」と区別をしやすくするために青いカードを選択しました。

画像1 ホログラム部分

本物はきれいな楕円形で色味もはっきりしていますが、
偽物はいびつな楕円形で色味もはっきりしていません。
偽物がいびつな楕円形になっている理由は、ホログラムを張り付けた際のカットの粗さによるものです。

画像2 シンボルマーク部分

本物はシンボルマークの輪郭がはっきりと黒のみで構成されていますが、
偽物は他の色が混ざっていて、はっきりしていません。
また、偽物は全体的に印刷が粗いです。

画像3 裏面文字部分

本物は文字の周りの茶色の部分がはっきりと点で認識できるのに対して、
偽物は点がつぶれて認識が出来ません。
また、偽物は文字の輪郭もぼやけています。

なお、今回の画像提供の為に使用した当店の顕微鏡はこちらです。

この顕微鏡は被写体を画像として取り込むことが出来るので、
今回はその画像を使用しました。
ご参考にしていただければ幸いです。

——————————–

質問5:foilの場合判別する際どのくらいの重さが基準となるのでしょうか?

回答:おおむねではありますが、FOILカードでも2gを超えると疑いが増します。

——————————–

質問6:売った人間は特定できないんですか?

回答:これは不可能です。これについては当店店主より詳しく後述いたします。

——————————–

質問7:Entonces la carta falsa es la que pesa mas de 1.73 ?
 (では、偽カードは1.73を超えるものですか?

回答:Si. Sin embargo, puede haber un rango permitido de hasta 1.80 g.
 Si no cae por debajo de 1,80 g, es bastante peligroso.
 (はい。ただし、+0.05gまでは許容範囲の場合があります。
  1.80g以上の場合はかなり危険性が高いです。

——————————–

ここまでは店主同様に偽物をある程度見抜けるスタッフがいますので、
そのスタッフが回答を書いてくれました。
翻訳ソフトを使用してはいますが、他言語にまで対応してくれました。

この中の質問の「売った人間を特定出来ないのか?」という質問についてです。
これはただ単純に、当店に買取を申し込まれた方であれば特定することは出来ます。
けれども、その方はほぼ間違いなく被害者であり、
偽物製作者や偽物と知っていて売った人ではないでしょう。
おそらくは下記のどちらかです。

「どこかで偽物をつかまされて知らないまま買取に出したら偽物だった。」
「真贋の判断をするために持ち込まれ、確認したら偽物だった。」

売った人間の特定というのは、
・偽物製作者
・偽物を偽物と知っていて平然と売ろうとする者

の事を指しているはずです。
この特定はとても難しいのです。

何年も前から聞いた話では、下記のようなことが行われているそうです。

まず中国人が偽物を作り、
売り子としてアルバイトを使い、日本国内のショップで買取に出します。
そして、カードの買取をおこなっているアルバイトが
偽物を見抜けずに提示している買取価格で買い、そのまま店頭に並べてしまいます。
仮にもし偽物だとバレても何の問題もなく、そのまま
「わかりました。」
と言って、偽物カードを持ってそのお店を去り、
別のショップに行って買取に出すだけです。
何度も繰り返して、いずれどこかのお店が騙せればOKというわけです。
巧妙にやるなら他の本物のカードに混ぜて出すという方法もとれます。

それから、トレード用のカードアルバムに偽物を入れておいて、
誰かと交換してしまうという方法もあります。
こちらも悪質な方法があります。
まず、カードアルバムには本物を入れておきます。
相手が欲しいと言ってきたら交渉を成立させます。
いざお互いのカードを交換する際に、
アルバム内ではなくて別で用意してある偽物を渡す、というやり方です。

このやり方は中国人の常套手段です。
何年も前に北京に行った事がありますが、
そこでTシャツを買った際のことです。
店員さんがTシャツを袋に入れる前に気が付きました。
シャツの質がおかしい、プリントもどこか粗いなぁと。
ただ、中国語が出来るわけではないので、
「ストップ!!」
と言って、
「そのディスプレイされているシャツをよこせ!」
という態度を示したら、
相手が渋々という感じでディスプレイされているシャツを袋に入れました。

ディスプレイされているシャツでも利益は出るのでしょうが、
そこでわざわざ質の悪いものを用意してあるのが邪悪に思えます。
けれども罪悪感すら無いのでしょう。
「あなたは納得してお金を払った。
 私は商品を渡した。それだけでしょ。」
と思っているからこんな取引をするのです。

他人を騙す人というのはこういう所で罪悪感など一欠片も持ち合わせていません。

もちろんのこと、中国人の誰も彼もがこんな人ばかりではありません。
しかし、このテのもので人を騙す事や、
偽物を作る事について、中国がらみが多いのは否めません。
日本人もごく一部に悪人がいて偽物を作っている可能性もあります。
けれども海外で偽物を作るにあたって有利な事があります。

それは、上記の手段
・ショップに買取に出す
・カードをトレードする
のどちらであろうと、
「やるだけやったら帰国!」
という事が出来てしまいます。
騙されてしまった側は、
海外まで売った奴を追いかける手間を考えると
どう考えてもコストに見合わないので諦めるより他がありません。
仮に10万円分のカードに対して詐欺にあってしまったとして、
その人を追いかけて海外まで行っても、
10万円+渡航費が手に入るわけではありません。
その人がつかまえられるというわけでもありません。
完全な無駄足になる事のほうが多いのですから、
だいたいの被害者は泣き寝入りするしかありません。
犯罪者側はそれを狙ってやっているのでたちが悪いのです。

海外オークションでも同じような事が起きると厄介です。

出品されている画像は本物、
発送するものは偽物、
というケースがあります。
こういうタイプもまた困りもので、
言語が違うと言い合いだけでも意思疎通が困難で、
最終的に購入者が泣きを見る事になってしまいます。
似たような事はフリマアプリ:メルカリ等でも起きています。

日本人同士でも単純に開き直られてしまうと厄介です。
「あなたが偽物だと言ってるカード、
 それ、こちらから買ったという証拠があるのか?」
と言われてしまう事もあります。
いくらなんでもメルカリやヤフオクで購入した際に、
到着から開封まで動画にしている人なんて滅多にいないでしょう。
そんな証拠でも出せれば相手も逃げられないのですが。

特に面倒な状態は、
購入から一定以上の時間が過ぎた後に偽物と知るケースです。
このケースでは90%以上返金不可能になってしまいます。

今回紹介したカードは、よく偽物の話題に上がるパワー9やデュアルランドのような高額品ではなく、
多くのプレイヤーが触れる、現役のスタンダードカードということに意味があります。
高額品ではなくとも偽物があるという事実を多くの人に知っていてもらいたいのです。

しかし、最近マジックを始めた人や、あまり普段からカードに触れない人では、
一見して見分けがつかないほどに最近の偽物はよくできています。
さらに近年のカードは、公式のものであっても
通常パックから入手するものと、構築済みデッキやコレクターブースターから入手するものでは、
明らかに質が違うものもあるのは事実です。

これらをすべて含めて、偽物に注意するというのは難しいかもしれませんが、
一人でも多くの人がこのこらむを読んで偽物に対する意識を持ってもらい、
少しでも偽物が流通しないようになれば嬉しいです。

それから、これを読んでいる人へ。

この日本国内だけでも結構な数のカードショップがあります。
そこで働いている人は社員もいればアルバイトもいます。
カードショップのオーナーさん達の中には、
店主のようにMTG大好きでショップをやっている人もいれば、
ある程度引退している人、
仕事として扱っているだけの人もいます。
その全ての人がプロフェッショナルではありませんし、
偽物が精巧に作られてしまえば、
そのプロフェッショナルであろうとも騙せてしまう事もあります。
まして、全てのアルバイトさんに偽物を見抜く技術を教える事も出来ません。
WotC社はとても必死になって偽物を作られないように偽造防止策をしていますけれども、
偽物を作る者とイタチごっこになってしまっている事は説明するまでもありません。

だから、
これからどこのお店で起きるかわからないけれども、
どうか偽物を間違って売ってしまったお店を叩かないであげてほしいのです。
誰にも間違いはあるものであり、
これだけ多くの偽物が出回る中で全てを見抜けと、
多くのショップに要求するのは酷だと思うのです。
加害者は偽物を作る人であって、
偽物をつかまされた時点で、お店も被害者なのです。

日本各地にあるたくさんのカードショップの人達にも生活があります。
オーナー、社員、アルバイト立場は違えど、
その場所で働いている人達は、決して偽物を売りたくて売るような事はしていません。
日本各地と書いたけれども、
普通のショップならどこであろうと同じだと思います。
人に悪い事をしたいと思っている人は普通はいないはずです。

100%パーフェクトな人がいないのと同じで、
偽物を絶対につかまされないショップなんてものはありません。
もしどこかのショップで偽物を買ってしまった場合に、
確かにいい気分はしないでしょう。
返品、返金を求めるのも当然であり、そうすべきだと思います。
けれどもネット等で叩く事はどうかしないでほしいのです。
繰り返しになりますが、お店で働く人も被害者であり、
そしてお店で働く何人もの人達にも生活があります。
本来罪の無いお店を叩く事で、
そのショップにたずさわる多くの人の生活まで脅かす事はどうかしないでほしいです。
憎むべきは偽物を作る人であって、
偽物をつかまされた人を叩いても、何も良い結果は得られないと思うのです。

以上です。
安いからといって信用に不安のある取引には、
どうかお気をつけ下さい。

ではまた。

EDHデッキ紹介その130(Kaalia of the Vast/巨大なるカーリア)

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今回のEDHデッキ紹介は、
お客様からのご要望で《巨大なるカーリア/Kaalia of the Vast》。

ツイッター質問箱でこのような質問をいただいた。

———————

MTGを始めてみようと思っています。
そこで統率者をカーリアでと思い、
Serra屋のコラムに辿り着いたのですが、
2017年版からの更新予定はありますか?

———————

との事で、
今回はカーリアのデッキを持っている友人のデッキリストを拝借。

Kaalia of the Vast/巨大なるカーリア
コスト:1赤白黒
伝説のクリーチャー 人間(Human) クレリック(Cleric)
飛行
巨大なるカーリアが対戦相手1人に攻撃するたび、
あなたはあなたの手札にある天使(Angel)クリーチャー・カード1枚か
デーモン(Demon)・クリーチャー・カード1枚か
ドラゴン(Dragon)・クリーチャー・カード1枚を、タップ状態で、
その対戦相手を攻撃している状態で戦場に出してもよい。
2/2
神話レア

この数年の間に《天頂の探求者、カーリア/Kaalia, Zenith Seeker》という、
新しいカーリアが登場したものの、
元祖カーリアのほうが人気も強さも上。
やはりコストを踏み倒せる能力のほうが格上。
ただ、新カーリアも決して弱くはなく、
むしろ元祖カーリアのデッキとの相性は良い。
今回のデッキにも採用されている。

デッキは以下。

ジェネラル: 《巨大なるカーリア/Kaalia of the Vast

-クリーチャー 21枚-
Thunder Dragon
天頂の探求者、カーリア/Kaalia, Zenith Seeker
霊体の先達/Karmic Guide
ルーン傷の悪魔/Rune-Scarred Demon
悪魔王ベルゼンロック/Demonlord Belzenlok
ドラゴン魔道士/Dragon Mage
狂気の種父/Sire of Insanity
ヘルカイトの暴君/Hellkite Tyrant
黄金夜の刃、ギセラ/Gisela, Blade of Goldnight
残虐の達人/Master of Cruelties
鋼のヘルカイト/Steel Hellkite
天空の刃、セファラ/Sephara, Sky’s Blade
ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite
血の贈与の悪魔/Bloodgift Demon
希望の天使アヴァシン/Avacyn, Angel of Hope
絶望の天使/Angel of Despair
血の取引者、ヴィリス/Vilis, Broker of Blood
虚無の王/Lord of the Void
絶望の魔神/Archfiend of Despair
静寂の守り手、リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence
災火のドラゴン/Balefire Dragon

-インスタント6枚-
暗黒の儀式/Dark Ritual
流刑への道/Path to Exile
剣を鍬に/Swords to Plowshares
吸血の教示者/Vampiric Tutor
摩耗+損耗/Wear+Tear
悟りの教示者/Enlightened Tutor

-ソーサリー 10枚-
悪魔の教示者/Demonic Tutor
ハルマゲドン/Armageddon
戦の惨害/Ravages of War
ジョークルホープス/Jokulhaups
汚損破/Vandalblast
Wheel of Fortune
信仰無き物あさり/Faithless Looting
夜の囁き/Night’s Whisper
再活性/Reanimate
苦い真理/Painful Truths

-エンチャント6枚-
Moat
盲従/Blind Obedience
息詰まる徴税/Smothering Tithe
動く死体/Animate Dead
ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena
ネクロマンシー/Necromancy

-プレインズウォーカー2枚-
反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance
ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil

-アーティファクト21枚-
モックス・ダイアモンド/Mox Diamond
金属モックス/Chrome Mox
オパールのモックス/Mox Opal
魔力の墓所/Mana Crypt
Jeweled Amulet
太陽の指輪/Sol Ring
魔力の櫃/Mana Vault
秘儀の印鑑/Arcane Signet
友なる石/Fellwar Stone
聖列のタリスマン/Talisman of Hierarchy
確信のタリスマン/Talisman of Conviction
耽溺のタリスマン/Talisman of Indulgence
速足のブーツ/Swiftfoot Boots
虹色のレンズ/Prismatic Lens
ボロスの印鑑/Boros Signet
ラクドスの印鑑/Rakdos Signet
オルゾフの印鑑/Orzhov Signet
連合の秘宝/Coalition Relic
稲妻のすね当て/Lightning Greaves
師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top

-土地33枚-
Badlands
Scrubland
Plateau
血の墓所/Blood Crypt
神無き祭殿/Godless Shrine
聖なる鋳造所/Sacred Foundry
湿地の干潟/Marsh Flats
樹木茂る山麓/Wooded Foothills
血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
沸騰する小湖/Scalding Tarn
吹きさらしの荒野/Windswept Heath
溢れかえる岸辺/Flooded Strand
新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
汚染された三角州/Polluted Delta
乾燥台地/Arid Mesa
統率の塔/Command Tower
ヴォルラスの要塞/Volrath’s Stronghold
ガイアー岬の療養所/Geier Reach Sanitarium
シャドーブラッドの尾根/Shadowblood Ridge
ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth
硫黄泉/Sulfurous Springs
戦場の鍛冶場/Battlefield Forge
コイロスの洞窟/Caves of Koilos
孤立した礼拝堂/Isolated Chapel
竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit
断崖の避難所/Clifftop Retreat
魂の洞窟/Cavern of Souls
古えの墳墓/Ancient Tomb
トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair
ボジューカの沼/Bojuka Bog
1《平地/Plains
1《山/Mountain
1《沼/Swamp

———-

コンボを決めに行くようなタイプに構成するとデッキで選択するカードは変わる。

MTGはだいたい3年くらい経つと、
天使、ドラゴン、デーモンの種類は勝手に増える。
この3種が全く増えなかった3年なんてMTGの歴史の中では多分無いし、
これからも無いと思われるので、
デッキの天使、ドラゴン、デーモンの選択肢は今後も増え続ける。

ここ数年で増えた中では、

絶望の魔神
血の取引者、ヴィリス
天空の刃、セファラ

が採用されているが、

穢れた血、ラザケシュ/Razaketh, the Foulblooded
嫌悪の悪魔/Demon of Loathing
ヴェリュス山の恐怖/Terror of Mount Velus
賞罰の天使/Angel of Sanctions
イフニルの魔神/Archfiend of Ifnir
逆噴射のヘルカイト/Backdraft Hellkite
炎の大口、ドラクセス/Drakuseth, Maw of Flames
忌むべき者の監視者/Overseer of the Damned
不和蒔き/Sower of Discord

など、新しいカードにも候補が色々ある。

ひとまず、質問者の方はここからMTGを始めたいとのこと。
そのため、上記のデッキをまるまる作る事はおそらく難しいと思われるので、
簡単にデッキ構築のコツを。

土地:だいたい33枚前後を目安に最初は入れておこう。

クリーチャー:とりあえず強そうだと思った天使とドラゴンとデーモンを選択。

アーティファクト:とりあえずマナが出せるもので3マナ位内くらいを目安に。

呪文:上記3種を選んだ後の穴埋めくらいに思っていればOK。

プレインズウォーカー:持っていなければ不採用でもOK。

まずはこのくらい簡単な気持ちでスタートするのがベスト。
とっても極端な事を言ってしまうと、

カーリアさん1枚
土地:35枚
天使、ドラゴン、デーモン:25枚
アーティファクト:マナが出せるカードを20枚
呪文とプレインズウォーカー:適当に19枚

こんな感じでOK。
基本はとにかくカーリアを出して、
天使、ドラゴン、デーモンのコストを踏み倒す事しか考えないので。
最初のうちはバランスが悪かったり、
うまくいかない事もあるけれども、
構築して慣れてくるとデッキの長所短所が見えてくるし、
楽しみも見えてくる。
デッキを進化させたいと思うのはそれからでも全然遅くない。
カーリアさんは能力が楽しいので、
最初に入るジェネラルとしても個人的にオススメ。

是非楽しいEDHの世界へ!

ではまた。

EDHデッキ紹介その131(Daretti, Scrap Savant/屑鉄の学者、ダレッティ)

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今回のEDHデッキ紹介は、
当店のEDH交流会にてプレイされていたデッキリストをご紹介します。
今回は文章を含めてすべてスタッフが編集しております。

今回のデッキはコンセプトを絞った変わったデッキを。
コンセプトは赤単プレインズウォーカー。

ジェネラルもそれに沿うように統率者指定が可能なプレインズウォーカーである
屑鉄の学者、ダレッティ/Daretti, Scrap Savant》を選択しています。

今回のジェネラルはこちら。


屑鉄の学者、ダレッティ/Daretti, Scrap Savant
コスト:3赤
伝説のプレインズウォーカー — ダレッティ(Daretti)
[+2]:カードを最大2枚まで捨て、その後その枚数に等しい枚数のカードを引く。
[-2]:あなたの墓地にあるアーティファクト・カード1枚を対象とする。
アーティファクトを1つ生け贄に捧げる。そうしたなら、対象としたカードを戦場に戻す。
[-10]:あなたは「アーティファクトが1つ戦場からあなたの墓地に置かれるたび、
次の終了ステップの開始時に、そのカードを戦場に戻す。」を持つ紋章を得る。
屑鉄の学者、ダレッティは統率者として使用できる。
神話レア

屑鉄の学者、ダレッティ》はプレインズウォーカーの為、
統率者ダメージによる勝利は狙えないので、
基本的にはプラス能力でカードの引き回しをしたり、
マイナス能力によるアーティファクト利用で戦場の構築をサポートし、
デッキに入っている他のプレインズウォーカー達も含めて勝利を目指します。

デッキは以下。

ジェネラル: 《屑鉄の学者、ダレッティ/Daretti, Scrap Savant

-クリーチャー0枚-

-インスタント 2枚-
紅蓮操作/Pyrokinesis
火山の流弾/Volcanic Fallout

-ソーサリー13枚-
ジョークルホープス/Jokulhaups
燎原の火/Wildfire
破壊的な力/Destructive Force
抹消/Obliterate
壊滅/Devastation
滅殺の命令/Decree of Annihilation
Wheel of Fortune
汚損破/Vandalblast
力ずく/By Force
信仰無き物あさり/Faithless Looting
焦熱の合流点/Fiery Confluence
紅蓮地獄/Pyroclasm
ギャンブル/Gamble

-エンチャント 4枚-
前哨地の包囲/Outpost Siege
ヴァンスの爆破砲/Vance’s Blasting Cannons
締め付け/Stranglehold
血染めの月/Blood Moon

-アーティファクト 28枚-
金属モックス/Chrome Mox
オパールのモックス/Mox Opal
モックス・ダイアモンド/Mox Diamond
モックス・アンバー/Mox Amber
魔力の墓所/Mana Crypt
Jeweled Amulet
太陽の指輪/Sol Ring
魔力の櫃/Mana Vault
秘儀の印鑑/Arcane Signet
友なる石/Fellwar Stone
精神石/Mind Stone
緋色のダイアモンド/Fire Diamond
冷鉄の心臓/Coldsteel Heart
ルビーの大メダル/Ruby Medallion
厳かなモノリス/Grim Monolith
虹色のレンズ/Prismatic Lens
ダークスティールの鋳塊/Darksteel Ingot
連合の秘宝/Coalition Relic
名誉に磨り減った笏/Honor-Worn Shaku
スランの発電機/Thran Dynamo
金粉の水蓮/Gilded Lotus
師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top
チャンドラの調圧器/Chandra’s Regulator
鎖のヴェール/The Chain Veil
精神隷属器/Mindslaver
イシュ・サーの背骨/Spine of Ish Sah
胆液の水源/Ichor Wellspring
マイコシンスの水源/Mycosynth Wellspring

-プレインズウォーカー 19枚-
燃え立つチャンドラ/Chandra Ablaze
紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromaster
炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller
反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance
紅蓮の俊英、チャンドラ/Chandra, Pyrogenius
炎の職工、チャンドラ/Chandra, Fire Artisan
炎の侍祭、チャンドラ/Chandra, Acolyte of Flame
目覚めた猛火、チャンドラ/Chandra, Awakened Inferno
炎の憤怒、チャンドラ/Chandra, Flame’s Fury
炎の触媒、チャンドラ/Chandra, Flame’s Catalyst
炎の心、チャンドラ/Chandra, Heart of Fire
槌のコス/Koth of the Hammer
火の血脈、サルカン/Sarkhan, Fireblood
ヤヤ・バラード/Jaya Ballard
銅纏いののけ者、ルーカ/Lukka, Coppercoat Outcast
解放された者、カーン/Karn Liberated
ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza
精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon
人知を超えるもの、ウギン/Ugin, the Ineffable

-土地 33枚-
ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel
大瀑布/Cascading Cataracts
鋭き砂岩/Sandstone Needle
水晶鉱脈/Crystal Vein
血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
樹木茂る山麓/Wooded Foothills
沸騰する小湖/Scalding Tarn
乾燥台地/Arid Mesa
虹色の眺望/Prismatic Vista
大焼炉/Great Furnace
古えの墳墓/Ancient Tomb
溺墓の寺院/Drownyard Temple
21《山/Mountain

———-

クリーチャーは漢らしく0枚。
とにかくプレインズウォーカーで勝ちに行く構成です。

基本的な動きは、大量のプレインズウォーカーを素早く戦場に並べて、
ジョークルホープス/Jokulhaups》や《抹消/Obliterate》等
により戦場のリセットをして、
戦場に残ったプレインズウォーカーで勝利を目指します。

以前は複数色によるプレインズウォーカーデッキを紹介していますが、
あれから多くのエキスパンションが出た事で、
単色のプレインズウォーカーデッキが作れるようになりました。

そこで今回は赤単のプレインズウォーカーのデッキです。
デッキに採用しているプレインズウォーカーの枚数は
デッキの約1/5の19枚です。
枚数だけならもっと多くのプレインズウォーカーを採用することも可能でしたが、
能力の相性を考慮して、今回の構築では以下のプレインズウォーカーは選択しませんでした。
構築の仕方や遊び方次第で入れ替えて遊んでも面白そうです。
採用しないプレインズウォーカーが出るくらいに増えた事は非常に面白いことだと思います。

新米紅蓮術師、チャンドラ/Chandra, Novice Pyromancer
悪鬼の血脈、ティボルト/Tibalt, the Fiend-Blooded
無頼な扇動者、ティボルト/Tibalt, Rakish Instigator
不敵な火花魔道士、ローアン/Rowan, Fearless Sparkmage
勇敢な紅蓮術師、チャンドラ/Chandra, Bold Pyromancer
大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator
ローアン・ケンリス/Rowan Kenrith
龍魂、サルカン/Sarkhan, Dragonsoul
敬慕される炎魔道士、ヤヤ/Jaya, Venerated Firemage
チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar
炬火のチャンドラ/Chandra, the Firebrand
龍語りのサルカン/Sarkhan, the Dragonspeaker
主無き者、サルカン/Sarkhan the Masterless

また、プレインズウォーカーの枚数が多いからこそ採用できるカードもあります。


名誉に磨り減った笏/Honor-Worn Shaku
コスト:3
アーティファクト
(T):(◇)を加える。
あなたがコントロールする、アンタップ状態の伝説のパーマネント1つをタップする:
名誉に磨り減った笏をアンタップする。
アンコモン

普通のデッキの場合、このカードは
同じマナコストの他のマナアーティファクトを押しのけて採用することは無いカードです。
しかし、今回のデッキではプレインズウォーカーが多い為、
名誉に磨り減った笏》の下の能力を1ターンで複数回起動することが可能です。
その為、プレインズウォーカーが複数戦場に出ている状態であれば、
その分の無色マナが出せる強力なマナアーティファクトになります。
通常であれば採用されないカードが使えるようになるのも
コンセプトデッキの楽しみのひとつだと思います。

プレインズウォーカーをコンセプトにしたこのデッキは、
新セットが出て、新しいプレインズウォーカーが出るたびに
デッキの中身が変化していく楽しみもあるデッキです。

このデッキを参考にして頂き、皆様が個性あふれるデッキを作成して、
遊んでいただければ嬉しいです。

ではまた。

【2020年09月06日】プレインズウォーカー・チャンピオンシップのおしらせ

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■大会概要
カードショップセラ・プレインズウォーカー・チャンピオンシップ

場所:Cardshop Serra (店舗案内
日程:9月6日(日)
参加費:1,000円
参加定員:32人
受付時間:12時00分~13時00分
開始時間:13時00分~
レギュレーション:スタンダード
賞品:
参加賞:《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils》PWCSプロモ
ベスト8賞:《世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World》PWCSプロモ
優勝:《戦慄衆の将軍、リリアナ/Liliana, Dreadhorde General》PWCSプロモ

その他パック、プレイマット等

※:参加人数に応じて賞品は豪華になります。

※ベスト8賞及び優勝賞品は、
参加人数が12人以上になった場合に配布します。

・本イベントはカジュアルイベントです。(参加者に付与されるポイントは生涯ポイントのみになります)
・本イベントはスタンダードで行われます。(ラヴニカのギルド、ラヴニカの献身、灯争大戦、基本セット2020、エルドレインの王権、テーロス還魂記、イコリア:巨獣の棲処、基本セット2021)

・予選ラウンドはスイスドロー形式で最大5回戦行われます。
・スイスラウンドがすべて終了したのち、上位8名によるシングルエリミネーション形式の決勝ラウンドが行われます。
・予選ラウンドの各試合は、ダイスやコイントスなど無作為の方法によって先攻か後攻かを選びます。
・本イベントにおいては、このファクトシートに特に記載のない限り、Magic: The Gathering Tournament Rules(マジック:ザ・ギャザリング イベント規定)およびJudging at Regular Rules Enforcement Level (REL)(一般ルール適用度(REL)用ジャッジ法)が適用されます。 ルールの文書はマジック・ドキュメントセンターでご覧いただけます。
・イベント規定とファクトシートの間で矛盾が生じた場合、ファクトシートの内容が優先されます。
・プレイヤーはライフの総量を記録する方法や、カードスリーブ、および適切なカウンターやトークンをプレイヤー自身で用意する必要があります。

■その他
本イベントはPWCS認定申請中です。認定されましたら再度お知らせいたします。

ご質問は、担当・張替 までどうぞ。
電話:055-963-2750
メール:customer@cardshop-serra.com


■交通案内



静岡県沼津市大手町5-7-5 つるかめ仲見世ビル 4Fです。
JR沼津駅南口から仲見世商店街に入り、しばらく進んだ先の右手側のビルです。
■お知らせ
・デッキに使用するカードを当日お買い求め予定の場合、購入希望カードを事前にメールでご連絡くださいませ。事前のご連絡が無い場合、売り切れ等の理由でご用意できない場合もございます。
・当ショップでは、カードの買取も行っております。ご不要なカードがございましたら、大会参加時にお持ちよりいただければ幸いです。
その他の大会予定はこちら

EDHデッキ紹介その132(Sephara, Sky’s Blade/天空の刃、セファラ)

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今回のEDHデッキ紹介は、
当店のEDH交流会にてプレイされていたデッキリストをご紹介します。
以下の文章は、すべてスタッフが編集しております。

今回はジェネラルでは珍しい、
マナコストを代替コストで支払うことのできるクリーチャーです。
また、戦場に出た後は代替コストで要求された
飛行クリーチャーに対して破壊不能能力を付与するので、
そのまま次の戦闘に生かしやすいというのも面白いです。

今回のジェネラルはこちら。


天空の刃、セファラ/Sephara, Sky’s Blade
コスト:4白白白
伝説のクリーチャー 天使(Angel)
あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、
(白)を支払いあなたがコントロールしていて
飛行を持ちアンタップ状態であるクリーチャー4体をタップしてもよい。
飛行、絆魂
他の、あなたがコントロールしていて飛行を持つクリーチャーは
破壊不能を持つ。(ダメージや「破壊する」と書かれた効果では、それらは破壊されない。)
7/7
レア

デッキは以下。

ジェネラル: 《天空の刃、セファラ/Sephara, Sky’s Blade

クリーチャー 19枚
セラの高位僧/Serra Ascendant
きらめく鷹/Glint Hawk
コーの空漁師/Kor Skyfisher
無私の霊魂/Selfless Spirit
静寂をもたらすもの/Hushbringer
静翼のグリフ/Hushwing Gryff
エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor
祖神の使徒、テシャール/Teshar, Ancestor’s Apostle
悔恨する僧侶/Remorseful Cleric
糾弾の天使/Angel of Condemnation
修復の天使/Restoration Angel
高名な弁護士、トミク/Tomik, Distinguished Advokist
霊体の先達/Karmic Guide
目覚ましヒバリ/Reveillark
ギラプールの希望/Hope of Ghirapur
光舞い/Shinewend
地図作りの鷹/Cartographer’s Hawk
倒し霊/Topplegeist
太陽のタイタン/Sun Titan

インスタント 4枚
剣を鍬に/Swords to Plowshares
流刑への道/Path to Exile
悟りの教示者/Enlightened Tutor
深夜の出没/Midnight Haunting

ソーサリー 6枚
ハルマゲドン/Armageddon
戦の惨害/Ravages of War
神の怒り/Wrath of God
幽体の行列/Spectral Procession
牧歌的な教示者/Idyllic Tutor
金切るときの声/Battle Screech

エンチャント 12枚
盲従/Blind Obedience
領事の権限/Authority of the Consuls
光輝王の昇天/Luminarch Ascension
聖なるメサ/Sacred Mesa
霊魂の絆/Spirit Bonds
息詰まる徴税/Smothering Tithe
沈黙のオーラ/Aura of Silence
選定された行進/Anointed Procession
Moat
神聖な訪問/Divine Visitation
ダークスティールの突然変異/Darksteel Mutation
美徳の力/Force of Virtue

アーティファクト 25枚
真珠の大メダル/Pearl Medallion
乳白色のダイアモンド/Marble Diamond
太陽の指輪/Sol Ring
魔力の櫃/Mana Vault
魔力の墓所/Mana Crypt
精神石/Mind Stone
連合の秘宝/Coalition Relic
Jeweled Amulet
金属モックス/Chrome Mox
モックス・ダイアモンド/Mox Diamond
永遠溢れの杯/Everflowing Chalice
秘儀の印鑑/Arcane Signet
厳かなモノリス/Grim Monolith
水蓮の花びら/Lotus Petal
爆破基地/Blasting Station
師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top
多用途の鍵/Manifold Key
稲妻のすね当て/Lightning Greaves
頭蓋骨絞め/Skullclamp
ヘリオッドの槍/Spear of Heliod
オケチラの碑/Oketra’s Monument
友なる石/Fellwar Stone
スランの発電機/Thran Dynamo
金粉の水蓮/Gilded Lotus
虹色のレンズ/Prismatic Lens

土地 33枚
乾燥台地/Arid Mesa
溢れかえる岸辺/Flooded Strand
湿地の干潟/Marsh Flats
吹きさらしの荒野/Windswept Heath
虹色の眺望/Prismatic Vista
古えの墳墓/Ancient Tomb
トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair
発明博覧会/Inventors’ Fair
魂の洞窟/Cavern of Souls
セラの聖域/Serra’s Sanctum
ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx
ヘリオッドの高潔の聖堂/Hall of Heliod’s Generosity
アーデンベイル城/Castle Ardenvale
ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus
墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus
露天鉱床/Strip Mine
不毛の大地/Wasteland
風立ての高地/Windbrisk Heights
空の遺跡、エメリア/Emeria, the Sky Ruin
霧覆いの平地/Mistveil Plains
ガイアー岬の療養所/Geier Reach Sanitarium
家路/Homeward Path
Mishra’s Workshop
10《平地/Plains

———-

同じ白単の天使のジェネラルとしては、
希望の天使アヴァシン/Avacyn, Angel of Hope》と比較すると、
天空の刃、セファラ/Sephara, Sky’s Blade》の特異性が良くわかると思います。

希望の天使アヴァシン》の能力は、
自身も含めてそのプレイヤーがコントロールする
すべてのパーマネントが破壊不能を持つため、
ハルマゲドン/Armageddon》や《神の怒り/Wrath of God》等の
全体破壊呪文すべてにおいて強くなります。
しかし、《希望の天使アヴァシン》のマナコストは
合計8マナと簡単に出せるものではありません。

天空の刃、セファラ》の場合は、
破壊不能の付与対象が他の飛行クリーチャーのみとなっていますが、
最大の強みは、代替コストによる高速召喚です。
展開次第では代替コストにより3~4ターン目には戦場に出ることが可能です。
その為、7/7というサイズを活かして統率者ダメージによる勝利を狙いやすいです。

また、能力を活かした展開の仕方も可能です。
天空の刃、セファラ》自身には破壊不能がついていませんが、
他の飛行クリーチャーに破壊不能の能力を付与するので、
状況次第では《神の怒り》等の全体破壊呪文で戦場のリセットをした後、
代替コストにより《天空の刃、セファラ》を素早く再召喚することも可能です。

ただし、全体破壊呪文を唱える際は注意も必要です。
全体破壊呪文に対応されて
天空の刃、セファラ》が戦場から離れてしまうと、
他の飛行クリーチャーの破壊不能が消えてしまうので、戦場には何も残らなくなってしまいます。

なお、《天空の刃、セファラ》を代替コストで唱える際も、
統率者領域から唱えた回数による追加コストは
支払わなければならないので、こちらも注意が必要です。

ここ数年のクリーチャーは過去にない能力を持っていることも多く、
それによって新しいデッキが組めるというのは面白いと思います。
そして、新しいデッキが出来れば、
今まで使われることのなかったカードを採用することがある
というのはEDHならではだと思います。

このこらむを読んでくださった方が、
オリジナリティー溢れるEDHデッキを組んで遊んでいただければ嬉しい限りです。

ではまた。

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