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EDHデッキ紹介その78(Taniwha/タニーワ)

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今回は長野EDHオフにて使用した、
タニーワ/Taniwha》のデッキを紹介。
先に書いておくと、
決して強いデッキではない。
タニーワ》でデッキを組みたいと言う人が、
これから先出てくるかもしれない。
そんな人のためにこんな作り方もありますよ程度のデッキ。

Taniwha
Taniwha/タニーワ
コスト:3青青
伝説のクリーチャー 海蛇(Serpent)
トランプル
フェイジング
(これはあなたの各アンタップ・ステップの間で
あなたがアンタップする前にフェイズ・インまたはフェイズ・アウトする。
それがフェイズ・アウトしている間、
それはそれが存在しないかのように扱う。)
あなたのアップキープの開始時に、
あなたがコントロールするすべての土地はフェイズ・アウトする。
(それらはあなたの次のアンタップ・ステップの間で
あなたがアンタップする前にフェイズ・インする。)
7/7
レア

長野EDHオフ参戦記でも書いたが、
あまりにデメリットが大きい。
コスト5で7/7という数字は良くても、
フェイジング持ちのためにパワーは半減扱い。
実質は5マナ3/7くらいで見ておく程度になってしまう。
ジェネラルダメージ21点もなかなか狙いにくいのがつらいところ。
「1:タニーワをフェイズアウトする。」
という能力でもつけてくれれば救いもあったのだが。
もっともこの能力を起動し続けると、
土地がフェイズアウトしっぱなしになるが。

昔の生物の多くは、
今の生物の性能よりも低いものが多い。
クリーチャーの強さが顕著に強くなったのは2005年前後からで、
2000年以前のカードはどうしても強くないものが多い。
2010年以降にMTGを始めた人が、
「なんでこんなに弱いの?」
と疑問に思う事があってもおかしくない。
ただ、そんな弱い生物でも使ってみようと試みるのも楽しいのだ。

デッキは以下。

ジェネラル:《タニーワ/Taniwha

-クリーチャー1枚-
粗石の魔道士/Trinket Mage

-インスタント18枚-
渦まく知識/Brainstorm
サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift
秘儀の否定/Arcane Denial
精神的つまづき/Mental Misstep
神秘の教示者/Mystical Tutor
意志の力/Force of Will
撃退/Foil
目くらまし/Daze》 
誤った指図/Misdirection
呪文貫き/Spell Pierce
遅延/Delay
徴用/Commandeer
差し戻し/Remand
水没/Submerge
隔離/Sunder
応じ返し/Snapback》 
脱出/Evacuation
大あわての捜索/Frantic Search

-ソーサリー10枚-
Timetwister
加工/Fabricate
時のらせん/Time Spiral
思案/Ponder
定業/Preordain
宝船の巡航/Treasure Cruise
呪文ねじり/Spelltwine
圧倒的な波/Whelming Wave
霊気の突風/AEther Gale》 
意外な授かり物/Windfall》 

-エンチャント11枚-
夢の潮流/Dream Tides
上天の障壁/AEther Barrier
凍りつく霊気/Frozen AEther
ペンドレルの霧/Pendrell Mists
マナ侵害/Mana Breach
気流の言葉/Words of Wind
プロパガンダ/Propaganda
リスティックの研究/Rhystic Study
重荷/Overburden
魂の障壁/Soul Barrier
水位の上昇/Rising Waters

-アーティファクト26枚-
モックス・ダイアモンド/Mox Diamond
水蓮の花びら/Lotus Petal
金属モックス/Chrome Mox
Mana Crypt
太陽の指輪/Sol Ring
師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top
魔力の櫃/Mana Vault
厳かなモノリス/Grim Monolith
精神石/Mind Stone
虹色のレンズ/Prismatic Lens
金粉の水蓮/Gilded Lotus
Jeweled Amulet
友なる石/Fellwar Stone
通電式キー/Voltaic Key
スランの発電機/Thran Dynamo
オパールのモックス/Mox Opal
探検の地図/Expedition Map
連合の秘宝/Coalition Relic
空色のダイアモンド/Sky Diamond
冷鉄の心臓/Coldsteel Heart
永遠溢れの杯/Everflowing Chalice
冬の宝珠/Winter Orb
嵐の大釜/Storm Cauldron
ミシュラのアンク/Ankh of Mishra
煙突/Smokestack
サファイアの大メダル/Sapphire Medallion

-プレインズウォーカー2枚-
ジェイス・ベレレン/Jace Beleren
精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor

-土地31枚-
沸騰する小湖/Scalding Tarn
霧深い雨林/Misty Rainforest
汚染された三角州/Polluted Delta
溢れかえる岸辺/Flooded Strand
教議会の座席/Seat of the Synod
ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel
古えの墳墓/Ancient Tomb
The Tabernacle at Pendrell Vale
23《島/Island
——————–

この《タニーワ》をジェネラルに据えたデッキを最初に作ろうとした時、
この生物のクリーチャータイプに注目した。
伝説の海蛇は《タニーワ》だけである。
ならばあえてここは海蛇デッキを作るべきか?
と思ったのだが、
調べてみて絶望の2文字だった。
多相持ちを除き、
クリーチャータイプ・海蛇はコストが異様な程に重たい。
とてもではないが戦いに行くには不利過ぎる。
2016年5月の時点で、
青色のみで海蛇のクリーチャータイプを持つものは25種。
一番コストの軽い海蛇で4。
防御側プレイヤーに島がないと殴れないだの、
防御側プレイヤーに氷雪土地がないと殴れないだの、
と攻撃するだけでも制約がついているものが多い。
そのうえ、
海蛇の元祖である《大海蛇/Sea Serpent》にいたっては、
「あなたが島をコントロールしていないとき、
 大海蛇を生け贄に捧げる。」
と書いてある。
タニーワ》がフェイズインした後、
アップキープに土地がフェイズアウトしてしまうので、
両方使っていた場合に《大海蛇》は死んでしまう。
なんなのだ、この単色カード同士のアンチシナジーは。

こういった諸々の理由から海蛇デッキは断念。
各クリーチャータイプごとにEDHデッキを組んだとしても、
これほど戦うのが大変なクリーチャータイプも珍しいだろう。
(根本的に数が足りないものは別として。)

仕方なく《タニーワ》をフィニッシャーに据えたデッキを考える事に。
タニーワ》は速攻付与をしてもフェイズアウトするし、
テフェリーのヴェール/Teferi’s Veil》を使って、
タニーワ》が毎ターン殴れるようにできるとしても、
青単でエンチャントをサーチする手段は限られている。
それに土地のフェイズアウトがあまりにもデメリットとして大きい。
テフェリーのヴェール》を置いてあったら土地が使えないも同然だ。
では、《テフェリーのヴェール》を使わず、
青のお家芸、追加ターンではどうかと思ったが、
フェイズアウトする生物と追加ターンでは効果は薄い。
それに追加ターンは強いのだが、それでは面白味に欠ける。

結果、
「対戦相手の足が止まるようなカードを置いて、
 困らせるだけ困らせた後に《タニーワ》で殴ろう。」
という事になり、
こんなデッキが出来上がった。
1つ1つの説明は省くが、
デッキに採用したエンチャントの半分くらいは、
置いた途端に対戦相手が、
「えっと・・・効果なんですか?」
である。
そして、わざわざこんなへんてこジェネラルのデッキに、
The Tabernacle at Pendrell Vale
である。
レガシーをやっている人ならある程度の人は知っている、
通称;長い名前の土地である。
(この呼び名も十分長いが。)
カードの効果は、
The Tabernacle at Pendrell Vale
The Tabernacle at Pendrell Vale
伝説の土地
すべてのクリーチャーは
「あなたのアップキープの開始時に、
あなたが(1)を支払わないかぎり、
このクリーチャーを破壊する。」
を持つ。
レア

である。同じ効果を持つエンチャントというか、
この土地をもとに作られたエンチャントが《ペンドレルの霧》。
この土地は2016年の時点で10万円を超える高額カード。
タニーワ》のデッキではクリーチャーなど並ばないので、
この土地もエンチャントのほうも採用。
置くとエルフやゴブリンを並べるデッキが悲鳴をあげてくれる。

ただし、こらむ冒頭で言った通り、
このデッキは強いわけではない。
全員を締め上げて《タニーワ》で殴り勝てる事もあるが、
「相手の首をしめるだけしめて、
 その後、相手のクリーチャーが止められずに殴り倒される。」
となる事も。
対戦相手を締め上げるのはとても楽しい。
ちょっと面白そうだと思ったら使ってみていただきたい。

ではまた。


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