今回のデッキ紹介は、
以前に開催されたアルファ・フォーティ大会の時のデッキの1つ。
このデッキもUnlimitedまでは使ってOKのCSSルール。
-クリーチャー3枚-
3《灰色熊/Grizzly Bears》
-インスタント8枚-
3《心霊破/Psionic Blast》
2《巨大化/Giant Growth》
2《魔力消沈/Power Sink》
1《Ancestral Recall》
-ソーサリー11枚-
2《火の玉/Fireball》
1《Braingeyser》
2《Timetwister》
1《チャネル/Channel》
4《新たな芽吹き/Regrowth》
1《Time Walk》
-アーティファクト8枚-
2《Black Lotus》
1《Mox Pearl》
1《Mox Sapphire》
1《Mox Jet》
1《Mox Ruby》
1《Mox Emerald》
1《Chaos Orb》
-土地10枚-
5《森/Forest》
5《島/Island》
パワー9全力投入、
かつ、《Chaos Orb》まで採用され、
《Timetwister》と《Black Lotus》が2枚ずつ入っている豪華デッキ。
たった40枚のデッキなのに、
合計金額は相当なもの。
ほとんどUnlimited版でデッキを構築してあるので、
ホンマモンのα版で組んだ時よりも安くはあるものの、
それでも札束。
青緑タッチ赤だが、
デッキに《山/Mountain》は無い。
デッキに1枚の《Mox Ruby》と、
デッキに2枚の《Black Lotus》で赤マナを出す気なのだろう。
構築者は
「《Taiga》や《Tropical Island》をUnlimited版で持っていなかった。」
と言っている。
普通の人はβやUnlimited版でデュアルランドを持っていないので、
仕方ないと言えば仕方ない。
そろそろ言うまでもない話なのだが、
α版には《Volcanic Island》は収録ミスにより入っていないため、
アルファ40の世界には《Volcanic Island》は無い。
青赤がらみのデッキは必ず《Volcanic Island》が無いのだ。
ダメージソースは、
《灰色熊》3枚
《心霊破》3枚
《火の玉》2枚
と随分削ってあるように感じるが、
4枚搭載の《新たな芽吹き》と2枚搭載の《Timetwister》で、
いくらでも回収可能というデッキだ。
なにせアルファ40の世界には、
「ゲームから追放する。」
というカードは非常に少ない。
まともに使うカードでは《剣を鍬に/Swords to Plowshares》くらいのものだ。
墓地は《Timetwister》で回収しまくれるという事だ。
このデッキとは何度も対戦したが、
この《新たな芽吹き》と《Timetwister》で、
何度も盤面を逆転された。
この2枚がヴィンテージ制定時に制限された理由がよくわかる。
現在は《新たな芽吹き》は制限から解除されているが、
《Timetwister》は1枚制限のまま。
《Timetwister》が制限のままである理由もよくわかる。
これが2枚以上デッキに入るととんでもない強さになる。
当たり前の話なのだが、
《Timetwister》が墓地にある時に、
《Timetwister》を撃つとライブラリーが回復する。
いつまで経ってもライブラリーは基本的には終わらない。
《Timetwister》を《新たな芽吹き》で回収でもOKだ。
とにかくライブラリーが終わらない。
もちろんお互いのライブラリーが回復するので、
それだけを見れば公平な状況なのだが、
MTGの世界に公平などない。
ほぼ確実にデッキ内のパワーカードが多いほうが強い。
そしてだいたいにおいて《Timetwister》なんて、
自分が不利な時より有利な時に撃つものだ。
最も、不利な時に撃つと時々互角ぐらいに戻せるのも強みの1つだ。
デッキと状況次第では盤面を逆転させる事もある。
このデッキと対戦時に、
《セラの天使/Serra Angel》を2枚並べ、
「この盤面なら次のターンで・・・!」
なんて思っていたら、
《Timetwister》から手札7枚補充から《心霊破》を撃たれ、
《新たな芽吹き》で《心霊破》を回収されて壊滅した事もある。
店主のデッキは、
メインに《赤霊破/Red Elemental Blast》3枚積みだが、
このデッキには勝てなかった。
このデッキはパワー9と一部のカードの買い足しで作られている。
パワー9のハードルは高いとはいえ、
そこをクリアするとだいたい組めるデッキになっている。
数少ないヴィンテージをプレイする人達や、
昔のカードのコレクションをしている人達は、
ちょっと気分を変えてアルファ40の世界に飛び込んではいかがだろう。
もともとのハードル(アルファだけで組む)は相当に高いけれども、
Unlimited版までOKのルールにすると、
だいたいの人のハードルは同じくらいになる。
それでも大変な事には変わりがないけれども、
そこにはいつもと違った刺激が待っている。
今は無理でもいつかそこに辿り着こうとするだけで、
MTGのへの気持ちも変わるはず。
ではまた。