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Channel: Cardshop Serraのこらむ
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今月のKその4

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今回もやって参りました今月のKのお時間です。

今月もCardshop Serraのレガシーの大会に顔を出してくれたK。
今回は大会に出る前につまづいた。
この日は強風のため電車が遅れ、
お店につくのが遅れてしまい、
第一回戦は不戦敗というスタートになってしまった。

しかし、お店につくなり、Kには
「今日はここに来るまでに飲んできた?」
と質問。
Kはニコニコと
「2杯。」
と回答。

ああ、電車は平常運転ではなかったが、

彼は平常運転だ。


いつもと変わらずお酒も所持している。

今回はKに前日にどんなデッキを使うのか聞いてみた。
「続唱誘導路」
という漢字5文字の回答が来た。
MTGを始めて数年くらいのプレイヤーは、
誘導路/Guided Passage
というカードの効果なんぞまず覚えている人はおるまい。
こんなカードだ。

Guided Passage/誘導路
コスト:青赤緑
ソーサリー
あなたのライブラリーを公開する。
対戦相手1人は、その中からクリーチャー・カード1枚と土地カード1枚と
クリーチャーでも土地でもないカード1枚を選ぶ。
あなたは選ばれたカードを自分の手札に加える。
その後あなたのライブラリーを切り直す。
レア

アポカリプスのレア。
対戦相手がおばかちんでない限り、
ライブラリーの中から一番弱いと思われる3種を選ばれる。
最もレガシーのデッキで、
わざわざ弱いカードなどあまり入っていない事から、
3種のカードは決して弱いカードだらけになる事はなく、
一応きっちりアドバンテージをとりに行けるカードである。
欠点としては指定コスト3つのソーサリーであること。
血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》でめくれたら、
アドバンテージの塊になる点は一応評価出来る。

さて、その続唱誘導路というデッキがどんなデッキになるのか楽しみだ。
そして当日。
「どう?デッキは。」
と聞いたところ、
「ジャンド。」
という回答がきた。
wakaranai
続唱誘導路ではなかったのか。
そして、この人のジャンドがまともにジャンドであった試しなど無い。

Serra「また青いカード入ってるんでしょ?」
K「入ってるよ。」
Serra「《誘導路》どうしたんだよ?」
K「入れたよ。」
Serra「またジャンドに青いカード入ってるのか。」
K「そうだよ。」
Serra「だからそれジャンドじゃないんじゃ?」
K「《血編み髪のエルフ》が入っているからジャンド。」
Serra「数カ月前に《血編み髪のエルフ》が入っていないデッキを、
 平気でジャンドって言ってたのどこの誰だよ。」
K「あれはカウンターが入ってないしジャンドだっただろうが!」

ニホンゴムズカシイネー。

また青いカード突っ込んでいるんだろうと思ったが、
案の定である。
K-deck4
デッキ名:ジャンドに青が入ってるwith誘導路

-クリーチャー18枚-
4《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf
2《闇の腹心/Dark Confidant
3《断片無き工作員/Shardless Agent
3《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf
2《真の名の宿敵/True-Name Nemesis

-インスタント14枚-
4《稲妻/Lightning Bolt
4《渦まく知識/Brainstorm
3《突然の衰微/Abrupt Decay
2《コラガンの命令/Kolaghan’s Command
1《はね返り/Recoil

-ソーサリー5枚-
3《祖先の幻視/Ancestral Vision
2《誘導路/Guided Passage

-プレインズウォーカー-3枚
2《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil
1《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor

-土地-20枚
1《Taiga
1《Volcanic Island
1《Badlands
3《Tropical Island
2《Bayou
2《Underground Sea
2《汚染された三角州/Plluted Delta
2《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
2《沸騰する小湖/Scalding Tarn
4《不毛の大地/Wasteland

このデッキも色比率を見てみよう。
以前と同じでマルチカラーやハイブリッドは両方として扱う。

青:16枚
黒:14枚
赤:11枚
緑:19枚

以前より4色が均等に近くなってきているが、
青の比率はやはり低くない。
緑は一番多いが指定コストは1つのみ。
青は二番目に多いが、指定コスト2がある。

彼の頭の中では、

青の比率が一番多くて《血編み髪のエルフ》が無く、
カウンターが入っていない青黒赤緑


これをジャンドと呼び、

誘導路》が入っていて《血編み髪のエルフ》が入っていて、
さらに青青の指定コストを持つ《真の名の宿敵》が入っている、
カウンターが入っていない青黒赤緑


これもジャンドと呼ぶらしい。

そしてこのデッキを観戦していたところ、
4色+《不毛の大地》4枚搭載では、
死儀礼のシャーマン》が頼みの綱で、
これをきっちり潰されるととにかく苦戦という状況ばかりだった。
言うまでもなく初戦が不戦敗であった事も含め、
優勝は出来なかった。

特筆すべき負けっぷりでは、
デッキに一切基本地形が入っていないので、

・《血染めの月/Blood Moon》で1本目即死。
・《発展の代価/Price of Progless》2発で16点食らって2本目即死。


という実に清々しい負け方であった。

そして、Kとは大会終了後に食事に一緒に行く事も多い。
今回は席についてまず質問。
Serra「今日の反省点は?」

K「JRAが全て悪い。」

えっと・・・日本中央競馬会(JRA)?


何もしていないのに全てが悪いと言われる日本中央競馬会。
たぶん電車の遅れ(JR線)のせいだと言いたくて、
JRが全て悪いと言いたいのだろう。
それとも前日までに競馬でスったのだろうか。
ついでに言うと、強風で電車が遅れる事について、
JRが悪いわけでもないと思うのだが。
そして、それが理由でKが勝てなかったわけでもないはずだが。

だいたいにおいて、
血染めの月》置かれて何も出来ずに負ける事について、
JRや日本中央競馬会は全く関係無い。
完全にとばっちりである。

そして一切の反省点でもない。

そんなKと今月も楽しく過ごし、
その後、店主はお店に戻った。

スタッフ「あの、Kさんの忘れ物が。」
Serra「彼の忘れ物?」
スタッフ「はい。これです。」
beef-jerky
Serra「なんというか・・・その・・・彼らしいな。」
スタッフ「彼しかやりませんよね。こういう忘れ物。」
Serra「大会の会場ないしはカードショップの忘れ物で、
 ビーフジャーキーって普通は無いよな。」
スタッフ「自分は初めて見ましたよ。」
Serra「俺も初めて見たよ。」
スタッフ「こういうのをさらりとやってのけるのがすごいですよね。」
Serra「ある意味で才能かも。」
スタッフ「こちらとしては話題に事欠かないのは嬉しいんですが。」
Serra「まったくだな。」
スタッフ「で、これどうします?」
Serra「賞味期限持つし、来月来た時にでも。」
スタッフ「そうですね。」

そんな来月のKに期待。
ではまた。


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