今回のEDHデッキ紹介はタルキールブロックの龍王様。
龍王の称号を冠しているのはタルキール龍紀伝のほうだが、
今回の採用は運命再編のほう。
赤緑のデッキで、
《自由なる者ルーリク・サー/Ruric Thar, the Unbowed》
《歓楽の神、ゼナゴス/Xenagos, God of Revels》
以外に戦えるジェネラルを探してみよう!
という事で、
スタッフSが頑張ってみたデッキを紹介。
《Atarka, World Render/世界を溶かすもの、アタルカ》
コスト:5赤緑
伝説のクリーチャー ドラゴン(Dragon)
飛行、トランプル
あなたがコントロールするドラゴン(Dragon)が1体攻撃するたび、
ターン終了時までそれは二段攻撃を得る。
6/4
レア
単純明快。
自身の能力で自身を強化可能なので、
実質のパワーが12。
2回殴ればジェネラルダメージ21点が成立する。
タフネスが4と若干心もとないが、
攻撃力は文句なしの数値。
7マナという重さから
1度でも除去されると次のプレイが難しいところが痛い。
飛行+トランプルなので二段攻撃も活かしやすく、
コストを除けば優秀な生物である。
デッキは以下。
ジェネラル:《世界を溶かすもの、アタルカ/Atarka, World Render》
-クリーチャー40枚-
《極楽鳥/Birds of Paradise》
《東屋のエルフ/Arbor Elf》
《エルフの神秘家/Elvish Mystic》
《Fyndhorn Elves》
《ジョラーガの樹語り/Joraga Treespeaker》
《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
《ボリアルのドルイド/Boreal Druid》
《発生器の召使い/Generator Servant》
《献身のドルイド/Devoted Druid》
《ティタニアの僧侶/Priest of Titania》
《森のレインジャー/Sylvan Ranger》
《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》
《根の壁/Wall of Roots》
《旅するサテュロス/Voyaging Satyr》
《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》
《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》
《激情の共感者/Fierce Empath》
《ウッド・エルフ/Wood Elves》
《再利用の賢者/Reclamation Sage》
《ヴィリジアンの堕落者/Viridian Corrupter》
《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》
《Elvish Spirit Guide》
《ソンバーワルドの賢者/Somberwald Sage》
《永遠の証人/Eternal Witness》
《失われた業の巫師/Shaman of Forgotten Ways》
《巨森の予見者、ニッサ/Nissa, Vastwood Seer》
《憤怒/Anger》
《炎のインプ/Fire Imp》
《背信のオーガ/Treasonous Ogre》
《ザル=ターの豚/Zhur-Taa Swine》
《歓楽の神、ゼナゴス/Xenagos, God of Revels》
《森林の怒声吠え/Woodland Bellower》
《玉座の災い魔/Scourge of the Throne》
《進歩の災い/Bane of Progress》
《業火のタイタン/Inferno Titan》
《自由なる者ルーリク・サー/Ruric Thar, the Unbowed》
《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》
《威厳の魔力/Regal Force》
《龍王アタルカ/Dragonlord Atarka》
《孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth》
-インスタント5枚-
《輪作/Crop Rotation》
《自然の要求/Nature’s Claim》
《俗世の教示者/Worldly Tutor》
《岩石樹の祈り/Stonewood Invocation》
《紅蓮操作/Pyrokinesis》
-ソーサリー5枚-
《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》
《Wheel of Fortune》
《調和/Harmonize》
《自然の秩序/Natural Order》
《歯と爪/Tooth and Nail》
-エンチャント6枚-
《楽園の拡散/Utopia Sprawl》
《繁茂/Wild Growth》
《適者生存/Survival of the Fittest》
《森の知恵/Sylvan Library》
《熱情/Fervor》
《ヤヴィマヤの火/Fires of Yavimaya》
-アーティファクト6枚-
《金属モックス/Chrome Mox》
《Mana Crypt》
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《太陽の指輪/Sol Ring》
-プレインズウォーカー3枚-
《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》
《歓楽者ゼナゴス/Xenagos, the Reveler》
《サルカン・ヴォル/Sarkhan Vol》
-土地34枚-
《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》
《古えの墳墓/Ancient Tomb》
《乾燥台地/Arid Mesa》
《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
《魂の洞窟/Cavern of Souls》
《真鍮の都/City of Brass》
《統率の塔/Command Tower》
《カープルーザンの森/Karplusan Forest》
《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run》
《マナの合流点/Mana Confluence》
《霧深い雨林/Misty Rainforest》
《モスファイアの谷/Mossfire Valley》
《根縛りの岩山/Rootbound Crag》
《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
《Taiga》
《ガイアの揺籃の地/Gaea’s Cradle》
《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx》
《先祖の院、翁神社/Okina, Temple to the Grandfathers》
4《山/Mountain》
8《森/Forest》
——————————
説明はほとんど不要だろう。
何がなんでもジェネラルをプレイして殴れという構成。
8割方ジェネラル以外で勝ちに行くのが難しいくらいの構成。
瞬殺手段は、《世界を溶かすもの、アタルカ》がいる状況で、
《歓楽の神、ゼナゴス》(パワー倍加+速攻)
《岩石樹の祈り》(刹那で+5/+5と被覆)
《玉座の災い魔》(追加戦闘フェイズ)
《ザル=ターの豚》(+5/+4)
のどれか1枚があり、
攻撃が通れば、
ジェネラルダメージで1人確実に沈む。
大変なのは1人沈めても対戦相手はまだ残ること。
一番危険な相手or攻撃が通る相手を沈めても、
そこから火力不足に悩まされる事もしばしば。
《岩石樹の祈り》以外では単体除去に弱いのも厳しい。
《連続突撃/Relentless Assault》
《今を生きる/Seize the Day》
などの追加戦闘系も考慮したそうだが、
最終段階で抜いたと聞いている。
ジェネラルの重さ故に後手に回った時に厳しいとも。
また、ジェネラルのタフネスが4しかないため、
《燎原の火/Wildfire》
《破壊的な力/Destructive Force》
のようなリセットが採用出来なかった。
「土地3枚生け贄&全クリーチャーに3ダメージ」
というソーサリーでもあればよかったのだが。
ジェネラルがプレイ出来ない場合や
ジェネラルが除去されてしまうと、
途端に柔軟性の無い赤緑のデッキになってしまう。
運が良く《失われた業の巫師》を起動出来たら御の字。
話は逸れるが、
《失われた業の巫師》というカードの通称名は、
Cardshop Serraのスタッフ間では、
失われた業→失業
と略し、
巫師→わかりにくいから巫女
と換えて、
「失業巫女」
という名で定着している。
職をなくしたように見えるが気のせいだ。
このクリーチャーはマナは出せるが、
このクリーチャーが死んでも失業保険は出ない。
昨今のEDHの緑デッキならば、
高確率で採用しているエース級の生物。
《ソンバーワルドの賢者》と能力が似ているが、
失業巫女のほうは好きな色の組み合わせのマナ2点という柔軟性と、
圧倒能力の強さがEDHではポイントが高い。
タフネスの3の高さも、
《Pyroclasm/紅蓮地獄》を耐え切るため、
地味に強い部分だ。
タルキール龍紀伝では最初ガッカリ神話レアなお値段で、
まさに失業状態だったが、
ここ最近ではかなり認められて、
シングル価格も上がり、社会復帰出来ている。
クリーチャータイプが人間(Human)ではなくエルフ(Elf)だったら、
完全に文句なしの生物だっただろう。
人間やめちゃえばいいのに。
デッキについてのお話に戻ろう。
このデッキを作ったスタッフSは、
「社長(店主のこと)の作った
《帰還した探検者、セルヴァラ/Selvala, Explorer Returned》
《三日月の神/Kami of the Crescent Moon》
には絶対勝てないっす。
1対1ならともかく多人数戦では、
《歓楽の神、ゼナゴス》や
《自由なる者ルーリク・サー》
のほうが真っ当に戦えます。」
と最終的にコメント。
実際に大艦巨砲主義デッキであり、
赤緑としてはコンボ潰し可能な《自由なる者ルーリク・サー》や、
破壊不能持ちで安定力の高い《歓楽の神、ゼナゴス》に比べて、
一撃の重さは大きいものの、柔軟性に乏しい。
デッキ紹介をしておいて何だが、
スタッフSと店主の共通見解は、
「うん、赤緑の筆頭ジェネラルには成れない気がするね。」
だった。
やはり7マナという重さが厳しい。
強ジェネラルと呼ばれる生物たちは、
コストが安い生物が多い。
そういったデッキに対抗するには7マナは少々厳しい。
しかし、《世界を溶かすもの、アタルカ》の持つ火力の高さは、
大艦巨砲主義が大好きな方々には大喜びだろう。
使えないジェネラルと烙印を押す事なく、
この龍王様を使ってみていただきたい。
ではまた。
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EDHデッキ紹介その67(Atarka, World Render/世界を溶かすもの、アタルカ)
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