今回のEDHデッキ紹介は
《ネル・トース族のメーレン/Meren of Clan Nel Toth》。
統率者2015の黒緑の伝説生物。
EDHデッキ紹介その71で紹介した、
《イズマグナスのミジックス/Mizzix of the Izmagnus》と同様、
条件を満たすと経験カウンターを得るタイプのカード。
今回のデッキはCardshop Serraのスタッフのデッキ。
《Meren of Clan Nel Toth/ネル・トース族のメーレン》
コスト:2黒緑
伝説のクリーチャー 人間(Human) シャーマン(Shaman)
あなたがコントロールする他のクリーチャーが1体死亡するたび、
あなたは経験(experience)カウンターを1個得る。
あなたの終了ステップの開始時に、あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とする。
そのカードの点数で見たマナ・コストがあなたが持つ経験カウンターの総数以下であるなら、それを戦場に戻す。
そうでないなら、それをあなたの手札に加える。
3/4
神話レア
4マナ3/4と及第点程度の数字のパワータフネス。
強くもなく、弱くもなく。
ジェネラルダメージ21点を期待するようなタイプではない。
経験カウンターを得る条件が比較的簡単なので、
ジェネラルの能力を主軸にしたデッキは構築しやすい。
このカードは経験カウンターと書かれている他の統率者2015のカードとは、
少々違うところがある。
それは経験カウンターが0であっても能力が誘発するということ。
墓地にクリーチャーカードが1枚でもあれば、
経験カウンター0でも手札に戻る。
ジェネラルをプレイして、
すぐにアドバンテージに繋がる可能性が、
他の経験カウンターと書いてある生物よりも高いという事。
なお、この終了ステップの誘発型能力は、
対象にとったクリーチャーカードのコストが、
経験カウンター以下の場合は必ず戦場に出る。
対象にとったクリーチャーカードのコストが、
経験カウンターより大きい場合は必ず手札に戻る。
対象にとったカードを「出してもよい」「戻してもよい」とは書いていないので、
能力は強制である。
つまり、
「墓地から戦場に戻る、または手札に戻せる生物があるなら、
終了ステップに必ず1枚戦場か手札に戻せ。
戦場か手札かは経験カウンター次第。」
という解釈でOK。
デッキは以下。
ジェネラル:《ネル・トース族のメーレン/Meren of Clan Nel Toth》
クリーチャー38枚
《東屋のエルフ/Arbor Elf》
《極楽鳥/Birds of Paradise》
《ブラッド・ペット/Blood Pet》
《屍肉喰らい/Carrion Feeder》
《苛性イモムシ/Caustic Caterpillar》
《深き闇のエルフ/Elves of Deep Shadow》
《エルフの神秘家/Elvish Mystic》
《Fyndhorn Elves》
《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
《臓物の予見者/Viscera Seer》
《献身のドルイド/Devoted Druid》
《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》
《ティタニアの僧侶/Priest of Titania》
《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》
《根の壁/Wall of Roots》
《基底スリヴァー/Basal Sliver》
《血の臣下/Blood Vassal》
《骨砕き/Bone Shredder》
《永遠の証人/Eternal Witness》
《肉袋の匪賊/Fleshbag Marauder》
《不気味な腸卜師/Grim Haruspex》
《異端の癒し手、リリアナ/Liliana, Heretical Healer》
《無慈悲な処刑人/Merciless Executioner》
《苦痛の公使/Minister of Pain》
《巨森の予見者、ニッサ/Nissa, Vastwood Seer》
《再利用の賢者/Reclamation Sage》
《ウッド・エルフ/Wood Elves》
《精神を刻むもの/Mindslicer》
《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》
《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》
《酸のスライム/Acidic Slime》
《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》
《叫び大口/Shriekmaw》
《アンデッドの大臣、シディシ/Sidisi, Undead Vizier》
《進歩の災い/Bane of Progress》
《不浄なる者、ミケウス/Mikaeus, the Unhallowed》
《Phyrexian Devourer》
《トリスケリオン/Triskelion》
インスタント7枚
《暗黒の儀式/Dark Ritual》
《納墓/Entomb》
《自然の要求/Nature’s Claim》
《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
《俗世の教示者/Worldly Tutor》
《内にいる獣/Beast Within》
《召喚の調べ/Chord of Calling》
ソーサリー10枚
《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》
《伝国の玉璽/Imperial Seal》
《再活性/Reanimate》
《森の教示者/Sylvan Tutor》
《Demonic Tutor》
《悪魔の意図/Diabolic Intent》
《生き埋め/Buried Alive》
《無垢への回帰/Seeds of Innocence》
《毒の濁流/Toxic Deluge》
《歯と爪/Tooth and Nail》
エンチャント4枚
《動く死体/Animate Dead》
《適者生存/Survival of the Fittest》
《森の知恵/Sylvan Library》
《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》
アーティファクト7枚
《金属モックス/Chrome Mox》
《Mana Crypt》
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《無のロッド/Null Rod》
《出産の殻/Birthing Pod》
プレインズウォーカー1枚
《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》
土地32枚
《古えの墳墓/Ancient Tomb》
《Bayou》
《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
《ボジューカの沼/Bojuka Bog》
《真鍮の都/City of Brass》
《統率の塔/Command Tower》
《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》
《ガイアの揺籃の地/Gaea’s Cradle》
《高級市場/High Market》
《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》
《マナの合流点/Mana Confluence》
《湿地の干潟/Marsh Flats》
《霧深い雨林/Misty Rainforest》
《草むした墓/Overgrown Tomb》
《ファイレクシアの塔/Phyrexian Tower》
《汚染された三角州/Polluted Delta》
《黄昏のぬかるみ/Twilight Mire》
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
《森林の墓地/Woodland Cemetery》
4《沼/Swamp》
6《森/Forest》
——————————
基本は《ネル・トース族のメーレン》の能力を活かしたコントロール。
デッキ的に相性がとても良いので、
お約束コンボの
《不浄なる者、ミケウス》
《トリスケリオン》
と
《壊死のウーズ》
《Phyrexian Devourer》
《トリスケリオン》
を搭載させている。
経験カウンターが貯まれば、
《トリスケリオン》や《不浄なる者、ミケウス》も墓地から釣り上げられるので、
この2つのコンボは効果的だ。
《ネル・トース族のメーレン》の経験カウンターを得る条件は、
他の統率者2015の生物の経験カウンターを得る条件より簡単で、
とにかくジェネラルを出して、
あとはジェネラル以外の生物が死亡さえすれば、
簡単に経験カウンターが貯まっていく。
濫用能力とも相性がとても良いし、
クリーチャー生け贄エンジンがあれば楽々と5以上の経験カウンターにもなる。
加えて、
ジェネラルが戦場にさえいれば、
必ず毎ターン、最低でも《死者再生/Raise Dead》で、
経験カウンター次第では《ゾンビ化/Zombify》だ。
アドバンテージは約束されたようなもの。
注意点の1つとして、
《ネル・トース族のメーレン》の経験カウンターを得る条件は、
トークンでないクリーチャーなどと書かれていないので、
トークンが死んでも経験カウンターを得られる。
欠点らしい欠点といえば、
毎ターンに必ず1枚のアドバンテージだが、
2枚以上のアドバンテージにはならないので、
ゆっくりと攻めていくかたちになりがち。
という点。
黒と緑という組み合わせの性質上、
パーマネントの大半に対処出来る一面はありながらも、
対処が遅れると為す術もなくやられてしまうことも。
《精神を刻むもの》
《酸のスライム》
《叫び大口》
などのパーマネント対処手段を、
可能な限り早くジェネラルと噛み合うように動く事が要求される。
そうでない場合は上記2種のコンボをさっさと決めるほうがよい。
このデッキの弱点は言うまでもなく墓地対策系のカード。
適度に墓地が肥えたところで、
《ボジューカの沼》や《Timetwister》を食らうときつい。
こればかりは墓地活用デッキの宿命なので、
どうすることも出来ない。
このデッキはジェネラルあってのデッキなので、
ジェネラルは可能な限り早く出すこと。
出せたらジェネラル以外の生物にはさっさと死んでもらうこと(笑)
前述のように墓地対策カードに弱いのは宿命なので、
そんな事を怖がっても仕方がない。
開き直ってまっすぐ行こう。
まっすぐ行くと言っても猪突猛進なデッキではない。
生け贄エンジンをはじめとして、
ギミックがいくつもあるので、
選択肢からベストを探してプレイするのがとても楽しい。
このリストにある以外の生物を採用しても面白いだろう。
入れ替えの候補としては、
《シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira, Sylvok Outcast》
《森滅ぼしの最長老/Woodfall Primus》
《熱心すぎる弟子/Overeager Apprentice》
《Soldevi Adnate》
《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
《突然の衰微/Abrupt Decay》
《四肢切断/Dismember》
《Gate to Phyrexia》
《進化の飛躍/Evolutionary Leap》
《ズーラポートの殺し屋/Zulaport Cutthroat》
《血の芸術家/Blood Artist》
《煙霧吐き/Fume Spitter》
《アシュノッドの供犠台/Ashnod’s Altar》
《ファイレクシアの供犠台/Phyrexian Altar》
《リスの巣/Squirrel Nest》
《大地の知識/Earthcraft》
このあたりのカードも面白い。
以前に
《ゴルガリの死者の王、ジャラド/Jarad, Golgari Lich Lord》
のデッキを紹介した事があったが、
個人的にはこちらのデッキをお薦めしたい。
興味があったら是非使っていただきたい。
ではまた。
↧
EDHデッキ紹介その74(Meren of Clan Nel Toth/ネル・トース族のメーレン)
↧