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EDHデッキ紹介その105(Kaalia of the Vast/巨大なるカーリア)

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今回のEDHデッキ紹介は、
お客様のリクエスト。
「過去に紹介したカーリアから、
 現在まで時間が経っているので、
 現在のバージョンを知りたい。」
とのこと。

確かに今まで紹介したジェネラルも、
数年経てば環境の変化と新セットで大きく変わる。
ずっと壊さずに持っている
三日月の神/Kami of the Crescent Moon》のデッキも、
数年で随分と変化している。
三日月の神》のデッキならいじらなくてもそれほど変わりはないかもしれないが、
巨大なるカーリア/Kaalia of the Vast》はそうはいかない。
天使、デーモン、ドラゴンの3種族は、
1年間で1枚も出ないなんて事はまず無いようなクリーチャータイプだ。
1年の間で選択肢が増える事は確定しているようなものだ。

206
Kaalia of the Vast/巨大なるカーリア
コスト:1白黒赤
伝説のクリーチャー 人間(Human) クレリック(Cleric)
飛行
巨大なるカーリアが対戦相手1人に攻撃するたび、
あなたはあなたの手札にある天使(Angel)クリーチャー・カード1枚か
デーモン(Demon)・クリーチャー・カード1枚かドラゴン(Dragon)・クリーチャー・カード1枚を、タップ状態で、
その対戦相手を攻撃している状態で戦場に出してもよい。
2/2
神話レア

能力は言わずと知れたコスト踏み倒し系。
基本的にはコストが重たく作られている、
天使、デーモン、ドラゴンの3種族を問答無用で出せる能力は、
他のカードには一切無い能力。
まさに唯一無二。
本体のカーリアさんはただの4マナで2/2飛行なので、
ジェネラルダメージ21点なんて期待してはいけない。
天使、デーモン、ドラゴンで場を制圧して、
対戦相手のライフを素直に40点削るか、
コンボを決めて終わりにするかの2択に近い。

MTGプレイヤーの多くは、
天使、デーモン、ドラゴンが好きな事からも、
非常に好まれるジェネラルの一つでもある。
中にはドラゴンオンリー、天使オンリーといった構築をする人も。
そしてそういった縛りのような構築から、
好きなものならなんでも入れる構築、
コンボでの瞬殺を狙う構築、
幅広く構築出来る事もカーリアの魅力。

デッキは以下。

ジェネラル:《巨大なるカーリア/Kaalia of the Vast

-クリーチャー19枚-
猿人の指導霊/Simian Spirit Guide
静寂の守り手、リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence
霊体の先達/Karmic Guide
血の贈与の悪魔/Bloodgift Demon
残虐の達人/Master of Cruelties
鋼のヘルカイト/Steel Hellkite
狂気の種父/Sire of Insanity
ヘルカイトの暴君/Hellkite Tyrant
絶望の天使/Angel of Despair
静穏の天使/Angel of Serenity
別館の大長/Chancellor of the Annex
艱苦の伝令/Herald of Anguish
ドラゴン魔道士/Dragon Mage
ルーン傷の悪魔/Rune-Scarred Demon
Thunder Dragon
黄金夜の刃、ギセラ/Gisela, Blade of Goldnight
希望の天使アヴァシン/Avacyn, Angel of Hope
穢れた血、ラザケシュ/Razaketh, the Foulblooded
エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria

-インスタント6枚-
暗黒の儀式/Dark Ritual
悟りの教示者/Enlightened Tutor
剣を鍬に/Swords to Plowshares
流刑への道/Path to Exile
吸血の教示者/Vampiric Tutor
摩耗+損耗/Wear+Tear

-ソーサリー10枚-
信仰無き物あさり/Faithless Looting
伝国の玉璽/Imperial Seal
再活性/Reanimate
汚損破/Vandalblast
Demonic Tutor
夜の囁き/Night’s Whisper
毒の濁流/Toxic Deluge
Wheel of Fortune
ハルマゲドン/Armageddon
戦の惨害/Ravages of War

-エンチャント8枚-
盲従/Blind Obedience
動く死体/Animate Dead
龍の大嵐/Dragon Tempest
ネクロマンシー/Necromancy
ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena
法の定め/Rule of Law
Moat
締め付け/Stranglehold

-アーティファクト22枚-
Jeweled Amulet
金属モックス/Chrome Mox
水蓮の花びら/Lotus Petal
魔力の墓所/Mana Crypt
モックス・ダイアモンド/Mox Diamond
オパールのモックス/Mox Opal
魔力の櫃/Mana Vault
師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top
太陽の指輪/Sol Ring
ボロスの印鑑/Boros Signet
友なる石/Fellwar Stone
厳かなモノリス/Grim Monolith
精神石/Mind Stone
オルゾフの印鑑/Orzhov Signet
虹色のレンズ/Prismatic Lens
ラクドスの印鑑/Rakdos Signet
耽溺のタリスマン/Talisman of Indulgence
稲妻のすね当て/Lightning Greaves
連合の秘宝/Coalition Relic
世界のるつぼ/Crucible of Worlds
スランの発電機/Thran Dynamo
金粉の水蓮/Gilded Lotus

-土地34枚-

Badlands
Plateau
Scrubland
血の墓所/Blood Crypt
神無き祭殿/Godless Shrine
聖なる鋳造所/Sacred Foundry
乾燥台地/Arid Mesa
血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
溢れかえる岸辺/Flooded Strand
湿地の干潟/Marsh Flats
汚染された三角州/Polluted Delta
沸騰する小湖/Scalding Tarn
新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
吹きさらしの荒野/Windswept Heath
樹木茂る山麓/Wooded Foothills
古えの墳墓/Ancient Tomb
戦場の鍛冶場/Battlefield Forge
魂の洞窟/Cavern of Souls
コイロスの洞窟/Caves of Koilos
真鍮の都/City of Brass
統率の塔/Command Tower
悪臭の荒野/Fetid Heath
偶像の石塚/Graven Cairns
トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair
マナの合流点/Mana Confluence
産業の塔/Spire of Industry
硫黄泉/Sulfurous Springs
ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth
ヴォルラスの要塞/Volrath’s Stronghold
ボジューカの沼/Bojuka Bog
2《平地/Plains
1《沼/Swamp
1《山/Mountain


——————————
旧バージョンとの違いは、
コンボの勝ち手段を外している事。
天使、デーモン、ドラゴンの数が増えて柔軟性が上がった事もあるが、
龍の大嵐》の存在も大きい。

Dragon Tempest
Dragon Tempest/龍の大嵐
コスト:1赤
エンチャント
飛行を持つクリーチャーが1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、
ターン終了時まで、それは速攻を得る。
ドラゴン(Dragon)が1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、
クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。そのドラゴンはそれにX点のダメージを与える。
Xは、あなたがコントロールするドラゴンの数である。
レア

重要な能力は1つ目だけで、
2つ目はこのデッキではオマケ程度。
飛行生物に速攻を与えられる事と、
このカードは2マナなので2ターン目には置ける事が大きい。
ジェネラルが飛行である事に加え、
天使、デーモン、ドラゴンの3種族の大半は飛行持ち。
ジェネラルで基本的にはコストを踏み倒してプレイするつもりとはいえ、
除去された際には通常プレイをする事も多々ある。
その時に速攻がつくだけで相当な攻撃力の差が出る。
特に《鋼のヘルカイト》は速攻の有る無しで、
壊せるパーマネントも枚数も変わってくる。

最後にカーリアのデッキを紹介した時が今から4年近く前だったので、
(EDHデッキ紹介63もカーリアだが、このデッキは天使のみ。)
その当時ではタルキール龍紀伝はまだ発売されておらず、
龍の大嵐》はまだこの世に無かった。
このカードはカーリアのデッキは100%必須と言ってもいいカード。
お値段も安いので是非とも採用の1枚だ。

それ以外で特筆すべきは破滅の刻のこのカード。

Razaketh, the Foulblooded
Razaketh, the Foulblooded/穢れた血、ラザケシュ
コスト:5黒黒黒
伝説のクリーチャー デーモン(Demon)
飛行、トランプル
2点のライフを支払う,他のクリーチャー1体を生け贄に捧げる:
あなたのライブラリーからカード1枚を探し、
そのカードをあなたの手札に加える。
その後、あなたのライブラリーを切り直す。
8/8
神話レア

2ライフと生物生贄で《Demonic Tutor》が出来る。
マナが一切かからないあたりがとてもインチキなカードである。
ライフと生贄要員に余裕があれば、
連発可能なところがとにかく強い。
このデッキの場合だと、
霊体の先達》で生物を釣った後、
そのまま《霊体の先達》を生贄にしてしまえばよい。
普通はエコーなど払わないので。
状況次第ではジェネラル生贄から勝負を決める、
という事もあるだろう。
こういった使い方以外でも、
対戦相手の大量除去呪文を撃たれた場合に、
穢れた血、ラザケシュ》以外の生物を全部生贄にして、
何度も《Demonic Tutor》するという事も出来る。
隙の無い兇悪な生物である。
カーリアのデッキのために存在しているようなカードだ。
生贄生物をもう少し増やしたい場合には、
帰ってきた刃の翼/Bladewing the Risen
とドラゴンを足してみるのも一手。
コンボパーツを一瞬で揃えるというプレイも出来るので、
デッキをコンボ寄りにしても強い。

基本的な戦い方は

ジェネラルを出す。
ジェネラルでパンチ。
能力で《希望の天使アヴァシン》を出す。
戦闘後メインフェイズで《ハルマゲドン》。

こんな動きが4~5ターン目に出来たら理想的だ。
自分の土地は《希望の天使アヴァシン》で壊れず、
他者は全て土地が吹き飛び、
その後のターンの動きが止まる。
こちらは土地が残るので自由に動きつつ、
さらにジェネラルでコストを踏み倒して生物を出す。
これは理想の1つに過ぎず、
相手次第では

エメリアの盾、イオナ
静寂の守り手、リンヴァーラ
静穏の天使
Thunder Dragon

のほうが足止めになる。
特に《静穏の天使》で対戦相手のジェネラルを2体くらい追放出来ると、
かなり相手の足が遅れる。
大半のプレイヤーは《静穏の天使》でジェネラルを追放されたら、
諦めてジェネラル領域に置く選択をするだろう。

基本がジェネラルを出してパンチして、
コスト踏み倒して生物出すだけなので、
すぐにでも飽きるデッキかと思いきや、
このデッキはそうではない。
天使とデーモンとドラゴンだけでも相当な種類はあるし、
前述の通り、
1年で全くこの3種族が出ないという事は滅多にない。
3種族のうち1枚でも新しいものが出れば、
デッキを変える選択肢が与えられるし、
ドラゴン多め、デーモン多め、など、様々に変えようがある。

もちろん過去のデッキが今は全くダメという事もなく、
過去に採用していたカード達も十分に入れ替えの一考に値する。
このあたりはお好みで変更するのもとても面白い。
カーリアというジェネラルは、
同じジェネラルであろうとも十人十色のデッキが生まれる、
とても興味深いジェネラル。
自分も作ってみようかなと思えたら、
是非とも一度使ってみていただきたい。

ではまた。


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