今回のデッキ紹介は、
《クルフィックスに選ばれし者、キデール/Kydele, Chosen of Kruphix》
統率者2016に入っている共闘持ちの生物。
統率者2016が出てから、
Cardshop Serraで一度も共闘持ちのデッキ紹介をしていなかったので、
一度くらいはデッキ紹介しましょうとスタッフと話してこのデッキを作成。
共闘とは、
両方が共闘を持つなら、あなたは2体の統率者を使用できる。
という効果を持つ。
詳しく説明すると、
・ジェネラルは2枚、デッキは98枚。
・ゲーム開始時に全員に公開するジェネラルも当然2枚。
・どちらもジェネラル領域(統率者領域)に置いて開始。
・ジェネラルダメージを与える場合、別々にカウントする。
・ジェネラルの領域移動でジェネラル領域に置いて再度プレイする場合も別々に追加2マナがかかる。
・共闘という能力を持っているのであれば、色がずれているジェネラルを選んでもよい。
ジェネラル2枚でデッキが98枚というところが、
一番ルールを破壊していると言える。
今回の紹介では、
《クルフィックスに選ばれし者、キデール》と書いている理由は、
もう片方はほとんどただのカラーマーカーだからだ。
一応それでも両方のジェネラルを紹介。
《Kydele, Chosen of Kruphix/クルフィックスに選ばれし者、キデール》
コスト:2緑青
伝説のクリーチャー 人間(Human) ウィザード(Wizard)
(T):このターンにあなたが引いていたカード1枚につき、あなたのマナ・プールに(◇)を加える。
共闘(両方が共闘を持つなら、あなたは2体の統率者を使用できる。)
2/3
神話レア
他に類を見ないマナの出し方をする生物。
ドロー呪文を使わなくとも、
自分のターンであればドロー・ステップがあるので、
最低でも1マナは出せる。
その場合は4マナで1マナ出せるだけの生物だが、
それでも使えなくはない。
対戦相手のターンはマナが出せない事も多々ある。
セブンドロー系カードを1枚でも使うと、
とんでもない数のマナが出るインチキ生物。
《渦まく知識/Brainstorm》を撃つと出せるマナが3マナ増える。
「コンボやってください。」
と書いてあるようなものである。
この生物が攻撃する事などまず無いと言っていい。
攻撃していたらある意味負けである。
もう片方のジェネラル。
《Vial Smasher the Fierce/激情の薬瓶砕き》
コスト:1黒赤
伝説のクリーチャー ゴブリン(Goblin) 狂戦士(Berserker)
あなたが各ターンのあなたの1つ目の呪文を唱えるたび、
激情の薬瓶砕きは無作為に選んだ対戦相手1人に
その呪文の点数で見たマナ・コストに等しい点数のダメージを与える。
共闘(両方が共闘を持つなら、あなたは2体の統率者を使用できる。)
2/3
神話レア
基本的には
「デッキに赤と黒のカードを入れるため。」
という役割なので、
既に役目が終わっている。
デッキ構成上まずプレイしないが、
たまに2/3で着地してブロッカーになる程度の仕事はする。
能力は多人数戦では誰にダメージが当たるかを指定出来ないが、
プレイした呪文次第ではかなりのダメージが期待出来る。
もちろん対戦相手が1人であればその人にしか当たらないため、
このカードはレガシーで活躍する事がある。
このカードを置いて、《火炎破/Fireblast》で合計10点ダメージを狙える。
なかなかに面白い使い方も出来る1枚。
だが、このデッキではカラーマーカー。
ジェネラル:2種
共闘《クルフィックスに選ばれし者、キデール/Kydele, Chosen of Kruphix》
共闘《激情の薬瓶砕き/Vial Smasher the Fierce》
-クリーチャー9枚-
《歩行バリスタ/Walking Ballista》
《金粉のドレイク/Gilded Drake》
《バザールの大魔術師/Magus of the Bazaar》
《キオーラの追随者/Kiora’s Follower》
《研究室の偏執狂/Laboratory Maniac》
《粗石の魔道士/Trinket Mage》
《概念泥棒/Notion Thief》
《命運縫い/Fatestitcher》
《ルーン角のヘルカイト/Runehorn Hellkite》
-インスタント17枚-
《否定の契約/Pact of Negation》
《渦まく知識/Brainstorm》
《輪作/Crop Rotation》
《神秘の教示者/Mystical Tutor》
《自然の要求/Nature’s Claim》
《白鳥の歌/Swan Song》
《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
《秘儀の否定/Arcane Denial》
《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift》
《劇的な逆転/Dramatic Reversal》
《リム=ドゥールの櫃/Lim-Dul’s Vault》
《Mana Drain》
《汚れた契約/Tainted Pact》
《大あわての捜索/Frantic Search》
《意志の力/Force of Will》
《知性の捧げ物/Intellectual Offering》
《誤った指図/Misdirection》
-ソーサリー15枚-
《信仰無き物あさり/Faithless Looting》
《伝国の玉璽/Imperial Seal》
《親身の教示者/Personal Tutor》
《Demonic Tutor》
《作り直し/Reshape》
《森の占術/Sylvan Scrying》
《Transmute Artifact》
《加工/Fabricate》
《Timetwister》
《毒の濁流/Toxic Deluge》
《Wheel of Fortune》
《意外な授かり物/Windfall》
《綿密な分析/Deep Analysis》
《時のらせん/Time Spiral》
《宝船の巡航/Treasure Cruise》
-エンチャント2枚-
《森の知恵/Sylvan Library》
《調律/Attunement》
-アーティファクト22枚-
《金属モックス/Chrome Mox》
《水蓮の花びら/Lotus Petal》
《魔力の墓所/Mana Crypt》
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
《オパールのモックス/Mox Opal》
《Candelabra of Tawnos》
《探検の地図/Expedition Map》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《ディミーアの印鑑/Dimir Signet》
《友なる石/Fellwar Stone》
《厳かなモノリス/Grim Monolith》
《イゼットの印鑑/Izzet Signet》
《精神石/Mind Stone》
《虹色のレンズ/Prismatic Lens》
《シミックの印鑑/Simic Signet》
《威圧のタリスマン/Talisman of Dominance》
《威圧の杖/Staff of Domination》
《金粉の水蓮/Gilded Lotus》
《記憶の壺/Memory Jar》
《アルハマレットの書庫/Alhammarret’s Archive》
-プレインズウォーカー1枚-
《求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker》
-土地32枚-
《Badlands》
《Bayou》
《Taiga》
《Tropical Island》
《Underground Sea》
《Volcanic Island》
《繁殖池/Breeding Pool》
《蒸気孔/Steam Vents》
《湿った墓/Watery Grave》
《教議会の座席/Seat of the Synod》
《古えの墳墓/Ancient Tomb》
《乾燥台地/Arid Mesa》
《Bazaar of Baghdad》
《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
《セファリッドの円形競技場/Cephalid Coliseum》
《真鍮の都/City of Brass》
《統率の塔/Command Tower》
《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
《発明博覧会/Inventors’ Fair》
《マナの合流点/Mana Confluence》
《湿地の干潟/Marsh Flats》
《霧深い雨林/Misty Rainforest》
《汚染された三角州/Polluted Delta》
《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
《シヴの浅瀬/Shivan Reef》
《産業の塔/Spire of Industry》
《色あせた城塞/Tarnished Citadel》
《地底の大河/Underground River》
《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast》
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基本の勝ち手段は
《クルフィックスに選ばれし者、キデール》
《威圧の杖》
の2枚での無限ライフ、無限マナ、無限ドロー。
条件はシンプルで、
1ターンにカードを5枚以上引き、
《クルフィックスに選ばれし者、キデール》で5マナ以上が出て、
《威圧の杖》を置いてあれば成立。
具体的に書くと、
《クルフィックスに選ばれし者、キデール》で5マナを出す。
《威圧の杖》の3マナ起動で《クルフィックスに選ばれし者、キデール》をアンタップ。
《威圧の杖》の1マナ起動で《威圧の杖》をアンタップ。
これで1マナが余るので、
以下繰り返しで無色の無限マナ。
無限マナが出るので、《威圧の杖》を使い放題になり、
無限ライフ、無限ドローへ。
最終的には《歩行バリスタ》を引いて無限ダメージか、
《研究室の偏執狂》での勝利。
ジェネラルを使用しない勝ち方として
《研究室の偏執狂》
《汚れた契約》
の2枚だけでも勝利可能。
一応《汚れた契約》の効果を書いておこう。
《Tainted Pact/汚れた契約》
コスト:1黒
インスタント
あなたのライブラリーの一番上のカードを追放する。
このカードが、これにより追放された他のカードと同じ名前を持たないかぎり、
あなたはこのカードを自分の手札に加えてもよい。
あなたがカードを手札に加えるか、同じ名前のカードを2枚追放するかするまで、この手順を繰り返す。
レア
ライブラリーのトップ次第だが、
勝ちに行くカードを入手するためのチューターにもなるカード。
なお、紹介のデッキは基本土地さえ入れていないので、
同名のカードを2枚追放する事はない。
つまり、状況次第とはいえ、
・勝ちに行くための1枚
・追放されたらまずいカード
のどちらかを手札に入れる事になるのが基本。
ジェネラルを使用しない勝ち方のほうは単純明快で、
《研究室の偏執狂》を置いて、
何らかの手段のドロー、またはドロー・ステップの手前で、
《汚れた契約》を撃てばOK。
これで全部ライブラリーを追放してしまえば、
ドロー出来なくなり《研究室の偏執狂》で勝利出来る。
ドローする前に《研究室の偏執狂》を除去されると敗北してしまう点には注意。
ちなみにライブラリーを全追放するだけなら、
《Demonic Consultation》という1マナのインスタントもある。
(このデッキには採用していない。)
これを撃って、
デッキに入っていない適当なカードを宣言すればライブラリーは0枚である。
プレイの基本というべきか、
このデッキの重要カードは《Bazaar of Baghdad》。
起動すると基本的にはアドバンテージを失うが、
ジェネラルが出せるマナは2増える。
デッキに数枚とはいえ、
フラッシュバックや探査カードもあるので、
必ずしもアドバンテージを失うとも限らない。
《Bazaar of Baghdad》はコンボ成立への一歩としては重要な前進になるので、
《輪作》
《森の占術》
《探検の地図》
の3種は《Bazaar of Baghdad》をサーチするために入っている。
《Bazaar of Baghdad》はとても高価なカードで、
持っていない人も多いであろうカードだが、
使ってみると癖になってしまうほど面白く、
是非一度プレイしてみて欲しいカードである。
少なくとも店主の友人達で、
店主がお薦めしてこの《Bazaar of Baghdad》を購入して後悔した人は0だ。
なお、デッキリストを眺めてもらえばわかるとおり、
《激情の薬瓶砕き》は本当にカラーマーカー。
《信仰無き物あさり》
《Wheel of Fortune》
《Demonic Tutor》
《汚れた契約》
などの赤と黒のカードのために共闘ジェネラルとして選ばれている。
《クルフィックスに選ばれし者、キデール》
と相性が良いわけでもないので、
9割方プレイされる事はないだろう。
《激情の薬瓶砕き》をプレイしなければならない状況=ほぼ負け
と言っても差し支えは無いほど。
2017年も半分が過ぎ、
そろそろ次の統率者デッキセットも発売しそうな時期だが、
共闘のEDHデッキに興味を持った方は組んでみてはいかがだろう。
そういえば、
今後、共闘という能力を持った生物は出るのだろうか?
1回限りでない事を望みたいものである。
あ、WotCさん、お願いだから両面はやめてくださいねー。
ではまた。
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EDHデッキ紹介その104(Kydele, Chosen of Kruphix/クルフィックスに選ばれし者、キデール)
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