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EDHをはじめよう! その10

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今回も店員Tがお相手を務めさせていただきます。
よろしくお願いいたします。

今回は土地をサーチする土地、「フェッチランド」をご紹介します。

「フェッチランド」とは、
自身を生け贄に捧げることによって、
ライブラリーから土地カードを探して、戦場に出す土地のことです。


単色のデッキであれば、
土地サーチのみを目的に
フェッチランドを使うのはお勧めできません。
その場合は、デッキの色に合わせた基本土地を入れたほうが良いでしょう。

しかし、多色のデッキの場合は
足りない色のマナを出せる土地をサーチすることで
出せるマナが1色足りないがために
呪文を唱えることができない
という事態を防ぐことができます。

ただし、単色のデッキでも、
デッキの切り直しを目的とした場合には
フェッチが投入されることはあります。
これに関しては、
前回「その9」のライブラリーサーチの強み(2)を参照してください。

EDHのプレイ中に、
フェッチランドによる土地のサーチは非常に頻繁に行われます。

デッキ枚数の多いEDHでのライブラリーサーチは
時間がかかってしまいがちです。
サーチの頻度が高いため、それが顕著にプレイ時間として現れます。

ですので、プレイを円滑に進めるために
サーチを行う時は自分のターンの終了後、
対戦相手のターン中に始めてしまいましょう。
例外としては、
特定のタイミングでライブラリーの切り直しをしたい
といった場合などでしょう。

その時、探し始める前に
「このフェッチを使って《平地》を探します」
といったように宣言しておくとよいです。
自分のターンが回ってきたときには
サーチを終えられているとなおよいでしょう。
サーチしている途中でサーチ対象のカードを変える場合も
その旨を宣言しましょう。

ただし、サーチにあまりにも時間をかけるのは
マナー違反になりますので、
そのことには気を付けてください。

では、「フェッチランド」カードのご紹介に移ります。

一般に「フェッチランド」といった場合は
下記10種の土地を指します。

溢れかえる岸辺/Flooded Strand
汚染された三角州/Polluted Delta
血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
樹木茂る山麓/Wooded Foothills
吹きさらしの荒野/Windswept Heath
以上5種を友好色フェッチと呼びます。

湿地の干潟/Marsh Flats
沸騰する小湖/Scalding Tarn
新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
乾燥台地/Arid Mesa
霧深い雨林/Misty Rainforest
以上5種を対抗色フェッチと呼びます。

しかし、これら10種類のカードは高価であるため
まずは初心者でも集めやすいフェッチランドについて
ご紹介したいと思います。

安価で手に入れやすいフェッチランドとして
進化する未開地/Evolving Wilds》や
広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》、
無限地帯/Myriad Landscape》などがあります。

Evolving Wilds
進化する未開地/Evolving Wilds
土地
(T),進化する未開地を生け贄に捧げる:
あなたのライブラリーから基本土地カードを1枚探し、
それをタップ状態で戦場に出す。
その後、あなたのライブラリーを切り直す。
コモン

Terramorphic Expanse
広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》は
進化する未開地》とまったく同じ能力を持っています。

Myriad Landscape
無限地帯/Myriad Landscape
土地
無限地帯はタップ状態で戦場に出る。
(T):あなたのマナ・プールに(◇)を加える。
(2),(T),無限地帯を生け贄に捧げる:
あなたのライブラリーから、同じ土地タイプを持つ基本土地カードを最大2枚まで探し、
それらをタップ状態で戦場に出し、その後あなたのライブラリーを切り直す。
アンコモン

土地タイプとは
その土地が持つ特性(サブタイプ)であり、
特性(サブタイプ)は下の画像の赤丸で示した場所に記述されます。
土地タイプのうち、
基本土地カードと同じ名前を持っているものは、基本土地タイプと呼ばれます。
Plains_Land Type

このカードは、サーチ能力を使ったときに
《平地》と《平地》
《島》と《島》
などといったように
同じ基本土地カードであれば、最大で2枚サーチすることが可能です。

ちなみに、氷雪は土地タイプではないため
冠雪の平地/Snow-Covered Plains》と《冠雪の島/Snow-Covered Island
といった組み合わせではサーチすることができません。
逆に
《平地》と《冠雪の平地》
という組み合わせであれば、
土地タイプの平地を共通して持っているので、サーチが可能です。

また、《荒地/Wastes》は基本土地ではありますが、
基本土地タイプを持たないため
無限地帯》では1枚しかサーチできません。

デッキの色次第では
以下5種類の「アラーラの断片」の全景サイクルも
デッキに入るかもしれません。

全景サイクルのうちの一つ、《バントの全景/Bant Panorama》の能力は以下の通り。

Bant Panorama
バントの全景/Bant Panorama
土地
(T):あなたのマナ・プールに(◇)を加える。
(1),(T),バントの全景を生け贄に捧げる:
あなたのライブラリーから
基本森(Forest)カード1枚か基本平地(Plains)カード1枚か基本島(Island)カード1枚を探し、
それをタップ状態で戦場に出す。
その後、あなたのライブラリーを切り直す。
コモン

全景サイクルの5種類の土地カードは、
それぞれでサーチできる基本土地カードが変わります。
サーチを行わなくても、タップで無色マナが出せることが強みです。

それぞれサーチできる基本土地カードは以下の通りです。

バントの全景/Bant Panorama》(森/平地/島)
エスパーの全景/Esper Panorama》(平地/島/沼)
グリクシスの全景/Grixis Panorama》(島/沼/山)
ジャンドの全景/Jund Panorama》(沼/山/森)
ナヤの全景/Naya Panorama》(山/森/平地)

ここまででご紹介したフェッチは、基本土地カードのみサーチが可能です。
そのため、カード資産が増えて、
特殊地形を多くデッキに入れられるようになってくれば
自然とデッキから抜けていくことでしょう。
しかし、そうなるまでは
マナ基盤の安定などに十分な力を発揮してくれます。


また、ミラージュのフェッチランドサイクルも存在します。
このサイクルのフェッチは、サーチできる土地が少し特殊です。

Flood Plain
氾濫原/Flood Plain
土地
氾濫原はタップ状態で戦場に出る。
(T),氾濫原を生け贄に捧げる:
あなたのライブラリーから平地(Plains)カード1枚か島(Island)カード1枚を探し、それを戦場に出す。
その後あなたのライブラリーを切り直す。
アンコモン

上記のカードのテキストをよく読んだ方は気づかれたかもしれませんが、
サーチするカードに”基本”であるという指定がありません。
そのため、指定の基本土地タイプを持っていれば、特殊地形でもサーチが可能です。

《荒地》を除く基本土地は、それぞれ対応した基本土地タイプを持っていますので、
この記述のフェッチでもサーチが可能です。

サーチできる基本土地タイプは以下の通りです。

氾濫原/Flood Plain》(平地/島)
湿原の大河/Bad River》(島/沼)
岩山のタール坑/Rocky Tar Pit》(沼/山)
山峡/Mountain Valley》(山/森)
草原/Grasslands》(森/平地)


基本土地タイプを持っている特殊地形は
「デュアルランド」
「ギルドランド」
「バトルランド」
アモンケットの「サイクリング付きタップインデュアルランド」
などがあります。
「デュアルランド」は、
先ほどの画像で示した
サブタイプが記述されているはずの場所に何も書かれていませんが、
基本土地タイプをそれぞれ2つ持っています。

ミラージュフェッチは、
指定の基本土地タイプの片方を持っていれば
下記のカードを対象としてサーチを行うことができます。

例えば《氾濫原》は
「デュアルランド」であれば
Tundra》、《Underground Sea》、《Savannah》、
Scrubland》、《Volcanic Island》、《Plateau》、《Tropical Island
の7種類をサーチすることができます。

以下は基本土地タイプを持つ特殊地形と、
それぞれが持っている基本土地タイプです。

「デュアルランド」
Tundra》(平地+島)
Underground Sea》(島+沼)
Badlands》(沼+山)
Taiga》(山+森)
Savannah》(森+平地)

Scrubland》(平地+沼)
Volcanic Island》(島+山)
Bayou》(沼+森)
Plateau》(山+平地)
Tropical Island》(森+島)

「ギルドランド」
神聖なる泉/Hallowed Fountain》(平地+島)
湿った墓/Watery Grave》(島+沼)
血の墓所/Blood Crypt》(沼+山)
踏み鳴らされる地/Stomping Ground》(山+森)
寺院の庭/Temple Garden》(森+平地)

神無き祭殿/Godless Shrine》(平地+沼)
蒸気孔/Steam Vents》(島+山)
草むした墓/Overgrown Tomb》(沼+森)
聖なる鋳造所/Sacred Foundry》(山+平地)
繁殖池/Breeding Pool》(森+島)

「バトルランド」
大草原の川/Prairie Stream》(平地+島)
窪み渓谷/Sunken Hollow》(島+沼)
燻る湿地/Smoldering Marsh》(沼+山)
燃えがらの林間地/Cinder Glade》(山+森)
梢の眺望/Canopy Vista》(森+平地)

アモンケットの「サイクリング付きタップインデュアルランド」
灌漑農地/Irrigated Farmland》(平地+島)
異臭の池/Fetid Pools》(島+沼)
泥濘の峡谷/Canyon Slough》(沼+山)
隠れた茂み/Sheltered Thicket》(山+森)
まばらな木立ち/Scattered Groves》(森+平地)

これらの他には、
以下のシャドームーアの特殊土地サイクルがあります。
霧覆いの平地/Mistveil Plains》(平地)
月の輪の島/Moonring Island》(島)
ヒル溜りの沼/Leechridden Swamp》(沼)
狂気盲いの山/Madblind Mountain》(山)
樹液染みの森/Sapseep Forest》(森)


ここまでにご紹介したフェッチの欠点としては、
サーチした土地が戦場にタップインすることです。
サーチした直後にマナを出すことができないため、
その分、展開に遅れが出てしまいます。


最初にご紹介した10種類のフェッチランドについても
簡単に解説しておきます。
これらのカードは
EDHでガチなデッキにはまず入っているので
軽くでも覚えておくと
対戦相手が使ってきたときに役に立つかもしれません。

Flooded Strand
溢れかえる岸辺/Flooded Strand
土地
(T),1点のライフを支払う,溢れかえる岸辺を生け贄に捧げる:
あなたのライブラリーから平地(Plains)カード1枚か島(Island)カード1枚を探し、それを戦場に出す。
その後あなたのライブラリーを切り直す。
レア

その土地自身に”タップ状態で戦場に出る”と書かれていない限り
サーチした土地がアンタップインするので、
サーチした直後でもマナを出すことができることが強みです。

また、サーチ対象の土地が
ミラージュフェッチと同様に
基本土地タイプを持っていれば
特殊地形であっても構わないということも非常に強力です。

こちらの10種類のフェッチは高価ですので
無理に手に入れる必要はありません。
真価を発揮できるのも、
「デュアルランド」や「ギルドランド」を手に入れた後のことです。
デッキを強化していくうえで
必要を感じたら入手を考えるくらいでよいでしょう。


以上、EDHにおけるフェッチランドの紹介でした。

次回、”EDHをはじめよう! その11”は
ライブラリーサーチ能力を持ったアーティファクトを
主にご紹介していこうと思います。
次回ご紹介するカードは、
色を持たないため、デッキの色を選びません。

では、よろしければ、次回もよろしくお願いします。
店員Tでした。


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