今月のK。
Cardshop Serra主催の今年最後のレガシー大会にも彼は来てくれた。
今年最後という事は、彼との忘年会でもある。
彼のことだ、
忘年会の開始より前にお酒を飲んでいるのだろうが。
そういえばこの一年間、
彼がお酒を飲んでいない状態を見る事のほうが珍しかった。
彼はMTGに突っ込むお金とお酒に突っ込むお金、
どちらのほうが多いのだろうかと思う事がある。
「どんな酒でもいいのか?」
と聞いた事があるが、
「だいたい甘ければOK」
のような返事が来た事を記憶している。
おおむね果実酒と焼酎あたりをよく飲んでいるのを見る。
このあたりの好みは一緒だ。
違うところは、店主は梅酒も好きだが、
彼は梅酒は苦手だと言っていた。
そんなKとの大会前のメールのやりとり。
店主「飲みに行く場所はいつものとこで良い?」
K「OK。」
店主「今回はどんなデッキで?」
K「ん~、マッサージ屋?」
MTG歴20年の店主だが、
マッサージ屋という名のデッキは聞いたことが無い。
それに相当するようなカードも、
カードの知識ばかりの脳みそをフルパワーで検索してもわからない。
一体彼はどんなデッキを組んでいるのだろう。
なにがなんだかわからないまま当日を迎える。
颯爽登場した彼の左手にはコンビニの袋。
お酒の缶が透けて見える。
やはり彼である。
店主「で、このデッキは何がどうなって、
デッキ名がマッサージ屋になるの?」
K「《もみ消し》が入ってるだろ?
もみもみするからマッサージ屋。」
…もはや何も言うまい。
気にしたら負けである。
デッキ名:マッサージ屋
-クリーチャー枚-
4《貴族の教主/Noble Hierarch》
4《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought》
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
3《静翼のグリフ/Hushwing Gryff》
3《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
3《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
2《雲打ち/Cloudthresher》
1《異端聖戦士、サリア/Thalia, Heretic Cathar》
1《三角エイの捕食者/Trygon Predator》
-インスタント12枚-
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《もみ消し/Stifle》
4《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
-エンチャント2枚-
1《森の知恵/Sylvan Library》
1《よりよい品物/Greater Good》
-土地20枚-
4《不毛の大地/Wasteland》
2《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
3《霧深い雨林/Misty Rainforest》
3《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
1《Tundra》
3《Savannah》
1《Tropical Island》
1《平地/Plains》
1《島/Island》
1《森/Forest》
-サイド-
1《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
2《外科的摘出/Surgical Extraction》
1《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
2《流刑への道/Path to Exile》
1《ヴリンの翼馬/Vryn Wingmare》
3《翻弄する魔道士/Meddling Mage》
3《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》
2《侵襲手術/Invasive Surgery》
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今回はドレッドノート様を4枚採用。
彼らしい構成である。
《静翼のグリフ》
《もみ消し》
のどちらかで素出し可能に加え、
《よりよい品物》で出して即ドロー変換もありえる構成。
《雲打ち》の採用については、
《雲打ち》を想起でプレイしても、
《静翼のグリフ》が出ていれば誘発がないので採用したのだと思われる。
出ていない時に《雲打ち》プレイの場合は、
レガシーでよく見る生物の
《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
《悪意の大梟》
あたりを沈める事が出来ると言いたいのだろう。
どこがどうマッサージなのかはサッパリわからない。
が、
今回はドレッドノート様4枚採用のおかげか勝ち越し。
大会後はKと今年最後の飲み会に。
一年間の反省などの話題で盛り上がり、
来年も変わらぬ勢いで毎回違うデッキで大会に挑むようだ。
ただし、お酒の飲み過ぎについては反省の色は無かった。
今後も反省する事は無いだろう。
KはMTG歴がかなり長いので、
そろそろヴィンテージの世界に足を踏み入れてはどうか?
と提案をしてみた。
MTGへんてこデッキ紹介その8。
のこらむのように、
簡単に組めるデッキもあれば、
白メインのパワー9を1枚も採用しないタイプのデッキもある。
案外とパワー9がなくても切り込んで行けるものだよ、
と言ってみたら、
そこそこに乗り気な感じになってくれた。
来年はKのヴィンテージデビューがこらむになるかもしれない。
来年もKのデッキに期待しよう。
1年間、当店のこらむのお話の種になってくれて、
多くの方に笑いを振りまいてくれたKに感謝。
そして来年もCardshop Serraをよろしくお願いします。
2016年もありがとうございました。
ではまた。
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今月のKその10
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