今回はアライアンス編。
説明不要の初めてピッチスペルが登場するセット。
アライアンスはどういうわけか
レア1枚
アンコモン3枚
コモン8枚
という1パック12枚構成の不思議なパック。
アイスエイジブロックのセットで、
MTG黎明期からコールドスナップが出るまでは
アイスエイジ
ホームランド
アライアンス
の3つを略す形で、
「アリスホーム」
の名で親しまれた。
この3つのブロック構築の最強デッキのリストを一発で言えたらなかなかの者。
さあ書いていこう。
●アライアンス(1996年6月10日発売)
《意志の力/Force of Will》
コスト:3青青
インスタント
あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、
1点のライフを支払うとともにあなたの手札にある青のカードを1枚、
追放することを選んでもよい。
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
アンコモン2
セット名が《意志の力/Force of Will》になりそうなほど、
このカードが有名になっている。
とりあえず持っとけ!と言うしかない強さもある。
レガシー、ヴィンテージ、EDHの大半の青いデッキに入る最強カウンター呪文。
とはいえ、
決して他の色のピッチスペルが全くダメってわけじゃない。
黒:《Contagion》
赤:《紅蓮操作/Pyrokinesis》
の2つは良いカードだ。
《Contagion》
コスト:3黒黒
インスタント
あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、
あなたは1点のライフを支払うとともにあなたの手札にある黒のカードを1枚、
追放することを選んでもよい。
1体か2体のクリーチャーを対象とする。
それらの上に-2/-1カウンターを2個、望むように割り振って置く。
アンコモン2
《紅蓮操作/Pyrokinesis》
コスト:4赤赤
インスタント
あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、
あなたの手札にある赤のカード1枚を追放することを選んでもよい。
好きな数のクリーチャーを対象とする。
紅蓮操作はそれらに4点のダメージを、望むように割り振って与える。
特に黒の《Contagion》は現在のヴィンテージでも十分に採用されている。
《Bazaar of Baghdad》を使うタイプのメインとサイドに使われている。
《紅蓮操作》はEDH向け。
プレイヤーにダメージが飛ばないものの、
4点ダメージ振り分けなので柔軟性はある。
緑も当時は使われたが今は一切と言っていいほど使われない。
白のピッチスペルの事は忘れて構わない。
そしてEDHのコンボのオトモ《リム=ドゥールの櫃/Lim-Dul’s Vault》。
《リム=ドゥールの櫃/Lim-Dul’s Vault》
コスト:青黒
インスタント
あなたのライブラリーの一番上から5枚のカードを見る。
あなたが選んだ回数だけ、あなたは1点のライフを支払い、
それらのカードをあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置き、
その後あなたのライブラリーの一番上から5枚のカードを見てもよい。
その後、ライブラリーを切り直し、
これによりあなたが見た最後のカードを一番上に望む順番で置く。
アンコモン2
レガシーの食物連鎖で使われる《Foresight》。
《Foresight》
コスト:1青
ソーサリー
あなたのライブラリーからカードを3枚探し、それらを追放する。
その後ライブラリーを切り直す。
次のターンのアップキープの開始時に、カードを1枚引く。
コモン1
EDHのカウンター呪文のお約束《秘儀の否定/Arcane Denial》。
《秘儀の否定/Arcane Denial》
コスト:1青
インスタント
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
それのコントローラーは、
次のターンのアップキープの開始時にカードを最大2枚まで引いてもよい。
次のターンのアップキープの開始時に、カードを1枚引く。
コモン1
アライアンス緑の最重要カード《Elvish Spirit Guide》。
《Elvish Spirit Guide》
コスト:2緑
クリーチャー エルフ(Elf)・スピリット(Spirit)
あなたの手札にあるElvish Spirit Guideを追放する:(緑)を加える。
2/2
アンコモン2
モックスモンキーの異名を持つ《ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman》。
《ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman》
コスト:赤
クリーチャー 類人猿(Ape)・シャーマン(Shaman)
(X)(X)(1):マナ総量がXである、クリーチャーでないアーティファクト1つを対象とし、
それを破壊する。
1/1
アンコモン3
《拾い読み/Browse》
《ヤヴィマヤの蟻/Yavimaya Ants》
《Soldevi Digger》
《略奪/Pillage》
《Thawing Glaciers》
もなかなかに良いカード。
《略奪/Pillage》
コスト:1赤赤
ソーサリー
アーティファクト1つか土地1つを対象とし、それを破壊する。それは再生できない。
アンコモン2
特に《略奪》は
「赤のカードで土地かアーティファクトを破壊出来る」
という柔軟性が他に無かったため、
かなり重宝された1枚だった。
赤だけで《略奪》と《石の雨/Stone Rain》で、
合計8枚の土地破壊呪文という事で、
非常に人気のあった1枚でもあった。
レアでは
《Helm of Obedience》
《Lake of the Dead》
が現在のトップ2。
《Helm of Obedience》
コスト:4
アーティファクト
(X),(T):対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを1枚切削する。
その後、これにより墓地にクリーチャー・カードかカードがX枚置かれるかするまで、
この過程を繰り返す。
この方法によりクリーチャー・カードが1枚以上墓地に置かれたなら、
Helm of Obedienceを生け贄に捧げ、
それらのうち1枚をあなたのコントロール下で戦場に出す。
Xは0にできない。
レア2
《Lake of the Dead》
土地
Lake of the Deadが戦場に出るなら、代わりに沼(Swamp)を1つ生け贄に捧げる。
そうしたなら、Lake of the Deadを戦場に出す。
そうしなかったなら、それをオーナーの墓地に置く。
(T):(黒)を加える。
(T),沼を1つ生け贄に捧げる:(黒)(黒)(黒)(黒)を加える。
レア2
《Helm of Obedience》は主にヴィンテージ。
《Lake of the Dead》はEDH需要が大きい。
案外悪くないといっても使う先が限られているが、
《Lodestone Bauble》
も結構使える。
EDHのエムリーぐらいにしか使わないが。
それから忘れてはいけないのが
《Soldevi Adnate》。
《Soldevi Adnate》
コスト:1黒
クリーチャー 人間(Human)・クレリック(Cleric)
(T),黒のクリーチャー1体かアーティファクト・クリーチャー1体を生け贄に捧げる:
生け贄に捧げられたクリーチャーのマナ総量に等しい量の(黒)を加える。
1/2
コモン1
《Basal Thrull》のほぼ上位互換のマナ生物。
EDHでは活躍する貴重な1枚。
あとこのセットには
《Lord of Tresserhorn》というヘンテコな伝説生物がいる。
《Lord of Tresserhorn》
コスト:1青黒赤
伝説のクリーチャー ゾンビ(Zombie)
Lord of Tresserhornが戦場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。
あなたは2点のライフを失うとともにクリーチャーを2体生け贄に捧げ、
そのプレイヤーはカードを2枚引く。
(黒):Lord of Tresserhornを再生する。
10/4
レア2
相手にメリットを与えてしまうし、
自分には随分とデメリットがあるが、
4マナでパワー10という飛び抜けた性能持ち。
EDHで使っている人を見たことがあるくらいにはファンがいる。
EDH用に1枚・・・というなら面白い1枚。
このセットは時代によって活躍したカードが結構異なる。
真剣に見た場合なら、
《意志の力》
《Contagion》
《紅蓮操作》
《Foresight》
《秘儀の否定》
《Helm of Obedience》
《Lake of the Dead》
《リム=ドゥールの櫃》
《Elvish Spirit Guide》
《ゴリラのシャーマン》
の10枚。
時間が経ってもこれだけのカードが活躍するのは、
アライアンスというセットの強さを再確認できる。
ではまた。
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