せらの店主のこれだけは持っとけ!シリーズ。
今回はホームランド。
MTG黎明期はアイスエイジブロックの1つという立ち位置だったが、
ある日(2006年7月21日)にコールドスナップが発売され、
突然にしてアイスエイジブロックから外されるというひどい扱いを受ける。
プレインズウォーカーのセラとセンギアファミリーが登場する面白い世界観なのだが、
いかんせんセットが弱い事で不人気なエキスパンション。
なんと言ってもMark Rosewaterが
「マジック史上最大の過ちの1つ。」
とまで言う程弱い。
せっかくセラとセンギアに焦点を当てているのに、
カードセットがこの評価なのはとても残念。
ホームランド:リターンズを作って、
もうちょっとまともなカードを作り直してほしい。
●ホームランド(1995年10月14日発売)
えっと、ホームランドは・・・
《商人の巻物/Merchant Scroll》
ぐらい?
《商人の巻物/Merchant Scroll》
コスト:1青
ソーサリー
あなたのライブラリーから青のインスタント・カードを1枚探す。
そのカードを公開し、あなたの手札に加え、その後ライブラリーを切り直す。
コモン1
あと牛をコスト3でインスタントで出せる笛、
ディジャリドゥ?
《Didgeridoo》
コスト:1
アーティファクト
(3):あなたは、あなたの手札にあるミノタウルス(Minotaur)・パーマネント・カードを1枚戦場に出してもよい。
アンコモン1
この笛、今だと多相の生物全部出せるし、
牛のカードも増えたからそれなりに高くなっている。
この笛使われた事一度も無いけど。
牛笛はともかく、
《商人の巻物》は結構使われる。
ヴィンテージでは基本として《Ancestral Recall》チューター。
状況次第では《意志の力/Force of Will》チューターなど。
再録でも構わない人はホームランド版以外もあるが、
困った事に現時点でこのカードは、
ホームランドと第8版にしかない。
値段もそんなに大きく変わらないときた。
いつか別セットで再録されるかも。
過去に活躍した事があるもので言えば、
《イーサンの影/Ihsan’s Shade》
《鋸刃の矢/Serrated Arrows》
《Spectral Bears》
あたりが一応入るかな。
《イーサンの影/Ihsan’s Shade》
コスト:3黒黒黒
伝説のクリーチャー シェイド(Shade)・騎士(Knight)
プロテクション(白)
5/5
アンコモン3
《鋸刃の矢/Serrated Arrows》
コスト:4
アーティファクト
鋸刃の矢は、その上に鏃(arrowhead)カウンターが3個置かれた状態で戦場に出る。
あなたのアップキープの開始時に、
鋸刃の矢の上に鏃カウンターが置かれていない場合、
鋸刃の矢を生け贄に捧げる。
(T),鋸刃の矢から鏃カウンターを1個取り除く:
クリーチャー1体を対象とする。その上に-1/-1カウンターを1個置く。
コモン1
《Spectral Bears》
コスト:1緑
クリーチャー 熊(Bear)・スピリット(Spirit)
Spectral Bearsが攻撃するたび、
防御プレイヤーが黒のトークンでないパーマネントをコントロールしていない場合、
それはあなたの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。
3/3
アンコモン3
今でも《Spectral Bears》は
ギリギリEDH:《熊の女王、アイユーラ/Ayula, Queen Among Bears》に入るか?
というかこのジェネラル以外での使いみちがほぼ思いつかない。
とりあえず持っとけ!のレベルにはちょっと遠くなってしまった。
昔はこの熊さんはトーナメントカードだったのだが。
ああ、忘れちゃいけない。
《記憶の欠落/Memory Lapse》の初出はここ。
《記憶の欠落/Memory Lapse》
コスト:1青
インスタント
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
その呪文がこれにより打ち消された場合、
それをそのプレイヤーの墓地に置く代わりに、オーナーのライブラリーの一番上に置く。
コモン2
このカードは思った以上に強いカウンター呪文。
EDHでも忍ばせておいて損無し。
指定コスト1つの2マナカウンターは結構重要。
ピッチスペル相手にこれでカウンター出来ると大きい。
あとは・・・EDHでチャレンジャーな方、
《Baron Sengir》
《Chandler》
《Joven》
の3つだ。
これでもかというくらいに弱い。
《Baron Sengir》
コスト:5黒黒黒
伝説のクリーチャー 吸血鬼(Vampire)・貴族(Noble)
飛行
このターン、Baron Sengirによってダメージを与えられたクリーチャーが1体死亡するたび、
Baron Sengirの上に+2/+2カウンターを1個置く。
(T):他の吸血鬼(Vampire)1つを対象とし、それを再生する。
5/5
アンコモン1
《Chandler》
コスト:4赤
伝説のクリーチャー 人間(Human)・ならず者(Rogue)
(赤)(赤)(赤),(T):アーティファクト・クリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。
3/3
コモン1
《Joven》
コスト:3赤赤
伝説のクリーチャー 人間(Human)・ならず者(Rogue)
(赤)(赤)(赤),(T):クリーチャーでないアーティファクト1つを対象とし、それを破壊する。
3/3
コモン1
昔は活躍したんだよーっていうカードなら、
《Autumn Willow》。
《Autumn Willow》
コスト:4緑緑
伝説のクリーチャー アバター(Avatar)
被覆(このクリーチャーは呪文や能力の対象にならない。)
(緑):プレイヤー1人を対象とする。
ターン終了時まで、Autumn Willowはそれが被覆を持たないかのように、
そのプレイヤーがコントロールする呪文や能力の対象とできる。
4/4
アンコモン1
こいつも伝説生物だ。
EDHを組むには相当なる愛が必要。
この4種は全然とりあえず持っとけ!じゃないので、
EDHでこれらをジェネラルにしたい人はどうぞ。
そういえば1つだけ変わったカードがあった。
《Roterothopter》だ。
《Roterothopter》
コスト:1
アーティファクト・クリーチャー 飛行機械(Thopter)
飛行
(2):ターン終了時まで、Roterothopterは+1/+0の修整を受ける。毎ターン2回までしか起動できない。
0/2
コモン1
これ、
《改良式鋳造所/Retrofitter Foundry》とセットで使う事がある。
そして未だにホームランドにしかないカードだ。
以上かな。
まともに使うという可能性で見るなら、
《商人の巻物/Merchant Scroll》
《記憶の欠落/Memory Lapse》
《Roterothopter》
だけあればほぼ十分。
とりあえず持っとけ!のリスト内に
セラやセンギアの名がどこにも無いのはやっぱり悲しい。
ではまた。