次の日。
朝起きて全員で車で移動。
朝食もバイキング形式らしいが、
明け方に眠りについた自分が起きられるわけもなく。
昼食はおすすめのお蕎麦屋さんにしようという事で、
全員でそちらに移動。
また、二日目参加の人がこのあたりでほとんど合流。
なかなかのいい人数に。
食べたお蕎麦。
昼食後は買い出しを兼ねてイオンに。
長野土産もここで買ってしまおうという事で、
野郎10人以上がイオンで頭の悪そうな会話をしながらのお買い物。
長野の方に何かおすすめは?と聞いてみたところ、
お蕎麦やご当地のお菓子等をおすすめされたので、
その中からお蕎麦を買う事にしたあと、
「これどうですか?」
とすすめられたアイテムがこちら。
「このババアなのかロリなのかわからないアイテムどうです?」
と言われた。
店主「アナグラムでロリババア。なかなかのアイテム。」
購入はしなかった。
店主「他に長野にしか売ってない名物のようなものある?」
「そうですねー、ぽんちゃんラーメンかな。」
店主「それは?」
「ただの袋ラーメンです。」
店主「味が独特とか美味しいとか?」
「いいえ、どこにでもあるような普通のラーメン。」
それは名物ではないような気がする。
蕎麦を3種も買い、
さらに麺類を追加で買ってもしょうがないので、
これも購入はしなかったが、
案外と食べ物関連は地方限定が多いのだなと知った。
お蕎麦屋さんからホテルに戻ったあと、
店主は寝不足ゆえに仮眠。
他の人はフリーでEDHをしていたようだ。
フリーEDHタイムのあとは、
EDH最強決定戦。
この長野EDHオフのメインイベントの1つ。
ある程度ランダムに対戦して、
倒したポイントが高い者が決勝戦にあがるかたちで優勝を決める。
・対戦ごとにデッキを変えてもよい。
・予選は必ずしもポイントの高い者同士が当たるわけではない。
・1位3ポイント、2位:2ポイント、3位:1ポイント、4位0ポイント。
・誰かを倒したら1ポイント。(つまり1位は最大6ポイント)
・ただし、瞬殺コンボで倒した場合は最大5ポイント。
・瞬殺コンボで2位以下が決まらないor1人の一方的な場になったときは、
3人のプレイヤーが
「あなたは1位で良いのでゲームから追放。」
と選択する事が出来、これが成立したら、
即座に1位のプレイヤーは自分のカードを片付け、
それ以外の場はそのままでゲームを続行。
というルール。
対戦ごとにデッキを変えてもよいというのは嬉しい。
持ってきたジェネラルを1つ1つ試す機会がある。
このEDH最強決定戦はある程度の回数の対戦をするので、
夕食時間を挟んで開催。
夕食後の対戦も含めて総合獲得ポイントの上位4名が最終戦へ。
店主は
《帰還した探検者、セルヴァラ/Selvala, Explorer Returned》
《精霊の魂、アニマー/Animar, Soul of Elements》
《火想者ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, the Firemind》
をどれも最低1回使い決勝卓へ。
最終戦は《火想者ニヴ=ミゼット》でモマベルを決めて勝利。
賞品のイニストラードを覆う影ホリデーギフトボックスをゲット。
このEDH最強決定戦が終わった後は、
お風呂の時間。
もちろん時間が間に合うので露天風呂のほうへ。
お風呂のあとは晩酌タイム。
持ってきたお酒を飲みながら、
主催者の二人とSとEDH。
「強くないジェネラルでデッキを組め!
お前のジェネラルは俺達が選ぶ!」
という対戦。
事の発端は、主催者の片方が、
「セラさんが《タニーワ/Taniwha》でデッキ組んだら、
自分も弱いジェネラル挑戦してやるよ。」
という一言から。
もちろん店主は「上等だ、この野郎。」と心の中で叫び、
次の日にデッキを作成。
「《タニーワ》で作ったから二人とも別のやつで作ろうな。」
と次の日に連絡。
その後、紆余曲折があり、長野のお二人から、
「我々二人は長野。セラさんは静岡。
EDHは4人が基本。
つまりこれは静岡にもう一人必要だ。
というわけでSさん。」
とご指名をいただくS。
S「いいですけど、白だけはやめてくださいよ!」
あーあ、言っちゃったよ。
白だけはやめてなんて言ったら、
長野の二人が何するかなんてわかったようなものなのに。
話し合いの末、
「全員ミラージュの伝説の生物にしよう!」
という結論にいたり、
店主:《タニーワ/Taniwha》
けいた:《終末を招く者ショークー/Shauku, Endbringer》
かみしろ:《聖なる報復者アズマイラ/Asmira, Holy Avenger》
S:《黄金の羽根ズーベリー/Zuberi, Golden Feather》
でデッキを組む事になった。
惨憺たる錚々たる顔ぶれである。
S「白やめてって言ったじゃないですか!」
長野二人「あの発言ってフリでしょ?押すなよ、絶対押すなよ的な。」
非常に微笑ましい会話である。
やめてくださいとか色々言っているわりに、
Sの顔は心なしか嬉しそうだった。
Sというイニシャルでも中身はドMなんじゃないか?
と思ってしまうほどだ。
そして、《黄金の羽根ズーベリー》を選定された次の日、
S「見てくださいよ、これ!これだけ買って500円もしないんですよ!」
店主「何を買ったの?」
Sは買ったカードを見せてくれた。
《黄金の羽根ズーベリー》と各種グリフィンたち。
それと、《グリフィンの峡谷/Griffin Canyon》というレア土地。
店主「やる気満々だねえ。次の日にデッキ作成とは。」
S「こんなジェネラル選ぶからですよ!どうしてくれるんですか!」
Sの顔はとても嬉しそうな笑顔だった。
やっぱりSというイニシャルでも中身はドMだと思った。
長野の二人にこの顔を見せてあげたかった。
さて、《タニーワ》のほうへ話題を移そう。
まずは知らない人のために《タニーワ》の能力を書いておこう。
《Taniwha/タニーワ》
コスト:3青青
伝説のクリーチャー 海蛇(Serpent)
トランプル
フェイジング
(これはあなたの各アンタップ・ステップの間で
あなたがアンタップする前にフェイズ・インまたはフェイズ・アウトする。
それがフェイズ・アウトしている間、
それはそれが存在しないかのように扱う。)
あなたのアップキープの開始時に、
あなたがコントロールするすべての土地はフェイズ・アウトする。
(それらはあなたの次のアンタップ・ステップの間で
あなたがアンタップする前にフェイズ・インする。)
7/7
レア
数あるMTGのカードの中で、
唯一の伝説の海蛇。
デメリットの塊。
5マナでパワーが7あっても、
2ターンに1回しか殴れないので、
実質のパワーは半分の3.5しかない。
しかも自身が戦場にいると、
土地がフェイズアウト。
おそらく、というだけだが、
《タニーワ》のフェイズアウトは、
《タニーワ》が海に潜ってしまう事を表現し、
フェイズインののち、土地がフェイズアウトする事は、
《タニーワ》の体が大きくて、
土地が《タニーワ》の体で覆われてしまう事を表現しているのだと思う。
デザイン的によく出来ていると言ったところで、
この《タニーワ》が使い物になるわけではない。
このジェネラルの使い道は全然思いつかない。
デメリットをメリットにする方法が見えてこない。
こんなに大きなデメリットなら、
パワータフネスは9/9、
プロテクション(赤)、プロテクション(緑)、
島渡り、沼渡り
くらい追加でつけても罪は無いだろうに。
だいたいにおいて、
《タニーワ》が出した次のターンにフェイズアウトしてしまうのは、
本当に困りものだ。
速攻付与手段をつければ?と考える人は多そうだが、
それでも結局ジェネラルダメージ21点に到達するには随分かかる。
まして全員殴り倒す事を考慮すると、
速攻付与などあってもなくても変わらない。
装備品で呪禁や被覆をつけたいのであればデッキに入れても良いが。
とにかく、この《タニーワ》という生物は、
このカードをデザインした奴を簀巻きにして、
ナイアガラの滝から落としたくなるほど弱い。
こんな弱ジェネラルだが、
一度作ると言った以上あとには退けない。
そして作ったデッキは青らしからぬというべきか、
普段の青いEDHではあまり採用されないカードをいくつも採用した。
デッキ紹介はこちら。
EDHデッキ紹介その78(Taniwha/タニーワ)
勝敗は2戦して、1勝。
もう1勝は《聖なる報復者アズマイラ》。
対戦した3つのデッキはどれも、
「なんとかジェネラルを使ってやるぞ!」
という意気込みが感じられる構成だった。
この対戦が終わった後は、
明日のチェックアウトに間に合うように片付けをしつつ、
4度目のお風呂へ。
お風呂をあがって午前4時に就寝。
あとは午前10時にチェックアウトし、
そのまま静岡に向けて出発。
静岡の沿岸地域から長野の北のほうまでの往復は、
なかなかに長旅になったが、
仕事の気持ち0で、
純粋に泊まりでMTGをする機会は久しぶりだった事もあり、
とても充実した二泊三日を過ごす事が出来た。
二泊三日中に4回もお風呂に入り、
のんびりと過ごしつつもお酒とEDHを楽しめた。
他人の開催するお泊りまじっくもいいものだなぁと心から感じた。
もう一度開催されるなら是非行きたいイベントだった。
ではまた。
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長野EDHオフ参戦記・後編
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