ツイッター質問箱でこのような質問をいただいた。
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プレインズウォーカー版パワー9
その記事の真面目な回答だと4名ですが、
最近だとオーコ、レン6、灯争テフェリー、灯争ナーセット、灯争カーンとか出てきて
レガシーヴィンテージの環境を変えているようで、
現時点のPW版のP9の記事を読んでみたいです。
宜しくお願いします。
(アレ…もう9名揃ったかな…?)
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何の記事だっけ?これ。
と思って読み返してみたら、
「ああ、数年前の自分、おばかな事書いてるなぁ。」
と思った記事だった。
以前のこらむは下記参照。
プレインズウォーカー版パワー9
思いつきで書いて1時間も書けずに書き上げたこらむだったなぁ、これ。
さて、今回は真面目に考えてみよう。
特に順位は考えずに。
《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
《ダク・フェイデン/Dack Fayden》
《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》
《求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker》
《王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns》
《レンと六番/Wrenn and Six》
《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》
《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils》
《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》
・・・質問者様の言う通り。
うん、綺麗に9枚揃った。
なんとなく誰も文句言いそうにないラインナップ。
《最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope》
《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance》
《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
あたりも悪くないが、
この9種にはちょっと敵わない感じだ。
しかも
新顔達は、
《王冠泥棒、オーコ》:スタンダード、パイオニア、モダン、ヒストリック、ブロールにて禁止
《レンと六番》:レガシーにて禁止
《時を解す者、テフェリー》:スタンダード、ブロールにて禁止 ヒストリックにて使用停止
《覆いを割く者、ナーセット》:ヴィンテージにて制限
《大いなる創造者、カーン》:ヴィンテージにて制限
という状況。
過去の4種のプレインズウォーカーのうち、
《精神を刻む者、ジェイス》だけは結構色々なところで禁止を食らったが、
《ダク・フェイデン》、《ヴェールのリリアナ》、《求道者テゼレット》はセーフ。
こう考えると、
ここ数年のプレインズウォーカーはちょっと飛び抜けているのがわかる。
そういえば、
という質問を受けた時に作ったデッキの時、
《覆いを割く者、ナーセット》と《大いなる創造者、カーン》だけ採用していた。
しかも、作った時は《覆いを割く者、ナーセット》も《大いなる創造者、カーン》もヴィンテージで1枚制限されていなかった。
「自分の持っている資産で60枚デッキで可能な限り最強のデッキを作れ。」
この条件でデッキを作っている時に、
《精神を刻む者、ジェイス》、《時を解す者、テフェリー》は採用してテストプレイもした。
この2枚も採用しても一切問題ない強さだった。
他のプレインズウォーカーを押しのけてデッキに入る《覆いを割く者、ナーセット》と《大いなる創造者、カーン》、
やはり飛び抜けているのがよくわかる。
この9種は順位をつけろと言われるとちょっと難しい。
各プレインズウォーカーごとに強みが大きいので。
《精神を刻む者、ジェイス》:4つの能力の柔軟性と安定した力は全PW中ナンバーワン。
《ダク・フェイデン》:ヴィンテージ専用機として相当な強さを誇る。
《ヴェールのリリアナ》:手札破壊とクリーチャー除去は文句無しに強い。
《求道者テゼレット》:ヴィンテージ専用機かつコンボ要員として他と役割が違う。
《王冠泥棒、オーコ》:能力の柔軟性とトーナメントでの暴れぶりはジェイス並み。
《レンと六番》:コスト2という軽さに加えて、墓地から土地を拾える特有能力が強い。
《時を解す者、テフェリー》:置いた途端に相手のカウンター呪文を台無しにする文句無しの能力。
《覆いを割く者、ナーセット》:相手の追加ドローを制限する他に無い能力が強い。
《大いなる創造者、カーン》:ヴィンテージで制限を食らう強さ。コストが無色4である点も強さの1つ。
軽く書いたこの固有能力や説明だけでも、
順位をつける事は難しい。
総合的な強さ(環境における総合的な柔軟性)では
《精神を刻む者、ジェイス》
《王冠泥棒、オーコ》
この2種はやはり飛び抜けている。
次点で《レンと六番》だろうか。
それにしても、
この上位陣を見るとわかる。
白単プレインズウォーカー
赤単プレインズウォーカー
緑単プレインズウォーカー
がいない。
アジャニさん、ギデオンさん、
チャンドラさん、ガラクさん、
エルズペスさん、ニッサさん、
結構シリーズがあるのに、
どれもランクインしてない。
かなしい。
とてもかなしい。
プレインズウォーカーも色の特性を受けるので、
デザイン時に色の特性を飛び越えたカードを作りにくいのだろうけれど、
強いプレインズウォーカーといえば相変わらず青。
《精神を刻む者、ジェイス》
《求道者テゼレット》
《覆いを割く者、ナーセット》
《時を解す者、テフェリー》
《ダク・フェイデン》
《王冠泥棒、オーコ》
9枚中6枚青。
もっと書くと、
《精神を刻む者、ジェイス》:青単
《求道者テゼレット》:青単
《覆いを割く者、ナーセット》:青単
《時を解す者、テフェリー》:白青
《ダク・フェイデン》:青赤
《王冠泥棒、オーコ》:青緑
うん、青黒が入っていないだけ。
そりゃあこれだけ揃っていればヴィンテージやレガシーが青くなるわけだ。
レガシーだと《レンと六番》が禁止されている。
《レンと六番》はレガシーで唯一禁止されているプレインズウォーカーだ。
それが青くない。
ヴィンテージでは《レンと六番》が使えるとはいえ、
パワー9のうち3枚は青いカード。
そしてどちらのレギュレーションでも《意志の力/Force of Will》が使える。
それに《意志の力》だけではない。
《否定の力/Force of Negation》もある。
この2つはどちらもピッチコストに
「青いカードを1枚追放」
がある。
強くて青いプレインズウォーカーは、
「《意志の力》や《否定の力》のコストに出来る事」
まで強さの内になるわけで、
相乗的強さになっている。
こんなお膳立てをされていたら、
多くの人が青に走るのもわかろうというもの。
ヴィンテージには《ヴェールのリリアナ》と《求道者テゼレット》以外の7種を採用するデッキもある。
ちょっと、WotC社さん、
もうちょっと白単、赤単、緑単に立つ瀬を。
こんな勢いでカード作ってたら、
10年経ってもプレインズウォーカーランクにアジャニさんやギデオンさんはランクイン出来ませんよ。
ああ、それと忘れちゃいけなかった。
《慈悲深きセラ/Serra the Benevolent》
もっと強くデザインしなおして!
ヴィンテージやレガシーで活躍出来るくらいのやつを!
他の色に頑張って欲しいと思いながらも、
ヴィンテージで活躍するプレインズウォーカーが増える事は、
個人的には結構嬉しい事でもある。
青に偏りすぎている感じだけは否めないけれども。
このランキング、数年して全部青と無色になってたらどうしよう。
今の時点で青6、無色1、それ以外2だからなぁ。
いや、さすがに《レンと六番》と《ヴェールのリリアナ》さんは頑張ってくれるかな。
数年した頃に誰かまたリクエストしてくださいまし。
できれば「おっ!こいつはまたランキングが変わるぜ!」という奴が出た頃に。
ではまた。