お客様より、
「以前紹介された赤単以外で、
オールドスクールのデッキを、
高額カード無しで作れないでしょうか?」
という問い合わせをいただいた。
前回は赤単色だったので、
今回は赤緑にしてみよう。
《Taiga》を採用するけれども、
これを高額だと思った場合は、
《森/Forest》と《山/Mountain》を2枚ずつ入れるか、
《真鍮の都/City of Brass》や《露天鉱床/Strip Mine》の採用を。
前回の赤単同様に、
ルールはチャネルファイアボールルール。
全てのカードを再録有り(イラストは同じ。)で作成。
-クリーチャー20枚-
4《アーナム・ジン/Erhnam Djinn》
4《密林の猿人/Kird Ape》
4《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
4《アルゴスのピクシー/Argothian Pixies》
4《巨大戦車/Juggernaut》
-インスタント6枚-
2《巨大化/Giant Growth》
4《稲妻/Lightning Bolt》
-ソーサリー9枚-
4《稲妻の連鎖/Chain Lightning》
2《火の玉/Fireball》
1《ハリケーン/Hurricane》
1《地震/Earthquake》
1《新たな芽吹き/Regrowth》
-アーティファクト3枚-
2《ネビニラルの円盤/Nevinyrral’s Disk》
1《太陽の指輪/Sol Ring》
-土地22枚-
4《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》
4《Taiga》
2《真鍮の都/City of Brass》
7《森/Forest》
5《山/Mountain》
-サイドボード15枚-
4《赤霊破/Red Elemental Blast》
1《ネビニラルの円盤/Nevinyrral’s Disk》
2《粉砕/Shatter》
2《崩壊/Crumble》
3《野火/Flashfires》
3《津波/Tsunami》
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このデッキの中で、
「これなに?」
と言われそうなのは、
《アルゴスのピクシー》だろうか。
《Argothian Pixies / アルゴスのピクシー》
コスト:1緑
クリーチャー フェアリー(Faerie)
アルゴスのピクシーは、アーティファクト・クリーチャーによってはブロックされない。
アーティファクト・クリーチャーがアルゴスのピクシーに与えるすべてのダメージを軽減する。
2/1
コモン
アンティキティで登場したコモンカードで、
クロニクルに再録されている。
値段もお安い。
能力はプロテクション(アーティファクト)に近い。
2マナで2/1と及第点ライン。
店主が好んで使うオールドスクールの茶単はこれ1枚で結構きつくなる。
《アルゴスのピクシー》に殴られてもブロック出来ないし、
ブロッカーに回られるとどのクリーチャーでも攻撃が通らない。
しかも《トリスケリオン/Triskelion》の能力でも倒せない。
《白騎士/White Knight》と《黒騎士/Black Knight》には勝てないが、
オールドスクールの世界ではこの生物は十分に仕事が出来る。
サイドボードの
《野火》と《津波》は4枚ずつでもOK。
白と青には全力で対策をしに行くのも1つ。
どちらの呪文もデュアルランドにも効果があるので、
破壊出来る土地が2枚出ていたら撃つくらいでも構わない。
通れば勝てるという程でもないが、
確実に足が止まる。
もし、資産的に余裕があるなら採用したいカードは以下。
《Wheel of Fortune》
《Ifh-Biff Efreet》
どちらも1枚ずつで良い。
あるだけで結構違いのある1枚。
《稲妻の連鎖》が高い!という人は、
《地震》と《ハリケーン》を1枚ずつ足して、
《巨大戦車》か《エルフの射手》を足そう。
悩んだら《エルフの射手》を4枚採用もアリ。
それもめんどくさい!と思ったら、
《火の玉》と《分解/Disintegrate》をいっぱい。
クリーチャーで殴りながら、
X火力で押すという選択。
オールドスクールの世界には《意志の力/Force of Will》がないので、
相手がタップアウトしている時はカウンターを警戒する必要はない。
状況にもよるが、
X火力をマックスで撃てるタイミングは案外あるので、
殴りながらきっちり本体に叩き込むとそれなりに戦える事が多い。
オールドスクールはどうしても貴族の遊び?
なんてイメージを持つ人も多いが、
こういうデッキ構成でデュアルランドを採用しないとなると、
デッキの値段がモダンやスタンダードよりも安くなる。
そういう意味では誰でも入れるレギュレーションだと言える。
デュアルランド以外の高額カードも
「屈指のコレクターの条件」のこらむにもあるが、
だいたいのデッキを組めるなんて人はほとんどいないので、
試しにやってみる姿勢は大切だ。
何よりもカードプールが1993年、1994年のカードという、
MTGの最初期の時代を味わう事が何よりも面白い。
MTGが一番の趣味だというのなら、是非とも推したい遊び方だ。
ではまた。
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オールドスクールデッキ紹介その5(再販のみ構成赤緑)
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