《病めるもの》4の続き。
あれを書いたのが2018年4月。
これを書いているのが2019年5月。
この1年、ほとんど変わらず、
《すさまじい痛み》が続いている。
ツイッター質問箱からも
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店主さんの病状が気になります。
漢方薬で無事改善されたのでしょうか。
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というお声をいただいた。
そんなわけで今回のこらむタイトルは《すさまじい痛み》。
《Crushing Pain/すさまじい痛み》
コスト:1赤
インスタント 秘儀(Arcane)
このターンにダメージを与えられたクリーチャー1体を対象とする。
すさまじい痛みはそれに6点のダメージを与える。
コモン
このカードの効果を説明する意味がひとかけらも無い。
ただの病状を書くだけの内容なので、
店主がどうなろうと知ったこっちゃない人には、
全く読む意味も無いので、
そういう人は《回れ右》で。
あの《病めるもの》4のあとも、
漢方薬を飲み続けて特に変化らしい変化も無く、
医者にもそれを相談してみた。
医者「君はおそらくなんだが、
休みをとっていない事も問題だが、
眠りの問題も大きいと思う。」
と言われた。
そこで、薬局の人に相談をしに行くことに。
薬局の人にそのまま眠りの問題を伝えたら、
薬剤師「桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)を飲んでみては?」
・・・?
刑死火竜骨墓霊刀?
こんなん?
響きから想像出来るものがこんなものだったが、
多分1文字もあってないだろうと思ったので、
黙っておいた。
実際にほとんどあってなかった。
で、その桂枝加竜骨牡蠣湯をよくわからないが買った。
なにやら眠りの質を向上させるらしい。
それを飲んでみて数ヶ月。
何も変わらない。
眠りの質が上がったかどうかなんて、
寝ている人にわかるわけがないので、
何も変わらないと感じるのは普通なのだろうが。
で、一応医者にもう一回相談。
医者「君はお酒を飲む?」
店主「飲みます。」
医者「お酒を飲んだ時に気持ちよくなったりしない?
こう脳細胞が死んでいくような感覚。」
店主「全然わかりません(笑)」
医者「そうかー。先生はお酒強くないから、
飲むとだいたいそんな感じでリラックス出来ちゃうんだけどねえ。
そういうリラックスが出来る事がなんかあればいいんだけど。」
店主「リラックス・・・確かに何だか難しいです。」
医者「いっそパソコンを破壊・・・するわけにもいかないだろうしなぁ。」
この先生、言っている事が時々面白い。
医者「休めないというのは、
脳が常に緊張状態にあるという事なんだよ。
治療の中で脳の緊張状態をほぐすようにしているんだけれど、
君は相当緊張状態が強いんだろうね。」
店主「そうなんですか?」
医者「緊張状態の脳だと、色んな感覚が鋭くなったりするんだ。
そういう事に何か覚えがある?」
店主「あります。」
医者「どんな事が?」
店主「数十メートル離れているところからでも、
風向きが追い風でないのなら、
タバコのニオイがわかります。
あと、味覚も変わっているとよく言われます。」
医者「味覚はどんな?」
店主「例えば、目玉焼きの白身を食べたら、
白い殻、つまり安物の卵か、
茶色い殻の高額な卵か判別出来ます。
肉や野菜の素材も良し悪しをほぼ当てられます。」
医者「他にある?」
店主「聴覚も多少。」
医者「絶対音感でも持っているの?」
店主「自分のは相対音感だと聞いています。
単純にカラオケの採点で99点出せたりする程度で・・・。
あと集中すればですが、
他人の歌声でも自分の歌声でも音符1つでもずれてたらわかるような感覚が。」
医者「普通じゃないよ、もう(笑)」
店主「誰でも修練を積んだら出来るものだと思っているのですが、
そういうものじゃないんですか?」
医者「あはははは、こんな面白い患者初めて見た。」
先生、笑うところじゃないと思うんだが。
医者「いやあ、こんな天才いるんだねえ。
先生、医大の頃に同級生にとんでもなく頭のいい人がいたが、
その人以来かなぁ、こういう人に出会ったのは。」
店主「でも、脳の緊張が起こしている事なのでは?」
医者「そうかもしれないけど、ここまで能力あるのは珍しい。」
店主「どっちにしてもつける薬がないと。」
医者「現状で特効薬がない事は間違いないね。」
バカと天才は紙一重。
バカにつける薬はない。
という2つの言葉が頭をよぎった。
医者に天才と言われるとなんだか不思議な気分になる。
ちなみに味覚は相当なものらしく、
先日もお豆腐を食べた時に、
「これ古くない?」
と聞いたら、
賞味期限が1日だけ過ぎていた。
「どうしてわかった?」
と聞かれたので、
「少しぼそぼそしてるから誰でもわかるんじゃない?」
と答えたら、
「そんな事普通わからないよ。」
と言われた。
別の時では、顔を覚えてもらっているインドカレー屋さんで、
チキンカレーを食べた際、
「いつもと味が違いますね。変えたんですか?」
と気楽にオーナーと話をしていたら、
オーナーがキッチンに戻って、
「すまない、今日のシェフがスパイスの分量を間違えた。」
と言われた事がある。
一緒にいた人達からは、
「なんでわかるんだ?」
「いつもと同じカレーだろ、これ。」
と言われた。
味覚に関しては常時こんな状態。
味覚は他にもエピソードが多すぎて、
書ききれないほどある。
聴覚はモスキート音を16歳くらいのレベルで聞き取れるなんて真似は出来ないから、
そんなにすごくない・・・と思う。
嗅覚は犬には負ける。
視覚は単純な観察力ならそれなりだろうけれども、
メガネが体の一部の人なので大したことはないと思う。
触覚は鋭いかどうかって何で見分ければいいのだろう。
麻雀で盲牌が出来るのってただの慣れだろうしなぁ。
盲牌と同じ要領でMTGのカードの偽物を見抜く事はある程度出来るけれども。
変な能力ばかりあっても仕事で全然役に立たないのが困りものだ。
蓄積疲労から来るこの《すさまじい痛み》を受ける代わりに、
こんな能力もらってもあんまり嬉しくないのだが・・・。
なんにしても、
脳みそがお休みをしないせいでなかなか治らないらしい。
脳みそを休ませる方法ってなんだろう?
《病めるもの》を書いた時にも思ったが、
こんなこらむタイトルで書く事になるとは思わなかった。
早く治って欲しいのだが一切治し方がわからない。
休む事が難しいというのも困ったもの。
だいたい、
MTGプレイヤーならわかりそうな気がするのだが、
「あなたの初手の手札はこれです。
マリガンしますか?しないなら1ターン目から3ターン目まで何しますか?」
と言われてカード7枚を見たら、
頭フル回転させて何をするか考えちゃうだろう。
この時に「考えない。」(休む。)という選択は結構難しい。
「勝手に考えちゃう。」のが普通というやつだろう。
初手からの動きをシミュレートする事なんて、
MTGプレイヤーなら脳みそが自動的にそっちに行くのが自然だと思う。
(全員がそうでないとしても多くの人がそうだと思う。)
自動的に考えを巡らせてしまう時点で休まない選択をしているのだし、
これを休む選択にするのを自発的にするのは難しいような気がする。
好奇心の強い自分は、
起きてから寝るまでいろんな事でこれを考えているので、
脳みそがあんまり休まないのだろうと思う。
ただ、これを休ませる方法なんてさっぱりわからない。
どうしたらいいのかさっぱりだ。
この痛みが無くなる方法もさっぱりだ。
どうしたものかなぁ。
ではまた。
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すさまじい痛み
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