先日、Cardshop Serra主催のレガシー大会の後、
大会後に夕食を一緒にしている人達との飲みの席で。
店主「ここにいるメンツはヴィンテージもやるけれど、
パワー9全部持っている人、手挙げて。」
A「はーい。」
B「はーい。」
C「はーい。」
K「くっ・・・。」
店主「おや、Kさんどうなされたんです?」
K「うるせえ、だまれ。」
店主「ま、まさかパワー9をお持ちでない?」
A「いやいや、セラ先生、Kさんともあろう者がそんなはずは。」
店主「そ、そうですよね。我等のKさんですからね。」
K「だまれっ。おまえらがおかしいんだよ。」
店主「最近、《放浪の吟遊詩人、イーサーン/Yisan, the Wanderer Bard》がトレードマークの御方と、
Kさんと同じイニシャルのあの御方の両方もパワー9をお揃えになったようですよ。」
K「どいつもこいつもみんなおかしいんだよ。」
店主「自覚がない奴が一番たちが悪い。」
K「お前の事だろ!」
「《放浪の吟遊詩人、イーサーン》がトレードマークの御方」とは、
EDHデッキ紹介その65(Yisan, the Wanderer Bard/放浪の吟遊詩人、イーサーン)構築者の事。
結構な頻度でCardshop Serraに遊びに来てくれるお客様であり、友人。
もともとレガシー等もやれる人だったが、
今年ついに決断して、ヴィンテージに参入。
「Kさんと同じイニシャルのあの御方」とは、
お店にはそれほど来ないものの、
店主とは長い付き合いの飲み友達。
主戦場はEDHだったが、今年めでたくヴィンテージに参入。
店主「言うまでもないけれどもTさんもヴィンテージプレイヤーですよ、Kさんや。」
K「類は友を呼ぶ。お前の周囲はみんなおかしい。」
店主「その理屈から言ったらアンタも類の1人じゃないか(笑)」
K「一緒にすんな!」
店主「”おかしいが服着て歩いているような奴”に言われるとは。」
K「だまれ、飲まなきゃやってらんねえ。
すいませーん、レモンサワー1つー!」
店主「あ、それと羊串6本セットも!」
Tさんとは、
EDHデッキ紹介その83(The Gitrog Monster/ギトラグの怪物)の構築者の事。
持ってくるデッキのアイデアの面白さはEDHの常連の方々にも定評あり。
ヴィンテージも大好きでCardshop Serraのヴィンテージ大会では常連。
店主「あ、ついでに質問。みんなデュアルランド40枚全部ある?」
A「あ、自分数枚足りない。」
B「持ってますよ、40枚。」
C「持ってます。」
K「というか常識だろ。」
店主「案外常識でもないらしいよ。
うちの大会でレガシー出ているお客様でも、
40枚全部は揃えてないっていう人結構いるよ。」
K「やっぱおまえらがおかしいんだな。」
店主「デュアルランドだけなら40枚全部持ってんだから、同類になるぞ。」
K「いや、俺は一般人だから。」
昨今、デュアルランドは高騰に高騰を重ねている状況もあってか、
レガシー常連と言えるような人々でも、
10種4枚、計40枚というわけには行かないのは本当だ。
他県のレガシープレイヤーのお話を聞いてみても、
やはり40枚はハードルが高いらしい。
もっとも、フェッチランドがあるおかげで、
フルで40枚持つ必要性はそれほどないのだが、
出来る事なら40枚持っていたいと思う人は多いはず。
パワー9と違ってRevisedにも再録されているうえに、
Revisedはドイツ語、フランス語、イタリア語の3種の言語も追加されているので、
デュアルランドの発行枚数はそれなりにはある。
しかし、近年のレガシープレイヤーの増加の影響で需要が変わり、
昔から持っている人以外では40枚を揃えているプレイヤーは多くないように見受けられる。
特にデュアルランドの値上がりを受けて、
40枚を揃えにくくなってしまった人もいるだろう。
パワー9についても同じようなもので、
パワー9を1セットしっかり持っている人も確かにいるのだが、
満足にどんなデッキでも作れるという人はヴィンテージプレイヤーでも少ない。
パワー9を持っていても、
《Mishra’s Workshop》は持っていない、
《Bazaar of Baghdad》は持っていない、
という事もある。
《Bazaar of Baghdad》4枚だけ持っている人もいる。
そういう人は言うまでもなくドレッジデッキしか持っていない。
どのレギュレーションでもこういった事情はそれほど変わらない。
それぞれにお財布の中身と相談しながら、
限られた資産でデッキを組んでいる。
現役でヴィンテージやレガシーをプレイしている人がこのくらいだとすると、
「デュアルランド持ってないからレガシーはちょっと・・・。」
「パワー9を持っていないからヴィンテージはちょっと・・・。」
と思っていたとしても、
思い切って参入してみてはいかがだろう。
誰もが多くのカード資産を持っているわけではないのだから、
それを引け目に感じる必要は無い。
まずは作ってみたい古いカードを少しだけ買ってみるのも1つだ。
それでも安くは無い価格に値上がってしまっている現状だが。
ちなみに店主の勝手な分類で、
つい最近まで
レガシーをやれる人:貴族(まだ人。)
ヴィンテージをやれる人:魔族(人である事を捨てた。)
だと思っていた。
最近はレガシーやヴィンテージのカードは値上がりしていて、
何を持っているか次第ではあるものの、
もう誰が魔族で誰が貴族なのかもわからない程だ。
ここにオールドスクールという遊び方が少しずつ浸透してきて、
より魔族と貴族の境界線はわからなくなってきている。
古い学校(オールドスクールのこと)に入学出来る人はなんて呼べばいいのだろう。
なんにしても門戸の狭い学校だ。
入学出来る人の数だけで言えば、東大よりも難関だろう。
特に「古い学校:黒枠部」という学部は最難関らしい。
この学部の学生証は黒枠の《Black Lotus》。
校章なんて誰もデザインしてないだろうけど、
校章も多分《Black Lotus》。
他の学部は
白枠部
再録部
再録外国語学部
などがあり、スクールカーストがあるという。
もちろんハイカーストは黒枠部。
特定の生徒だけが学校の図書館(《Library of Alexandria》のこと。)を利用出来る。
店主も入学はしているものの、
優秀な生徒とはお世辞にも言えない。
あと、共学らしいのだが、
少なくとも女生徒を見たことは無い。
「ここは男子校なんじゃないか?」
と思った事が何度もある。
さて、お話をKのところに戻そう。
自称:一般人のKはその場の全ての人に一般人とは認められず、
それどころか、
A「アンタ、不審者扱いで職務質問されてもおかしくないっすよ。」
とまで言われる始末。
店主「電車の中でお酒の瓶をラッパ飲みする人はあんまりおらんよ。」
A「普通じゃないですよね、あれ。」
K「普通でしょ。」
店主「ロックアイスにそのままお酒ぶちこんで飲む人も初めて見たぞ。」
K「普通でしょ。」
A「普通の要素ひとかけらも無いんですが。
こういう人が犯罪やらかしたり・・・(笑)」
店主「警察のご厄介になったら、
次からは名字+メンバー呼びしてやるぞ。
どっかの事務所の人みたいに。」
A「気をつけてくださいよ、Kメンバー。」
店主「身元引受人とか嫌だぞ、Kメンバー。」
K「もう呼んでるじゃねえか!」
さあ、今後どうなるのか、Kメンバー。
今月のKその17へ続く。
ではまた。
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今月のKその16
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