今月のK。
今回はKの2回目のヴィンテージに出た日のお話。
いつもはおおむねCardshop Serraのレガシーに毎月来てくれるのだが、
2018年の3月はレガシーをお休みして、
ヴィンテージに参戦してくれた。
GP京都と日を同じくしていたのだが、
ヴィンテージに集まってくれた人数は二桁になり、
参加者も4回戦できる事を喜んでいた。
前回と違って今回は、
彼のトレードマークとなりつつある、
《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought》様は
お使いになられないらしい。
まずはそんな彼のデッキ内容を。
-クリーチャー16枚-
4《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
4《闇の腹心/Dark Confidant》
1《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
1《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
2《トレストの使者、レオヴォルド/Leovold, Emissary of Trest》
2《断片無き工作員/Shardless Agent》
1《三角エイの捕食者/Trygon Predator》
1《概念泥棒/Notion Thief》
-インスタント15枚-
1《Ancestral Recall》
1《渦まく知識/Brainstorm》
2《精神的つまづき/Mental Misstep》
1《神秘の教示者/Mystical Tutor》
1《鋼の妨害/Steel Sabotage》
1《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
3《突然の衰微/Abrupt Decay》
4《意志の力/Force of Will》
1《誤った指図/Misdirection》
-ソーサリー4枚-
1《思案/Ponder》
1《定業/Preordain》
1《Demonic Tutor》
1《Time Walk》
-エンチャント2枚-
1《森の知恵/Sylvan Library》
1《破滅的な行為/Pernicious Deed》
-プレインズウォーカー1枚-
1《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
-土地22枚-
4《Tropical Island》
4《Underground Sea》
1《ボジューカの沼/Bojuka Bog》
4《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4《汚染された三角州/Polluted Delta》
1《露天鉱床/Strip Mine》
4《不毛の大地/Wasteland》
-サイドボード15枚-
3《思考囲い/Thoughtseize》
4《悪意の大梟/Baleful Strix》
1《無のロッド/Null Rod》
2《魔力流出/Energy Flux》
1《クローサの掌握/Krosan Grip》
4《貪欲な罠/Ravenous Trap》
今回は青黒緑。
勝敗は2勝2敗。
《定業》が1枚しか入っていないのは、
「Kは勝手にこのカードを制限カードだと思っていたから」
という理由である。
大会が始まる直前にフリープレイしている際に知り、
そのまま大会に特攻だったらしい。
デッキを使った感想としては、
本人より、
「《森の知恵》がなくてもよかった。
《概念泥棒》は絶対刺さると思って採用したが、
Moxや《Black Lotus》が無いデッキだと、
重たくてサイド後は必ず抜いてた。
《鋼の妨害》もいらなかったかも。」
とのこと。
大会終了後はほとんどの人を連れてお食事に。
遠くから来られた方もいたので、
早めに終了した後、
EDHしたい組、もうちょっと飲みたい組、お帰り組
に分かれた。
ここでKは当然、もうちょっと飲みたい組に。
自分でお酒等を買いに行った。
そして買ってきたお酒(焼酎)とミネラルウォーターを、
ロックアイスにそのままぶちこむという暴挙。
ロックアイスとはこういう形状のもの。
普通、ここにそのままお酒を入れて飲むという人はいないと思う。
Kは、
「だってこのまま飲めばコップ洗うとか考えずに、
そのまま捨てられるじゃん。
飲みながらここに焼酎足していけばいいし、
これでいいっしょ。」
と、豪快に飲み始めた。
普段家で一人酒をする時もこの飲み方をする事があるらしい。
効率的であると言われたら、
確かにそのとおりなのだが、
何かが違うと思うのは店主だけではあるまい。
何かが違うと思いながらも、
このロックアイスの入れ物を4人で飲む事になった。
その時一緒に飲んでいた一人が、
「アップキープに一口飲む形式でヴィンテを。」
などと言い出した。
4人全員(店主とK含む)がのってしまった。
プレイヤーは、
店主
K
友人U
友人S
の4人。
「これ、ヴィンテージだけど、4人戦でいいのかな?」
「面白そうだからそれでいこう。」
「誰もやったことないだろうしな、こんなの。」
こんな会話がなされて、
突如始まる
「アップキープにお酒を一口飲む事がスタックに乗る、
ヴィンテージ4人バトルロイヤル。」
やっていた自分が言うのもなんだが、
相当変な事をしていると思う。
ゲーム中だったが、
混乱を避けるために、
ルールにしっかりと合わせて店主が
「お酒を一口飲む、はアップキープにスタックに乗る誘発型能力。
つまり、《もみ消し/Stifle》は可能だ。
飲みたくない奴は《もみ消し》すればいいんだ。
《不許可/Disallow》でももちろん問題ない。
アップキープの誘発なので、
他の誘発型能力があったら、
順番に処理するんだぞ。
それと酔いつぶれたら負け。」
と説明。
同卓の者からは、
「《もみ消し》も《不許可》も入れてないよ!
というかそこに撃ってたらアドバンテージ失うじゃん!」
という声も。
アップキープのお酒一口は、
あくまで自分のペースなので、
飲みたければ量についてはお好きにどうぞ。
という優しい?ルールである。
間違ってお酒をこぼすとシャレにならないので、
全員結構慎重にお酒とプレイをする。
「アンタップ。
アップキープ。
酒を飲みます。
ドロー。」
当然自分もこれをやっているのだが、
やっぱり相当変な事をしていると思う。
もともと食事の時点でも少々お酒を飲んでいた事もあるのだが、
「アンタップ。
アップキープ。
酒を飲みます。
ううーい、ドロー。」
という感じに明らかに酔っ払っている人も一人。
なお、1戦目は、
友人S
「1ターン目、《Black Lotus》。
《厳粛/Solemnity》起きます。
《暗黒の深部/Dark Depths》起きます。」
で、全員が対処出来ずに即死。
2戦目は混戦になった中、
友人Sが、
「《Time Vault》置きます。
《通電式キー/Voltaic Key》をプレイ。」
Kがこれに対し、
「ちょっと待った!
《精神的つまづき》だ!」
とカウンター。
この状況に店主、
「待つんだK。《通電式キー》は通してもいいんじゃないか?」
「え?なんで?コンボ決まっちゃうだろ?」
「落ち着くんだ、K。あれは無限ターンが決まるだけだ。」
「だから無限ターン決まっちゃったら負けだろ?」
「忘れたのか?無限ターンって事は、
アップキープ何度も来るんだぞ。
全員倒せるまでアップキープ何度も来るんだから、
その分飲むんだぞ。
どんだけ飲むか次第では酔いつぶれるかもしれないじゃないか。」
「しまった!プレイミスか!通すべきだったのか!」
「《通電式キー》通してから、あのロックアイスの入れ物に、
さりげなく酒だけを継ぎ足して、
アルコール度数を増やすプレイが正解。」
「やっちまったな。俺のミスだわ。」
「あえて通してどんだけ飲むか見てみたかったな。」
どっちも信じがたいアホだなと思った人は正解。
あとで考えた事だったが、
《精神隷属器/Mindslaver》を起動したら、
対戦相手のアップキープのお酒一口の量まで決めていいのだろうか。
ルールには、
「そのプレイヤーのすべての決定を行う。」
とあるので多分OKのはず。
入れときゃよかった。
この日はこんなお酒の席を楽しんで終わった。
なお、Kは今年も頑張って1枚はパワー9を買いたいと言っていた。
レガシーだけじゃなくヴィンテージのKの活躍に期待しよう。
そして多分このこらむの読者は、
レガシーやヴィンテージのKの活躍より、
「次に彼がどんな変な事をやるか。」
のほうを期待している気がする。
ではまた。
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今月のKその15
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