今回のEDHデッキ紹介は以前にも紹介した、
《野生の心、セルヴァラ/Selvala, Heart of the Wilds》。
単色のセルヴァラさんのほう。
《Selvala, Heart of the Wilds / 野生の心、セルヴァラ》
コスト:1緑緑
伝説のクリーチャー エルフ(Elf) スカウト(Scout)
他のクリーチャーが1体戦場に出るたび、そのパワーがそれ以外の各クリーチャーのパワーよりも大きいなら、
それのコントローラーはカードを1枚引いてもよい。
(緑),(T):あなたのマナ・プールに、望む色の組み合わせのマナX点を加える。
Xは、あなたがコントロールするクリーチャーの中の最大のパワーの値に等しい。
2/3
神話レア
白緑版の《帰還した探検者、セルヴァラ/Selvala, Explorer Returned》と、
単色版のこっち、
どっちのが凶悪?と話題になるくらいにどっちも強い。
どちらも3マナで、
どちらもマナを出す能力とカードを引く能力を持つ。
EDHのジェネラルにおいて、強いと言われるジェネラルが、
だいたいどれが1つ持っている能力というものはおおむね4つ。
・カードを引く能力
・ライブラリーをサーチして何かする能力
・マナを出す能力
・コストを踏み倒す能力
この4つのうち、単色セルヴァラも白緑セルヴァラも、
2つ持っているのだから弱いわけがない。
能力からしても、
現状最強クラスの一角と言って差し支えないだろう。
そして結構強いジェネラルと言われるものほど、
「ジェネラルダメージ21点」
を叩き出そうとしない。
言うまでもなくこの単色セルヴァラさんも。
デッキは以下。
ジェネラル:《野生の心、セルヴァラ/Selvala, Heart of the Wilds》
-クリーチャー34枚-
《東屋のエルフ/Arbor Elf》
《極楽鳥/Birds of Paradise》
《ボリアルのドルイド/Boreal Druid》
《銅角笛の斥候/Copperhorn Scout》
《エルフの神秘家/Elvish Mystic》
《Fyndhorn Elves》
《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》
《スカイシュラウドのレインジャー/Skyshroud Ranger》
《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote》
《ティタニアの僧侶/Priest of Titania》
《スクリブのレインジャー/Scryb Ranger》
《天光を求める者/Seeker of Skybreak》
《Elvish Spirit Guide》
《永遠の証人/Eternal Witness》
《激情の共感者/Fierce Empath》
《マナの座、オムナス/Omnath, Locus of Mana》
《再利用の賢者/Reclamation Sage》
《森林守りのエルフ/Timberwatch Elf》
《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》
《むら気な長剣歯/Wayward Swordtooth》
《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus》
《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》
《狩猟の統率者、スーラク/Surrak, the Hunt Caller》
《ティムールの剣歯虎/Temur Sabertooth》
《進歩の災い/Bane of Progress》
《森林の怒声吠え/Woodland Bellower》
《威厳の魔力/Regal Force》
《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought》
《狼の試作機/Lupine Prototype》
《真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth》
《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger》
《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre》
《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End》
-インスタント7枚-
《召喚士の契約/Summoner’s Pact》
《狂暴化/Berserk》
《輪作/Crop Rotation》
《自然の要求/Nature’s Claim》
《みなぎる活力/Vitalize》
《俗世の教示者/Worldly Tutor》
《激励/Invigorate》
-ソーサリー8枚-
《動員/Mobilize》
《森の教示者/Sylvan Tutor》
《生命の遺産/Life’s Legacy》
《森の占術/Sylvan Scrying》
《異界の進化/Eldritch Evolution》
《自然の秩序/Natural Order》
《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》
《起源の波/Genesis Wave》
-エンチャント8枚-
《調和の中心/Concordant Crossroads》
《適者生存/Survival of the Fittest》
《森の知恵/Sylvan Library》
《よりよい品物/Greater Good》
《賦活/Instill Energy》
《Nature’s Chosen》
《楽園の拡散/Utopia Sprawl》
《繁茂/Wild Growth》
-アーティファクト12枚-
《金属モックス/Chrome Mox》
《水蓮の花びら/Lotus Petal》
《魔力の墓所/Mana Crypt》
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》
《雲石の工芸品/Cloudstone Curio》
《威圧の杖/Staff of Domination》
《千年霊薬/Thousand-Year Elixir》
《暗黒のマントル/Umbral Mantle》
《パラドックス装置/Paradox Engine》
-土地30枚-
《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》
《ウギンの目/Eye of Ugin》
《ガイアの揺籃の地/Gaea’s Cradle》
《家路/Homeward Path》
《霧深い雨林/Misty Rainforest》
《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx》
《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
《ワイアウッドの番小屋/Wirewood Lodge》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
20《森/Forest》
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以前とそれほどデッキ内容は変化していない。
理由はいくつかで、
そもそもそんなにいじらなくても強い。
1つには自身が身体を壊してしまって、
あんまりデッキをいじっている時間が無かったというのもある。
使い方も基本的には変わらないので、
以前のこらむを参照してくれるとありがたい。
変化したものでは
《パラドックス装置》
《威圧の杖》
が入っているが、
ハッキリ言ってしまうと
「別にこんなもん無くても困らない。」
くらい。
あるとあったで確かに活躍出来るのだが、
使ってみた感覚としては、
無理してまで入れなくてもという感じは否めなかった。
どちらも、
「うん、これ置いて勝つのは間違いないんだけれども、
これ置かなくても勝てるなぁ。」
という状態になる事も。
この2つより軽いカードのほうが賢い選択になるかもしれない。
特に、
置いてあれば仕事をしてくれる信頼出来る棒っきれの《威圧の杖》だが、
置いてからの起動や無限条件など、
案外と動きが重たくなる。
以前のデッキ内容と変化した中では、
「これは使える!」
とハッキリ言えるカードは《むら気な長剣歯》。
カードの能力は、
《Wayward Swordtooth/むら気な長剣歯》
コスト:2緑
クリーチャー 恐竜(Dinosaur)
昇殿(あなたがパーマネントを10個以上コントロールしているなら、このゲームの間、あなたは都市の承認を得る。)
あなたの各ターンに、あなたは追加の土地を1つプレイしてもよい。
あなたが都市の承認を持っていないかぎり、むら気な長剣歯では攻撃したりブロックしたりできない。
5/5
レア
3マナで5/5。
別に殴る必要なんてほとんど無し。
たまに殴れるようになるけれども、
そんな事はとてもとてもどうでもよく、
追加のセットランドが出来る事と3マナでパワーが5である事だけが存在意義。
2ターン目ジェネラル着地から、
3ターン目に《むら気な長剣歯》着地でドロー1枚、追加土地セット1枚、
そしてジェネラルから5マナ出せるようになる。
これだけでも十分に動きが良い。
着地後も死ななければ追加セットランドが、
《クウィリーオン・レインジャー》
《スクリブのレインジャー》
と相性が良く、とにかく無駄になりにくい。
それでいて殴れる条件を満たせばパンチ力5なので侮れない。
このデッキはそんな事しなくても勝ってしまう事が多いとはいえ、
殴れる時に殴っておく事は大切。
この《むら気な長剣歯》は現在200円くらいで、
お高いカードではない。
お値段含めて「ノータイム採用!」でOK。
このカード以外は以前のリストのまんまでも何にも問題がない。
面白いところでは、
《原初の飢え、ガルタ/Ghalta, Primal Hunger》
あたりも試しに入れてみたいところだが、
このガルタ君は、
「お前が出る前に結構マナ出る状況になるんじゃないの?」
となりそうな感じがしなくもない。
でも12/12の生物が、
ジェネラルからマナを出さずに着地出来たら、
そこからの動きはさらに面白くなるので選択肢の1つ。
それから、
時々お客様のお声にあるので、
ここでそれについても回答をば。
「セラさんのセルヴァラのデッキ紹介は参考になるのですが、
カードによっては高くて手が出ません。
どうしたら良いですか?」
というもの。
実はこの単色セルヴァラさんだけは、
「このカードだけは買え!」
みたいなものが結構少ない。
強いて言うなら、
《ガイアの揺籃の地》とエルドラージの大きなお友達は
あると無いとでかなりの違いになるが、
無きゃあ無いでどうとでもなるぞ、という構成も簡単に出来る。
「デッキ総合計価格○万円以下」
と条件付けてこのセルヴァラさんのデッキを紹介するのも可能なほどだ。
それでも多分結構な強さのデッキを作る自信がある。
さて、久しぶりにこの単色セルヴァラさんを紹介してみたが、
それほど変化が無くて残念に思ったかもしれない。
けれども、
何よりもこのデッキの良いところは、
飽きが来ないという1点。
使っていて色々なルートが存在し、
「おお、こんな形からも勝てた!」
「こんなプレイがあったなんて!」
という発見が沢山あり、
とにかく飽きない。
1~2年このジェネラルだけでも飽きないかもしれない。
そのくらい使っていて面白いのだ。
お客様の中には、
このデッキをまるまるコピーはお金が足りないという方もいるかもしれない。
足りないところは他のカードで補いつつ、
お試ししていただきたい面白さなので、
是非とも一度。
ではまた。
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EDHデッキ紹介その111(Selvala, Heart of the Wilds/野生の心、セルヴァラ)
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