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EDHをはじめよう! その12

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今回も店員Tがお相手を務めさせていただきます。
よろしくお願いいたします。

今回は少し予定を変更して、
黒のライブラリーサーチ呪文を紹介します。

黒のライブラリーサーチ呪文は、
その9』で紹介した《Demonic Tutor》をはじめとして
サーチ対象に制限がかかっていないことが多いです。

Demonic Tutor
Demonic Tutor
コスト:1黒
ソーサリー
あなたのライブラリーからカードを1枚探し、そのカードをあなたの手札に加える。
その後あなたのライブラリーを切り直す。
アンコモン

ライブラリーサーチ呪文にはチューターとも呼ばれるカードがあります。
Demonic Tutor》をはじめとする代表的なライブラリーサーチ呪文に、
カード名に「教示者/Tutor」(英語でチューターと発音)が含まれていることが由来です。
チューターと呼ばれるカードは、赤を除く各色に存在します。

そんな中でも、チューターを含め、
ライブラリーサーチ呪文は黒に最も種類が多く、
黒が最もライブラリーサーチが得意な色だといえるでしょう。

それでは、黒のライブラリーサーチ呪文を紹介していきましょう。

Diabolic Tutor
魔性の教示者/Diabolic Tutor
コスト:2黒黒
ソーサリー
あなたのライブラリーからカード1枚を探し、それをあなたの手札に加える。
その後あなたのライブラリーを切り直す。
アンコモン

マナコストが2倍になった《Demonic Tutor》です。
サーチ呪文の中では最も手に入れやすいカードでしょう。
Demonic Tutor》と唱えたときの効果も完全に同じで、
サーチ呪文の中では最も単純ですので、
デッキに黒が含まれるのであれば、
まずはこのカードでサーチの練習をしてみてはいかがでしょうか。

魔性の教示者》の呪文の亜種として下記のカードが挙げられます。
闇の誓願/Dark Petition
ラザケシュの儀式/Razaketh’s Rite
両者ともに《魔性の教示者》より1マナ重い代わりに
おまけの能力がついています。

Vampiric Tutor
吸血の教示者/Vampiric Tutor
コスト:黒
インスタント
あなたのライブラリーからカードを1枚探す。
その後あなたのライブラリーを切り直し、そのカードをその一番上に置く。あなたは2点のライフを失う。
レア

2点のライフルーズがありますが、
初期ライフが多いEDHにおいては大したデメリットにはなりません。
サーチしたカードはライブラリーのトップに置かれます。
黒マナ1つで、どんなカードであろうとも、
しかもインスタントタイミングでサーチ可能なのは非常に強力です。

吸血の教示者》と同じく、
ライフを失うという効果を持ったライブラリーサーチ呪文には
以下のカードがあります。

残酷な教示者/Cruel Tutor
Grim Tutor
伝国の玉璽/Imperial Seal

吸血の教示者》とはマナコストやインスタント、ソーサリーの違いはあれど
Grim Tutor》と《伝国の玉璽》の2種類の呪文はともに強力なサーチ呪文です。
ただし、この2種類のカードは高額でもあり、入手性は非常に悪いです。

Diabolic Intent
悪魔の意図/Diabolic Intent
コスト:1黒
ソーサリー
悪魔の意図を唱えるための追加コストとして、クリーチャーを1体生け贄に捧げる
あなたのライブラリーからカードを1枚探し、それをあなたの手札に加える。
その後あなたのライブラリーを切り直す。
レア

この呪文も《Demonic Tutor》の亜種です。
マナコストは《Demonic Tutor》と同じですが、
追加コストとしてクリーチャー1体を生け贄に捧げる必要があります。
コストの軽さは魅力ですが、生け贄のクリーチャーを用意しなければならないことが厄介です。
できれば死亡誘発の能力を持ったクリーチャーを生贄に捧げて
さらにアドバンテージを伸ばしたいところです。

Praetor's Grasp
法務官の掌握/Praetor’s Grasp
コスト:1黒黒
ソーサリー
対戦相手1人を対象とする。
そのプレイヤーのライブラリーからカードを1枚探し、裏向きで追放する。
その後、そのプレイヤーは自分のライブラリーを切り直す。
そのカードが追放され続けているかぎり、あなたはそのカードを見てもよいしプレイしてもよい。
レア

対戦相手のライブラリーをサーチする、変わり種のサーチ呪文です。
サーチした呪文はコストを払えなければ唱えることができません。
ただし、こちらが唱えられないとしても
対戦相手に唱えさせたくない呪文を対象にとって、
ライブラリーから追放してしまうことも可能です。

Behold the Beyond
来世の警告/Behold the Beyond
コスト:5黒黒
ソーサリー
あなたの手札を捨てる。あなたのライブラリーからカードを3枚探し、
それらのカードをあなたの手札に加える。その後、あなたのライブラリーを切り直す。
神話レア

7マナという重さに加え、手札をすべて捨てる必要がありますが、
ライブラリーから3枚ものカードをサーチ可能な呪文です。
これを唱えられたなら、その勢いで試合を決めてしまいたいところです。


プレインズウォーカーにもライブラリーサーチを行う忠誠度能力を持つ者がいます。

Liliana Vess
リリアナ・ヴェス/Liliana Vess
コスト:3黒黒
プレインズウォーカー リリアナ(Liliana)
[+1]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを1枚捨てる。
[-2]:あなたのライブラリーからカードを1枚探し、
その後あなたのライブラリーを切り直し、そのカードをその一番上に置く。
[-8]:すべての墓地にあるすべてのクリーチャー・カードを、あなたのコントロール下で戦場に出す。
5
神話レア

-2の能力でライブラリーサーチ。
初期忠誠度で2回使用可能である点も魅力です。

+1能力は対戦相手が多いEDHでは効果が小さいですが、
まったく意味のない能力ではありません。
-8能力はうまく決まれば、その試合を決めてしまうことができる、非常に強力な能力です。

また、《闇の領域のリリアナ/Liliana of the Dark Realms》も
+1能力でライブラリーから沼(Swamp)カードをサーチすることが可能です。


戦場に出たときの能力誘発でライブラリーサーチを行うクリーチャー呪文も存在します。

Sidisi, Undead Vizier
アンデッドの大臣、シディシ/Sidisi, Undead Vizier
コスト:3黒黒
伝説のクリーチャー ゾンビ(Zombie) ナーガ(Naga)
接死
濫用(このクリーチャーが戦場に出たとき、あなたはクリーチャーを1体生け贄に捧げてもよい。)
アンデッドの大臣、シディシがクリーチャーを1体濫用したとき、
あなたはあなたのライブラリーからカードを1枚探してもよい。
そうしたなら、それをあなたの手札に加え、その後あなたのライブラリーを切り直す。
4/6
神話レア

伝説のクリーチャーであるため、このクリーチャーをジェネラルにしてEDHデッキを組むことが可能です。
アンデッドの大臣、シディシ》自身を生け贄に捧げることでも、濫用の条件を達成することができます。
アンデッドの大臣、シディシ》をジェネラルとしている場合でも、
あえて《アンデッドの大臣、シディシ》を墓地に落とし、リアニメイトと濫用を繰り返すことで
ライブラリーから何度もカードをサーチする、といった動きが可能です。

Rune-Scarred Demon
ルーン傷の悪魔/Rune-Scarred Demon
コスト:5黒黒
クリーチャー デーモン(Demon)
飛行
ルーン傷の悪魔が戦場に出たとき、あなたのライブラリーからカードを1枚探し、
それをあなたの手札に加え、その後あなたのライブラリーを切り直す。
6/6
レア

6/6の大型飛行クリーチャーを戦場に出すとともにライブラリーサーチを行う、
7マナという重さに見合った強力なクリーチャー呪文です。
重いコストも、リアニメイトなどの手段を使って踏み倒すこともできます。
EDHであれば、マナコストを払って素出しできることもあるでしょう。
また、クリーチャーであるがゆえに明滅などで能力を使いまわすことも容易です。


最後に紹介するのは、墓地に関連したライブラリーサーチです。
黒といえば墓地、ということで、
ライブラリーサーチ呪文にも墓地を活用させる呪文が存在します。

Entomb
納墓/Entomb
コスト:黒
インスタント
あなたのライブラリーからカードを1枚探し、それをあなたの墓地に置く。
その後あなたのライブラリーを切り直す。
レア

納墓》もサーチ対象はライブラリー内の全てのカードですが、
サーチしたカードは墓地に置かれます。

墓地に落としたカードは
黒お得意のリアニメイト呪文を使って
クリーチャーを直接戦場に出したり、
墓地からでも唱えられるフラッシュバック呪文や回顧呪文などを使ったり
といった動きに使われます。

Buried Alive
生き埋め/Buried Alive
コスト:2黒
あなたのライブラリーからクリーチャー・カードを最大3枚まで探し、
それらをあなたの墓地に置く。その後あなたのライブラリーを切り直す。
アンコモン

クリーチャー限定ですが、3枚までカードを墓地に落とすことができます。
上述の《リリアナ・ヴェス》の-8能力などの大量リアニメイト手段があれば、
それで一気に試合を決めてしまうことも可能でしょう。


黒のライブラリーサーチは、
まずはマナコストが軽い《Demonic Tutor》と《吸血の教示者》を揃えることを目指しましょう。
デッキによっては、この2枚で十分なこともあります。

また、黒のライブラリーサーチ呪文は、今回紹介したカードですべてではありません。
EDHでは使いづらいであろうカードは除外していますが、
もしかしたらそういった呪文でなら可能なコンボというものもあるかもしれません。
そういったコンボを探すことも、マジック、そしてEDHの楽しみの一つと言えるでしょう。


次回、”EDHをはじめよう! その13”は
青のライブラリーサーチ呪文をご紹介する予定です。

では、よろしければ、次回もよろしくお願いします。
店員Tでした。


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