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EDHをはじめよう! その9

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今回も店員Tがお相手を務めさせていただきます。
よろしくお願いいたします。

今回から数回に分けて、
ライブラリーサーチについて取り扱いたいと思います。
今回はその導入として、
ライブラリーサーチの強みを解説します。

ライブラリーサーチとは、
ライブラリーからカードを探し出し、
そのカードを手札や戦場、ライブラリーの一番上などに
移動させる効果を指します。

ライブラリーサーチで最も代表的で最も強いカードは
Demonic Tutor》でしょう。
このカードがすべてのサーチ呪文カードの元祖であり、
ライブラリーサーチをする際の挙動が
最も簡潔に記述されているカードです。

Demonic Tutor
Demonic Tutor
コスト:1黒
ソーサリー
あなたのライブラリーからカードを1枚探し、そのカードをあなたの手札に加える。その後あなたのライブラリーを切り直す。
アンコモン

ライブラリーサーチをするときは
ほとんどの場合、《Demonic Tutor》の効果と同じく
ライブラリーからカードを探して、
そのカードを指定された領域に移動させ、
ライブラリーを切り直します。

例外としては、
ライブラリーのトップなどの、サーチしたカードをライブラリーに戻す場合です。
この場合は、ライブラリーを切り直した後に
サーチしたカードをライブラリーの指定の位置に置きます。

それでは、EDHにおけるライブラリーサーチについて解説していきます。

ライブラリーサーチの強みは、以下の3点があげられます。
(1)状況に応じて必要なカードを探し、唱えることができる。
(2)ライブラリーを切り直すことができる。
(3)ライブラリーの圧縮を行うことができる。

まずは(1)の、
「状況に応じて必要なカードを探し、唱えることができる」
ということについてです。

EDHデッキは
初期ライブラリーの枚数が99枚と他のフォーマットよりも多く、
かつ
基本土地以外のカードはデッキに1枚までしか入れることができません。
(一部例外あり。)

そのため、
必要なカードを必要な時に引くことができる確率がとても低いのです。
それどころか、そのカードがライブラリーの下の方にあったがために
どれだけドローしても引くことができない、
という事態は珍しいことではありません。

例えば
ライブラリーの中にある、特定の呪文さえ唱えられたら勝てる
という状況にあったとして、
1枚ドローをして、そのカードを引ける確率は
ライブラリーに残ったカード枚数分の1です。

この確率は
ゲームを開始して、しばらくターンが経過した状態であれば1/80足らず、
ライブラリーが半分まで減っていたとしても
約1/50と、極々低確率です。
そもそもライブラリーが半分まで減っているころには
すでに別の方法で戦いの趨勢が決定してしまっていることでしょう。

しかし、ライブラリーサーチ呪文が手札にある場合、
上記のような状況では
手札の必要な呪文を唱える、
もしくは
必要な呪文をサーチをした後、その呪文を唱える
という2つのパターンで対応することができます。
サーチ呪文を唱える際のコストなどの障害はありますが、
その呪文を唱えるしかない場合よりも
対応できる可能性が上がります。

また、ライブラリーサーチで探し出すカードは
サーチ能力の範囲内であれば自由に対象に選ぶことができるため
ある時は対戦相手の対応に必要な呪文を、
ある時は自分の勝ち手段につながる呪文を、
という風に、戦況に応じて別のカードをサーチすることで
デッキの動きに柔軟性を持たせることが可能です。

次に(2)の
「ライブラリーを切り直すことができる」
ということについて。

ライブラリーサーチを行った後は
必ずデッキの切り直しが続けて行われます。
このデッキの切り直しを目的として
ライブラリーサーチを行うこともあります。

例えば
渦まく知識/Brainstorm》などの呪文の効果で
ライブラリーのトップのカードを見たとします。

戦場にマナが十分に出せるだけのマナ基盤があるときに
マナ能力のみの土地やアーティファクトは必要ないでしょう。
また、唱えるマナが足りない呪文カードが手札に来ても
腐らせるだけでまったくうれしくないことでしょう。

そういった不要なカードが見えてしまったときに
ライブラリーを切り直すことで
そのカードを引くタイミングを先送りにします。

そして、次にトップにあるカードが
状況に対して有効なカードである確率を
全くの0から上昇させることができるのです。

また、次にこの時見えたカードを引いた時には
状況が変化して、そのカードが必要な時であることもありえます。

こういったライブラリーの切り直しを目的として
ライブラリーサーチを行うことがあります。

最後に(3)の
「ライブラリーの圧縮を行うことができる」
についてです。

ライブラリーサーチを行うことで、
サーチしたカードがライブラリーから取り除かれる場合、
当然ライブラリー内にあるカードの枚数は減ります。

ライブラリー内のカードが減れば、
その分、残されたそれぞれのカードを引ける確率は上がります。

ドローにより引きたいカードを引ける確率を
わずかでも上げるための手段にもなります。
これが、いわゆるライブラリー圧縮という考え方です。

これにより上昇する、
特定のカードが引きやすくなる確率は微々たるものですが、
そのわずかな差が勝敗を決めることはあります。

ライブラリー圧縮による影響は小さいため
プレイに慣れないうちは気にする必要はありません。
しかし、勝ちにこだわるようになってきたのであれば
こういったことにも気を配ってみるのも良いでしょう。

以上、EDHにおけるライブラリーサーチの強みでした。

次回、”EDHをはじめよう! その10”は
ライブラリーサーチカード紹介の第一弾として
「フェッチランド」をご紹介する予定です。
EDHにおいてもっとも使われるライブラリーサーチといえば
「フェッチランド」による土地のサーチでしょう。

では、よろしければ、次回もよろしくお願いします。
店員Tでした。


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