MTGへんてこデッキその8。のデッキを作った後に、
スタッフから、
「あのデッキをちょっとお金をかけるならどうなります?」
と聞かれ、
少しだけ変えて構築しなおしてみた。
お金をかけると言ってもパワー9を買うわけではない。
このスタッフの言ったお金をかけるというのは、
具体的には、
《魔力の墓所/Mana Crypt》
《魔力の櫃/Mana Vault》
などはEDH用があるから持っているのでそれらを追加しつつ、
ちょっとカードを買い足してあのデッキを変える事はできますか?
という感じだった。
そこでちょっと新しいアイデアを組み込み、
新しいへんてこデッキのご紹介。
-クリーチャー23枚-
4《メムナイト/Memnite》
4《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》
4《ボーマットの急使/Bomat Courier》
4《金属ガエル/Frogmite》
4《マイアの処罰者/Myr Enforcer》
3《金属製の巨像/Metalwork Colossus》
-ソーサリー4枚-
4《物読み/Thoughtcast》
-アーティファクト24枚-
1《魔力の墓所/Mana Crypt》
1《魔力の櫃/Mana Vault》
1《太陽の指輪/Sol Ring》
2《オパールのモックス/Mox Opal》
3《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
4《頭蓋骨絞め/Skullclamp》
4《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum》
4《チス=ゴリアの歯/Tooth of Chiss-Goria》
4《チス=ゴリアの鱗/Scale of Chiss-Goria》
-土地9枚-
4《大焼炉/Great Furnace》
4《教議会の座席/Seat of the Synod》
1《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
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新しく採用した1枚はこれ。
《Metalwork Colossus/金属製の巨像》
コスト:11
アーティファクト クリーチャー 構築物(Construct)
金属製の巨像を唱えるためのコストは(X)少なくなる。
Xはあなたがコントロールするクリーチャーでない
アーティファクトの点数で見たマナ・コストの合計に等しい。
アーティファクトを2つ生け贄に捧げる:
あなたの墓地から金属製の巨像をあなたの手札に戻す。
10/10
レア
カラデシュで登場した親和のような親和でない巨像くん。
トランプルくらい持っててくれと言いたい。
回収能力はいらんからトランプルが欲しかった。
トランプルがあったからってこのカードがトップレアになる事もなかろうに。
ただ、こういうコスト踏み倒し系カードはなかなかに面白い。
使い道を考えるだけでも結構楽しい。
同じ11マナでも《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus》よりも、
この金属製さんはとても使い道が考えられる楽しいカードだ。
この11マナの生物は案外と2~3ターン目に着地する事がある。
うまく行った時にはなんと1ターン目に着地である。
一例を書いてみると、
初手
《大焼炉》
《メムナイト》
《バネ葉の太鼓》
《チス=ゴリアの歯》×2
《チス=ゴリアの鱗》
《金属製の巨像》
これで出る。
《大焼炉》から《バネ葉の太鼓》。
《メムナイト》を出してアーティファクト3枚なので、
《チス=ゴリアの歯》と《チス=ゴリアの鱗》を0マナで出す。
《バネ葉の太鼓》を使って1マナを出す。
《バネ葉の太鼓》が1マナを減らし、
《チス=ゴリアの歯》×2が合計6マナを減らし
《チス=ゴリアの鱗》が3マナを減らし、
《金属製の巨像》は合計で10マナ減っているので、
1マナでプレイ。
また、《物読み》などのドロー加速から出る場合もある。
とは言え、出なければただの無駄カードとなりかねないのは事実。
そこをどうにかする手段は一応ある。
それが下記。
《Bomat Courier/ボーマットの急使》
コスト:1
アーティファクト クリーチャー 構築物(Construct)
速攻
ボーマットの急使が攻撃するたび、
あなたのライブラリーの一番上のカードを裏向きに追放する。
(あなたはそれを見ることができない。)
(赤),あなたの手札を捨てる,ボーマットの急使を生け贄に捧げる:
ボーマットの急使により追放されたすべてのカードをオーナーの手札に加える。
1/1
レア
前回の時にも書いた《ボーマットの急使》さん。
1マナにして速攻1/1でドロー系の能力持ち。
なかなか優秀な子である。
《ボーマットの急使》の起動能力は、
基本的に手札0か《金属製の巨像》がある時に起動している事が多い。
新しい手札を求めて《ボーマットの急使》を起動して、
《金属製の巨像》は捨ててしまって構わない。
回収したいと思ったら回収可能なカードなので、
気楽に能力を使って問題ない。
たまにしか成立しないが、
《頭蓋骨絞め》を装備したクリーチャーを生け贄に捧げ、
《金属製の巨像》を回収、
とプレイすれば、追加のドローもついてくる。
《金属製の巨像》は生け贄エンジンにもなりえるという事。
例えば、
《羽ばたき飛行機械》に《頭蓋骨絞め》1つ装備。
《金属ガエル》に《頭蓋骨絞め》1つ装備。
この状態からこの2つの生物を生け贄に捧げて、
《金属製の巨像》を回収とプレイしたら、
4枚ドローと《金属製の巨像》が手札に入る。
追加のドローと戦場次第ではコスト0で《金属製の巨像》が出るだろう。
前回のデッキ紹介と違って、
1ターン目に手札を全部使い切る事は出来ない事もあるが、
代わりに攻撃力とドロー能力と安定性は上がった。
とはいえ、
相変わらずン十万円のお金をかけているデッキに対して勝てるわけではない。
ただし、
前回のデッキと違って1~2マナくらいは安定して出せるので、
サイドボードに
《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》
《真髄の針/Pithing Needle》
の2種を採用しておけば、
ドレッジ相手にはいい勝負ができそうだ。
あとはもうスピード勝負。
長引いたら大半のデッキに負ける。
攻撃力重視ならば《幽霊火の刃/Ghostfire Blade》を採用し、
とにかく相手を殴る事を考えるのも良い。
このカードも安いカードなのでお手軽だ。
前回のデッキも今回のデッキも、
デッキの大半がアーティファクトなので、
(前回のデッキは100%アーティファクト)
《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War’s Wage》1枚で投了である。
どんなデッキにも決定的な弱点はあるものなので、
こんな事を気にしてはいけない。
ただ、こういったちょっとしたネタデッキのようなものから、
ちょっとずつちょっとずつヴィンテージの世界を触る事は、
自分の趣味の範囲をちょっぴり増やす良い機会だ。
ヴィンテージやレガシーにいつ手を出したらいいか迷っている人に、
「一生MTGやめないのならやらない理由はない。」
と言う事がある。
小さな一歩をこんなデッキから踏み出してみてはいかがだろう。
ではまた。
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MTGへんてこデッキ紹介その9。
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