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Cardshop Serraが出来てからその5

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「Cardshop Serraが出来てから。」

Cardshop Serraが出来るまでではなく、
Cardshop Serraが出来てからの、
テキトーな時代のテキトーなお話をテキトーに語る…
というものだったが、今日は少しいつもとは違う真面目な話をしたいと思う。
Cardshop Serraの経営に関するお話。

事の経緯

単刀直入に言ってしまおう。

2021年、2022年、
この2年間のCardshop Serraは、
ハッキリと言って最悪の状態だった。
個人事業主から法人化した今までの中で、
最も悪い時期だったと言って過言ではない。

その原因は副社長にあった。詳細は省くが酷いものだった。

「その副社長を雇ったのはお前だ。
責任も社長である英宝、お前だろう?」

と言いたい人もいるだろう。
その通り。
全ての責任は自分にある。

副社長の招いた事態、現状を見抜けなかった。
自身の不明が最大の問題だった事は、何1つ言い訳が出来ない。
止めてくれる人は何人もいたのに、自分は決断する事が出来ずにいた。

が、
2023年、決断をすることになった。

今回は決断をできるようになった経緯、
前向きな話のほうを書いていきたい。

きっかけ

2023年の1月中旬。
出会いは友人から
「お肉食べましょう、お肉。」
と誘われたこと、場所は東京。

その日は初対面の人が二人。
片方はMTGプレイヤー。
その人の名はヤンピートル。
ハーフの人で日本語は問題なく話せる。
通称はヤンさんだと言う。

それ以上の前情報は無しで皆でお肉屋さんに行く。
全く関係ない話ではあるのだけど、
焼肉屋さんではなく、お肉屋さんだ。
ステーキハウスでもなく、お肉屋さんだ。
変わった場所に行くのだ。

「お肉屋さんが振る舞ってくれる、
独自のお肉のお料理を食べる。」

という趣向だ。
そこに店主もヤンさんもお誘いいただいたというわけ。

で、席について自己紹介。
と言っても相手はこちらを知っているご様子。
店主はヤンさんの事全く知らない。
ごめんなさいとしか言えない。
店主は芸能人や業界の有名人にとても疎い。
MTG業界で有名な人の顔と名前すらよくわかっていない事もままある。

「ヤンさんはベルギー人と日本人のハーフなんですよー。」

と友人。

「おっ!ベルギーと言えば!
 MTGの印刷所があるところ!」

と即反応する店主。
そして

「お、さすが英宝さんわかってますね!」

と嬉しそうなヤンさん。

周囲からは、

「え?この人達何言ってるの?」

の空気。

いや、わかる。
普通ベルギーって言ったら

・ベルギーチョコレート
・ベルギーワッフル
・ベルギービール

もうベルギー特産品御三家と言ってもいいこの3つが話題のトップのはずだ。
それらを完全に無視して、

「ベルギーと言えばMTG印刷所」

から入る奴は危ない奴だ。
こういう奴とは友達にならないほうがいい。
これを読んでいる方、
身近にそういう人がいたら気をつけるんだぞ。
そいつは間違いなく
「紙クズ」
だからな。

ちなみにこの場でも皆から同様のツッコミを受ける。

「普通ベルギーってもっと話題ふくらむものありますよね?
なんでMTGの印刷所なんですか?」

と。
ゴメンヨ。
紙クズは常にMTGの事考えてるんだよ。

つける薬?
さっき医者が匙と一緒に窓から投げたよ。

そんな話題から入った二人はその後もMTGの話題とハリー・ポッターの話題で盛り上がる。
ハリー・ポッターの話題もどうも普通ではない・・・らしい。
少なくともその場にいた他の人は置いてけぼりだった。

わかる人にしかわからない話題で、

「ホグワーツの4つの寮で、
 最も戦犯はどこの寮か?」

という話がこの日は出た。
こんなわけのわからない話題で盛り上がる人は普通はいない。
なお、店主とヤンさんの共通見解はレイブンクローである。
どうして?と思う人はどちらかをつかまえて質問してみよう。

この日、このMTGとハリー・ポッターの2つで盛り上がった我々は、
「明日も飲みに行こう。」
と次の日も一緒に飲みに行く事に。

次の日は、
こらむでのお馴染みの
今月のK、ウィンターの二人も連れて4人で食事に。
もちろんヤンさんと彼ら二人も初対面だ。
ヤンさんの持ち前のコミュニケーション能力ゆえか、
それとも彼らともウマが合うからなのか、
4人で喋っても大盛り上がり。

あまりに話していて面白いので、
そのまま

「ヤンさん、2月の上旬に温泉に行くんだけど、一緒に行く?」

と誘ってみる。
即OKを出してくるヤンさん。

この2日はこれにて終了。
今度は温泉へ。

二回目のお誘い

この温泉会は

「コロナ禍でも少人数で集まってMTGを楽しもう!」

の趣旨で、店主が適当に伊豆のホテルをとり、
数人で行くというものの1つ。

今回は

・店主
・店主と付き合いの長い友人
・ハーフ
・ハーフ

という変わったメンツだ。
もちろん全員がマジックどっぷりの危険人物だ。
おまけに書いておこう。
4人全員《Black Lotus》所持者のクレイジーだ。

やる事もシンプルで、

MTG!お酒!温泉!

以上!
観光?知らんな。

ここではヤンさんから申し出があり、

「英宝さん、ライブ配信でファイレクシアのパック開封しましょう。」

と言われ、
二人で開封動画を配信。
開封動画とは名ばかりで、
二人で酒を飲みながらしょうもない事を喋るだけの動画だったと思う。

あれで良かったのかどうかわからないが、
個人的にはとても楽しかった。
この時、ノリと勢いでヤンさんが言い出した、
我々のコンビ名、
「クソメガネーズ」
のフレーズがとてもとても気に入っている。

MTGが好きな人

こんな感じに交流をしていて、
色々な話についてきてくれるヤンさんを見て、
ある角度では驚き、
ある角度では笑い、
また、ある角度では尊敬、感心していた。

そしてデッキや所持カードを見て確信した。

「この人、相当にMTG好きな人だ。」

と。
間違いない。MTG大好きな人だ。

店主はある種の変人で、

「少々の会話に加えて、
デッキ2~3個か
コレクションアルバムでも見せてもらえれば、
その人の人と成りはわかる。」

という能力?がある。
あったところで人生でほとんど役に立たないと思うが、
今のところ片手で足りるくらいの回数の活躍をしている能力?だ。

実は去年採用した秘書についても、
それ以前に面接に来た人があまりにも口だけだった人がいたので、
(これはこれで記事にしていいレベルの人が何人かいる。)
開き直って

「面接の時にデッキを持ってきて。」

と言って面接をした。
そして、そのデッキ込み面接を合格した人は2023年現在、
店主の秘書としてかなり活躍をしてくれている。

話を戻そう。
ヤンさんのデッキやコレクションの一部を見た時に、

「あ、ホンマモンだ、ホンマモン。」

と思った。
ヤンさん曰くは、

「僕はとても気持ち悪いカードオタクです。
 英宝さんはもっと気持ち悪いカードオタクです。」

えへへ、褒められたよ。

こんなやり取りをしているうちに、
この人と仕事したら面白そうだなぁと思った。

ちょうどこの頃、2年の間に受けた仕打ちから、
もう現副社長にその座から降りてもらいたいと思っていた自分は、
これは1つの賭けだと思い、
ヤンさんにお話を持っていく事にした。
うちの副社長になってほしいと。

読んでいる方、勘違いをしないで欲しい。
ヤンさんを選んだ事には理由がある。
現副社長と比べて、という部分も否定はしないけれども、
大切な事はそこじゃあなかった。

ヤンさんはMTGが大好きな人なのだ。
TCGが好きな人なのだ。
現副社長とはここが大きく違う。
一緒にTCGの世界で仕事をするには、
やっぱり理解者でなければならないと思った。
そして、
話していて気が合う、面白い、そういう人なのだ。
年齢は自分のほうが上だけれども、
そんな事は全く関係がない。
ヤンさんを純粋に尊敬し、とても気に入ってしまった。
この人と仕事がしたいと強く思った。

ヤンさんは状況を聞いた後、
この話に首を縦に振ってくれた。

「いいんですか?英宝さん。
僕、どこの馬の骨ともわからないベルギー人ですよ。」

なんて言っていたが、
嬉しそうな顔をしているヤンさんを見て、
自分はあらためてこの人と仕事をする事を望んだ。

話し合いは沢山という程出来る時間は無かった。
ヤンさんから見ても大決断だろうし、
自分にとっても1つの賭けでもあった。
それでも可能な限りの話し合いの場を設けた。
その中で、
ヤンさんはキッパリと言った。

「今回、もし現副社長さんにご退陣願うなら、
英宝さんの断固とした決意が必要ですよ。」

と。
自分もそれは重々承知。
何があってもそこは自身が動かなければならない。
実は人生初だ。
雇った人を自分の手で切ろうと思ったのは。

辞めていく社員はいたけれども、
店主はどんな社員でも常に救える道を探してきた。
厳しい言葉をどれだけ言っても、
最後までその人を救う事を諦めなかった。
(そんな思いは伝わらない相手の方が多かったけどね。)
だから、自分からは人を退職させない姿勢だった。
ただ、今回だけはそれが無理なのだろうと思った。
覚悟を決め、決断した。

Cardshop Serraのこれから

2023年3月中旬、上記で現副社長と呼んでいた人間は退職した。
4年続いた関係にピリオドを打つ事になった。

そして、
2023年4月、ヤンさんは我が社の新しい副社長に就任が決まった。
これから二人でお店を立て直そうと話をした。

皆様、

社長:加藤英宝
副社長:カトリッセ・ヤンピートル

この新体制のCardshop Serraに期待していて下さいませ。
より楽しみを伝えられるショップとなれるよう、
我々二人は尽力していきます!!

この件に関しては動画でも説明をしており、
店主とヤンさんの対話の雰囲気はそちらの方がわかりやすいので
そちらも是非見ていただきたい。

ではまた。

The post Cardshop Serraが出来てからその5 first appeared on MtG買取/販売店【Cardshop Serra】.


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