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Magic30ラスベガス旅行記-最終日-

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Magic30ラスベガス旅行記-最終日-
10/31 :滞在六日目(日本時間11/1)

さあ本来は存在しないに等しいラスベガス六日目スタート。

問題の朝

10/31の朝、
ホテルをチェックアウト。
友晴さんは我々3人より2時間早い便で帰るそうで、
どっちにしてもまとめてタクシー移動しちゃうほうがいいって事で、
4人で空港へ。
タクシー内で、

「いやー、いい旅でした。
 もう1日くらい滞在したくなりますね。」

と店主がのたまう。
この発言から1時間後、これが現実のものとなるとは、
この時誰もが予想していなかった。

まず、フライトが先の友晴さんは先に消える。

「じゃあまた!日本で会いましょう!」

と挨拶してお別れ。

さて、我々ものんびりとチェックインカウンターへ。
3人のチケットをチェックインカウンターのお姉さんに渡す。

「Tomorrow。」(明日)

・・・トゥモロー?
トゥモロー・・・だと・・・?
ハハッこれがアメリカンジョークってやつか?
何を根拠にそんな・・・

チケットに書いてあるぅううううう。

「岡田さん、このチケット間違いなくトゥモローだよ。」
「え、でもこれトモさんに3度確認して買ったチケットですよ。」
「そういえば、岡田さん何度も確認してたし、
チケットも友晴さんが指定してたよね。」
「はい、僕、何度も自分でも確認しましたし、
今回の旅行の事わからない事だらけだったので、
全部トモさんに確認してました。」
「その友晴さんはさっき出発ロビーのほうへ消えていったが。」
「何にしてもだめって事ですよね、これ。
「うん。最後の最後に友晴さんにやらかされたね。
24時間後じゃないとダメだね、コレ。」
「ど、どうしましょう。」
「とりあえずダメ元の行動をしよう。」

と、店主はチェックインカウンターにもう一度。
簡単な話だ。
「別の便で変更がきくかどうか。」
を質問してみた。

「Tomorrow。」

お、その英単語さっきも聞いたぜ、お姉さん。
英語が得意じゃない俺でもワカル。
ダメって事だな!
オーケー、トゥモロー。

他の便に変更は不可能だという事になった。

・・・いきなり24時間暇になった。

Kは
「あの人、最後に本当にやらかしてくれたな・・・。」
と呆れたまま空港の席でぐでーん。
気持ちはわかる。
「ここから13時間くらいかけて日本に帰って納豆食べられる!」
と思っていたら、
突然
「延長24時間入りまーす!
あなた方のホテルはありません!
勝手に24時間後にここに来て下さーい。
納豆?あと36時間くらいお預けですね。
がんばってください。」
になったのだから。
しかもそれ、人災という。

《明日への探索/Search for Tomorrow》

ひとまず岡田さんと店主はあと1泊すぐに入れるホテル探し。
なんとかアーリーチェックイン(早めのチェックイン)が出来るところを探す我ら。

最終的にルクソールというホテルを発見。

日本人でも知っている人は多いホテルだ。
ルクソールだけ聞いてもわからんという人は多い。
だが、
この画像を見たらわかる人が増える。

そう、日本で大人気のゲームFate/Grand Orderの中に登場している。
ラスベガスの有名なホテルの1つで、
ピラミッドの形をしているホテルだ。
ゲームの画像まんまという言い方は正しくないか。
現実にあるホテルがゲームにそのまま登場しているのほうが正しいか。

意図せずに聖地巡礼である。


ゲーム画像中央奥あたりの箇所

このホテルにチェックイン出来るとわかったので3人で移動。
移動の際に岡田さんから
「いやー、英宝さん、さっきタクシーで言ってましたよね。
あと1日滞在してもいいって。
「うん。こういう形で叶うって誰も想像してなかったけどね。」
「こんなん誰も想像しませんって。」
「あれ、フラグだったんか・・・。」
「きっちりフラグ回収しましたね。」
「あのトゥモローはもう笑うしかなかった。」
「あれは僕にもわかりましたからね。」
「うちらみたいな英語堪能じゃない人に、
最大限にわかりやすく言ってくれた配慮だったんだろうな、あれ。」
「ですね。」
「あのトゥモローには
『ああ・・・これ絶対無理なんだな・・・。』
って思わせる説得力あったよね。」
「ありましたね。
あれでもうホテル探す決意出来ましたよね。」
「うん。」

なお、Kは疲れと呆れのダブルパンチで寝ている。
先に書いておこう。
彼はホテルにチェックイン後、
部屋に入ってからチェックアウトするまで、
一切部屋から動く事は無かった

追加のホテル散策

岡田さんと店主はこのエジプトの雰囲気のホテルを見て、
「よし、そこらじゅう散策しよう!」
と元気いっぱい。
チェックインして部屋に荷物を放り投げたら、
二人でそのまま2時間以上歩き回る。

ラスベガスのホテルの多くは同じような作りなのだろう。
ある程度のホテルは

「ホテルにカジノもあるし、
レストラン、お土産屋、カフェ、バー、
ブランドショップなどある程度を揃えてあるから、
お客様はみんな外に行かずに中で遊んで行ってね!」

という感じで作られている。
ホテル側がお客様を囲い込む感じに考えられている。
それだけに外に観光なんて行かない人もいるのだろう。
それをこの1日は体験しよう!という気持ちでホテル内散策。

当たり前の話なのだけど、
帰る方法がない以上、
自動的に「休日」になるより他の無い状況だ。

このルクソールホテルは見ていてとにかく楽しい。
多分ファンタジーの世界が大好きな人だからなのだろう。
古代エジプトの雰囲気を模したこの感じはたまらなく面白い。

それにホテルの作りが他とは大きく違っていている。

本当にピラミッドの形をしているし、
部屋までナナメだ。

あ、部屋で思い出した。
この部屋を見てほしい。

ナナメになっているだけではなく、
この浴室。
ベッドから何の境界も無く風呂場。
初めて見た仕様だ。
オープン過ぎる。

岡田さんとは2時間程歩いた後、
一度このお風呂に入りに戻り、
さらに散策スタート。

Kからは
「メシと酒テキトーに買ってきて。
チーズ以外で。
というアバウトな命令が下された。

岡田さんと自分は
「どこかで食べて帰ろう。」
とフードコートでまずはピザ。

ピザを食べた際に、
「手をどこかで洗えるかな?」
と話していた時、
「あそこで手洗えると思う。」
と店主が返し、
指さした先に近くまで行ってみたら、こんな状態。

たぶんこれで手を洗おうとすると大変な事になる。
普通このビジュアルは水道だろうに。
配色からしてケチャップとマスタードが出る。

ピザを食べた後も散策を続け、
別のところでカクテル1杯とラザニア、
そして最後にアイスも食べようとアイス屋さんへ。

お腹いっぱいなって部屋に戻ると、
Kはまだ寝ていた。
Kはほとんど寝てる気もするけど、
夕方も超えているので乾杯。

今日こそ本当にラスベガス最後の夜!
と言いながらKとヴィンテージをしながらお酒を飲み、
明日も早いという事で早めの就寝。

さあ、次の日だ。

トゥモロー(次の日)

11/1
朝起きてチェックアウトして、
「トゥモロー」のお姉さんのところに行く。
うん、このお姉さん、明らかに我々の事覚えてる態度だ。
今度は無事乗れた。

帰りも帰りでハワイ経由なので、ホノルルに降り、
ホノルルから羽田空港に向かう予定だ。

何事もなくホノルルに着く。
・・・おかしい。
なんで飛行機の扉開かないんだろう?
みんな座ったままだぞ。
誰も出て行く様子がないぞ。

乗り換え時間はホノルル到着から1時間。

オイオイ、あと20分しかないぞ。
飛行機の扉開けてくれんのかな?これ。
岡田さんが若干不安にしている。
「大丈夫。ダメだったらこういう場合は航空会社の責任になるはずだから。」
と回答。
しかし、それでまたハワイで一泊追加は勘弁願いたい。

やっとの事で扉は開き、
ゲートのほうへ歩いていったら、
我々を見て日本人だとわかったのだろう。
事務員さんが、
「HANEDA?」
とだけ質問してきた。
「YES。」
と答えると、
「A10、Go!」
と返ってきた。
ああ、つまり走れって事か。
3人でダッシュしてA10ゲートへ。
A10ゲートは既にファイナルコールが始まっている。
ファイナルコールというのは、
「もうこれ以上乗る奴はいねぇだろうな?
そろそろ出発時間だからな。
これ以上は待たねえぞ、いいか?」
という意味だ。
語彙力ゼロの言い方をするなら
「マジヤバイんだけどコレマジヤバイよどれくらいヤバイかっていうとマジヤバイ」
だ。

それでもなんとか乗り継ぎ完了。
無事羽田に向かって出発。

帰国後・・・

羽田について3人で
「やっと帰ってこれたねー。」
「本当にどうなるかと思いましたよ。」
「まさかこうなるとはねえ。」
「もう自分は気が気じゃなかったです。
Kさんと英宝さんに迷惑かけちゃったかと思って、
あのラスベガスの空港の時めちゃくちゃ焦りました。」
「あれ、別に岡田さんが悪いわけじゃないし。」
「そうだな。」
なんて会話とともにバゲージクレームに行く。
バゲージクレームというのは、
「機内持ち込みではない荷物を受け取る場所」
のことだ。

・・・。
我々の・・・荷物が・・・無い・・・?
待て。
そりゃあそうだ。
自分達は乗り継ぎ時間2分くらいのダッシュをして乗り継ぎをしている。
足のある人間はそれで済むが、
足のないキャリーケースはそんな短時間で乗り継ぎ出来るわけがない。
我々の荷物がどうなっているかを事務員さんに聞いてみる。

「申し訳ありません・・・。
お客様のお荷物は現在ハワイにあります・・・。」

うん、そうだろうと思ってた。
航空会社のミスで起きた事ではあるので、
あとで直接家に送ってくれる事になった。

「さすが俺たちだ!渡航前に
『ロストバゲージは怖いから、デッキは手荷物!』
という教訓は活かされたな!」
「そうだけど、活かされたくなかったな。」

(ロストバゲージ:空便のどこかで荷物を失う事)

こんな会話をして手荷物でデッキを持っていたことに安堵する我々。

最後まで

「よし、あとは帰るだけになった。
軽く夕食をとって帰ろうか。」
「ホント、やっと帰れましたね。」
「酒飲みてえ、酒。」

と券売機に向かう。

「岡田さん、K、どちらかお金を貸してくれないか?」
「どうした?英宝。」
「どうしたんです?英宝さん。」
「今、自分は、
クレジットカードは持っている。
600ドルほど持っている。
だが、日本円とSuicaが無いんだ。」
「どうしてですか?」
「キャリーケースん中に全部日本円とSuica入れた財布があるから・・・。」
「ぶはははは、社長!金ねぇんすか?社長!」
「K、仕方ないじゃろ!こんなん予想してないし!」
「すげーよ、600ドルとクレカあっても券売機じゃ切符買えないしな。
最後の最後までネタ提供ありがとうございまース!」
「あははは、面白すぎです。
品川までの切符代くらい自分出しますよ。」
「す、すまない、岡田さん。」

最後の最後までこんな不思議なトラブルに。

Black Lotus》の原画、
帰りの追加一泊トラブル、
そしてラストの乗り継ぎでのトラブル、

たくさんの事が予想を超えた変わった旅だった。
1つでもボタンを掛け違えていたら違った未来になっていただろう出来事。
それでも無事戻ってこれて楽しい旅だったと言えるのは幸せだ。

Kとはこれで2度目の海外。
相変わらず彼と行動をしていると楽しい。
さすがはほぼ同じMTG歴、そして人生半分付き合っているだけの友人だ。
また一緒にどこか旅行したいと思う旅でもあった。

最後に。

もう一度ある1人にお礼が言いたい。

ダニエル・チャン、ありがとう!
ダニエルのおかげでこの旅はとても素晴らしい旅になった!
次回会える日を楽しみにしているよ!

ではまた。

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