今回のデッキ紹介は脳筋大王、ヨルヴォちゃん。
まずは能力から見ていただきたい。
《Yorvo, Lord of Garenbrig/ギャレンブリグの領主、ヨルヴォ》
コスト:緑緑緑
伝説のクリーチャー 巨人(Giant) 貴族(Noble)
ギャレンブリグの領主、ヨルヴォは、+1/+1カウンターが4個置かれた状態で戦場に出る。
他の緑のクリーチャーが1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、
ギャレンブリグの領主、ヨルヴォの上に+1/+1カウンターを1個置く。
その後、そのクリーチャーのパワーがギャレンブリグの領主、ヨルヴォよりも大きいなら、
ギャレンブリグの領主、ヨルヴォの上に+1/+1カウンターをもう1個置く。
0/0
レア
単純に言えば3マナ4/4で出てくる。
んで緑の生物が出れば強化され、
その出てきた生物がヨルヴォちゃんよりパワーが大きいなら、
さらにヨルヴォちゃんが成長。
4/4で出てくるものの、
殴る時にはおおむね5/5以上になって殴れると思っていて間違いなし。
指定コストの重たさもジェネラル指定の緑単デッキならほぼ無関係。
純粋なパワーファイターとしては申し分なし。
7/7以上になんて簡単に育つ。
なのだが、
エルドレインの王権のガッカリレアの1つ。
あの悪名高き《王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns》がいるセットで、
環境が荒れまくった事も相まって大きく活躍する事もなかった。
そしてEDHでジェネラルにする人もほとんどいなかったため、
見ていてかわいそうになった。
なので、
開き直った脳筋EDHデッキを構築して皆に布教しようとデッキをいっぱい作り、
友人に配りまくった。
「タダでデッキあげるからヨルヴォ大戦しようぜ!」
と言って友人にデッキを配る店主。
そして皆ノリノリで渡されたヨルヴォデッキを練ってくれた。
RTキャンペーンなども含めると、
EDH《ギャレンブリグの領主、ヨルヴォ》デッキを50個は作った。
世界でEDHヨルヴォデッキを50個作った奴は店主以外にはいないだろう。
ジェネラル:《ギャレンブリグの領主、ヨルヴォ/Yorvo, Lord of Garenbrig》
-クリーチャー 43枚-
1《金のガチョウ/Gilded Goose》
1《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote》
1《樺の知識のレインジャー/Birchlore Rangers》
1《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》
1《東屋のエルフ/Arbor Elf》
1《スカイシュラウドのレインジャー/Skyshroud Ranger》
1《フィンドホーンのエルフ/Fyndhorn Elves》
1《エルフの神秘家/Elvish Mystic》
1《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
1《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》
1《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
1《スクリブのレインジャー/Scryb Ranger》
1《獣呼びの学者/Beastcaller Savant》
1《溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe》
1《森のレインジャー/Sylvan Ranger》
1《ティタニアの僧侶/Priest of Titania》
1《天光を求める者/Seeker of Skybreak》
1《再利用の賢者/Reclamation Sage》
1《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》
1《激情の共感者/Fierce Empath》
1《Elvish Spirit Guide》
1《ピーマの改革派、リシュカー/Rishkar, Peema Renegade》
1《ウッド・エルフ/Wood Elves》
1《夢の円環のドルイド/Circle of Dreams Druid》
1《ラノワールの部族/Llanowar Tribe》
1《ウークタビー・オランウータン/Uktabi Orangutan》
1《刻み角/Manglehorn》
1《失われた業の巫師/Shaman of Forgotten Ways》
1《永遠の証人/Eternal Witness》
1《狸の移植者/Tanuki Transplanter》
1《鋭い目、ナイレア/Nylea, Keen-Eyed》
1《獣に囁く者/Beast Whisperer》
1《数多の声/Voice of Many》
1《清廉潔白な判事/Immaculate Magistrate》
1《ケイラメトラの侍祭/Karametra’s Acolyte》
1《狩猟の統率者、スーラク/Surrak, the Hunt Caller》
1《永遠神ロナス/God-Eternal Rhonas》
1《始原の賢者/Primordial Sage》
1《ナカティルの戦群れ/Nacatl War-Pride》
1《巨大猿、コグラ/Kogla, the Titan Ape》
1《草分けるアイベックス/Pathbreaker Ibex》
1《収穫の魂/Soul of the Harvest》
1《威厳の魔力/Regal Force》
-インスタント5枚-
1《狂暴化/Berserk》
1《自然の要求/Nature’s Claim》
1《豊穣の碑文/Inscription of Abundance》
1《活性化のうねり/Invigorating Surge》
1《野生語りの帰還/Return of the Wildspeaker》
-ソーサリー 3枚-
1《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》
1《巫師の天啓/Shamanic Revelation》
1《リシュカーの巧技/Rishkar’s Expertise》
-エンチャント 8枚-
1《硬化した鱗/Hardened Scales》
1《繁茂/Wild Growth》
1《怨恨/Rancor》
1《八百長試合/Fight Rigging》
1《ハイドラの成長/Hydra’s Growth》
1《ガラクの蜂起/Garruk’s Uprising》
1《守護者計画/Guardian Project》
1《不自然な成長/Unnatural Growth》
-アーティファクト8枚-
1《宝石の睡蓮/Jeweled Lotus》
1《影槍/Shadowspear》
1《太陽の指輪/Sol Ring》
1《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》
1《速足のブーツ/Swiftfoot Boots》
1《ベルト・オヴ・ジャイアント・ストレングス/Belt of Giant Strength》
1《ロナスの碑/Rhonas’s Monument》
1《グレートヘンジ/The Great Henge》
-プレインズウォーカー2枚-
1《解き放たれた者、ガラク/Garruk, Unleashed》
1《原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter》
-土地 30枚-
1《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》
1《ガイアの揺籃の地/Gaea’s Cradle》
1《ギャレンブリグ城/Castle Garenbrig》
1《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx》
1《タイライトの聖域/Tyrite Sanctum》
1《眷者の居留地/Bonders’ Enclave》
1《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ/Yavimaya, Cradle of Growth》
1《ヤヴィマヤのうろ穴/Yavimaya Hollow》
22《森/Forest》
殴る以外にやる事など無いと言っていい程ぶん殴るデッキ構成。
「2ターン目にヨルヴォが着地出来ない?マリガンだ!」
くらいの勢いだ。
《森》2枚とマナ生物がいればキープ。
後は野となれ山となれ。
コストの軽い生物が多いので、
勝手にヨルヴォちゃんは成長していき、
攻撃が3発通ればおおむね21点を超えられる。
本人にトランプルが無い事でチャンプブロックされるとどうにもならないのが欠点。
そこはトランプル付与か空いている隙だらけのやつをぶん殴れ。
それ以外は緑単ってやつはお決まりだ。
・青いヤツは先に殴れ。
・コンボくさいヤツは先に殴れ。
・少しでもダメージ与えられるヤツは殴れ。
これを守って特攻あるのみ。
そんなヨルヴォちゃんの熱いカードは下記2つ。
《Unnatural Growth/不自然な成長》
コスト:1緑緑緑緑
エンチャント
各戦闘の開始時に、ターン終了時まで、
あなたがコントロールしているすべてのクリーチャーのパワーとタフネスは2倍になる。
レア
ヨルヴォちゃんが一撃で相手を葬り去る事もあるエンチャント。
周囲も強くなるので殴ればいい勢いでライフを削れる素晴らしい1枚。
指定コストも緑単なら気にするようなものでもない。
脳筋のためにあるようなカード。
そしてもう一枚がこれ。
《Belt of Giant Strength/ベルト・オヴ・ジャイアント・ストレングス》
コスト:1緑
アーティファクト 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーの基本のパワーとタフネスは10/10になる。
装備(10)。この能力を起動するためのコストは、(X)少なくなる。
Xはこの能力が対象としているクリーチャーのパワーに等しい。
レア
この装備品は待ちに待った装備品だった。
ヨルヴォちゃん専用と言っても過言ではないチャンピオンベルト。
何故なら、
ヨルヴォちゃんは基本のパワーとタフネスは0/0だ。
+1/+1カウンターが4つ乗って出る生物ゆえ、基本は0/0。
で、
装備するコストはそいつのパワー分減るという事は、
ヨルヴォちゃんは最低状態でも装備コストは6。
実際には簡単に8/8以上まで成長するので、このカードはすぐに装備可能。
むしろ普通装備コスト0くらいの勢いだ。
装備コスト0の時は装備したら最低20/20の生物完成。
それがコスト1緑で実現するのだから最高の装備品だ。
11/11以上の状態で装備したら、
通れば一撃必殺のジェネラルダメージ確定。
トランプル付与装置があれば一殺可能と言っても過言ではない。
上記の《不自然な成長》と合わせて、
ヨルヴォデッキの強化パーツとしては最高の2枚だ。
とにかく脳筋の戦闘フェイズが楽しくなる事間違いなし。
ちなみに皆で集まってヨルヴォ大戦した時に、
一人だけデッキにエルドラージ3神(ウラモグ、コジレック、エムラクール)を入れていた人がいた。
残りのプレイヤーから、
「ヨルヴォデッキにエルドラージだと?
おいおい、まさかエルドラージで勝とうってんじゃあるまいな?」
「どうやら最初に殴る相手は決まったな。」
「ああ、やっちまうか・・・。」
という空気になり、
そのエルドラージを入れていた人は最初にタコ殴りにされたんだとか。
(この時に店主は別の卓でヨルヴォ大戦していた。)
なんというか、
皆、ヨルヴォで殴る意志が強くて面白い。
しかも、
同じデッキになるのかと思いきや、
皆それぞれに個性あふれるデッキ構成になってくるのが面白い。
一番面白いカードは店主も採用しているのだが、
《狂暴化/Berserk》というカードだ。
《Berserk/狂暴化》
コスト:緑
インスタント
この呪文は戦闘ダメージ・ステップより前にのみ唱えられる。
クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、
それは+X/+0の修整を受けるとともにトランプルを得る。Xは、そのパワーの点数である。
次の終了ステップの開始時に、このターン、それが攻撃していたなら、そのクリーチャーを破壊する。
レア
単純に言うと、
「ターンエンドまでクリーチャーのパワーを倍にする。
トランプルもつく。
そのクリーチャーが攻撃してたらターンエンドに破壊。」
という事。
このカードのアイデアは友人からもらった。
ヨルヴォ大戦をしている際に、
「ほう、A君のヨルヴォは今、B君を殴ったか。
なるほど、B君は今ジェネラルダメージが7点入っていて、
現在ヨルヴォが8/8か。
そうか、ならば《狂暴化》だ!」
とある時に友人が《狂暴化》をぶっ放した。
すると、
B君はジェネラルダメージで死亡。
A君のヨルヴォはターンエンドに死亡。
他プレイヤーにトドメを刺しつつ、
残るプレイヤーのヨルヴォを除去するという鬼の所業。
が、やったほうもやられたほうも大爆笑。
「ククク・・・ヨルヴォが殴っただけで両方死ぬなんて無いと思っていただろう?
甘いのだよ、キミタチ!!
《狂暴化》を自分のヨルヴォになど撃つわけがなかろう!
自分のヨルヴォに撃つ時は最後の一人にトドメを刺す時でいいのだよ!」
という友人。
最高のアイデアと笑える台詞だった。
これをうけて店主も採用するようになった。
ヨルヴォ大戦用ではあるのだけど、
《よりよい品物/Greater Good》などのパワー参照型ドロースペルとの相性も良い。
ちなみに、純粋な能力の問題で言うと、
《養育者、マーウィン/Marwyn, the Nurturer》が似たような能力で、
マナが出せる分だけ強いとも言えなくもない。
が、
最初から
「ジェネラルが脳筋でそれで殴り勝つし。」
と思っていると結構構築も戦略も変わってくるので、
思った以上に楽しい。
というわけでヨルヴォちゃん、皆も使おう。
ではまた。
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