今回のゲストは《創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation》さんです。
創造の座、オムナスが戦場に出たとき、カードを1枚引く。占術1を行う。
上陸 ― 土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、
このターンで初めてこの能力が解決されるなら、あなたは4点のライフを得る。
二度目なら、(赤)(緑)(白)(青)を加える。
3度目なら、創造の座、オムナスは各対戦相手と
あなたがコントロールしていない各プレインズウォーカーに、それぞれ4点のダメージを与える。
4/4
神話レア
オムナス「・・・。」
おむなす「・・・。」
オムナス「お前、誰だよ?」
おむなす「ワタシ、創造ノ座、おむなす。」
オムナス「いや、それ俺だから。」
おむなす「ワタシモ。」
オムナス「おいおい、どういう事だよ。
なんで俺とおんなじ見た目の生物と反省会するの?
っていうかこの生物何者?」
おむなす「ワタシ、MTGありーなデ改定サレタ。」
オムナス「あ、なんか俺の場に出た時ドローが占術1になってる。
ナニコレ?何が起きてるの?」
おむなす「ワタシ、悪イいきものダッタ。改定サレタ。」
オムナス「おい、なんだその言い草。」
おむなす「ホントノコト。ワタシ、嘘イッテナイ。」
オムナス「わけわかんねえな、調べてみるか。」
7月3日~6日の期間中、MTGアリーナ内で特別イベント「MIRROR, MIRROR」を開催します。
このイベントでは、禁止された12種類のカードをバランス調整したうえで使用可能にします。
《創造の座、オムナス》の修正内容:
《創造の座、オムナス》が戦場に出た時に誘発する誘発型能力は、
「カードを1枚引く」から「占術1を行う」に変更されました。
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オムナス「・・・。」
おむなす「・・・。」
オムナス「帰れ。」
おむなす「エ?」
オムナス「いいから電脳の世界に帰れ。
二度とここに来るな。」
おむなす「ワタシ、何カシタ?」
オムナス「わかってねえなら教えてやる。
マジック・ザ・ギャザリングってえやつはな、
そんじょそこらのスマホゲーとは違うんだよ。
作っちまったブツがゲームバランス崩壊させたとしても、
後から上書きは許されねえんだ。」
おむなす「ハイ。」
オムナス「そういう立ち位置なんだよ、TCGってやつは。
ナーフが許されねえんだよ!」
※ナーフとは電源系のアップデート可能なゲームにおいて、
既存のキャラクターやアイテムの能力を下方修正する事を意味するスラング
おむなす「ワタシ、確カニなーふサレタ。」
オムナス「当たり前だろうが。
ドロー1枚と占術1じゃ余程の状況じゃない限り占術1が勝る事なんかねえよ。
場に《Chains of Mephistopheles》や《船殻破り/Hullbreacher》でも置いてりゃ話は別だが。」
おむなす「ハイ。」
オムナス「わかったか?わかったら電脳の世界へ帰れ。」
おむなす「デモ、ワタシ、げすと呼バレタ。」
オムナス「気持ち悪いんだよ!
自分と見た目おんなじの奴が隣にいるのが!
だいたいな、わかってるか?この題目。
オムナス反省会だよ、オムナス反省会。
この禁止筆頭の糞神話レアの俺様がな、
他のゲストの反省会やるっていう趣旨なんだよ。
なんで俺が司会つとめる反省会で俺が呼ばれんだよ!」
おむなす「ソウ言ワレテモ、ワタシワカラナイ。」
オムナス「俺もわかんねえんだよ!
見た目同じでナーフされた奴見ながら反省会?
俺が俺の反省会するとかそういうのはいいんだよ。
もう禁止になった時にやったんだから!
生まれた途端に禁止になって、
最初にやったのが反省会だよコンチクショウ!」
おむなす「ワタシ、ドウシタラ?」
オムナス「おい、店主。お前だろこれセッティングしたの。
オリジナルと改定された奴の対談アリじゃない?とか思っただろ。
馬鹿が。
何にも面白くないんだよ。
つーわけでお前はデータの世界に戻れ。
二度と現世に顕現するな。
ここからは俺が1人で喋る。」
おむなす「ハイ・・・。」
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さ、1人で気楽に行こう。
おい、店主、お前はドンキ行って酒買ってこい、酒。
だいたいな、
イベントの時だけこんなナーフしたキャラにしてました!
じゃねえんだよ。
そういう事例作るなって。
しかもイベント名が『鏡よ、鏡』?
「鏡よ鏡、世界で一番クソな改訂はなぁに?」
「それはあなたです。」
とか言わせてえのか。
鏡よ鏡って言えば誰でも知ってる白雪姫の話。
アレな、
普通の人知らないだろうけどな。
結構アカン話だぞ。
(※ここからの話は白雪姫のバージョンによって違いがあります。)
絵本とかだと継母設定だけど、
元ストーリーだと実母だからな。
実母に暗殺されるのはさすがに・・・ってんで、
後世の作品の途中から継母になったらしいぜ。
ついでにこの実母、
暗殺しようとしたの1回や2回じゃねえんだわ。
絵本だと毒リンゴ1回だろ?
これがなーもっとえげつないのやろうとしてたんだよ。
で、えげつないって言えば、
七人の小人もそのまあ・・・白雪とそのアレだよ。
放送コードに引っかかりそうな事してんだよ。
ゴニョゴニョっとしたアレだよ。
んでな、
王子様のキスで目覚めるっていうお約束シーン、
あんなの原作にないからね。
王子、性的嗜好が危なすぎてな。
あの王子、死体愛好癖なんだよ。
横文字にするとネクロフィリアって言うんだ。
あとな、白雪姫は王子様のキスで目覚めないんだよ。
「イャッホォォイ、ちょうどいいところにいいもん落ちてるゥゥ!」
って感じで王子様、小人んところから死体お持ち帰りだよ。
オオウ クレイジー。
そんで、白雪の死体運ばされてる兵士が、
「なんでこんな事しなきゃなんねーんだ。」
ってムカついて白雪を蹴飛ばしたら目覚めるんだよ。
夢もへったくれもねえストーリーだぜ、白雪姫。
んでその後王子様と結婚した白雪がだな・・・
あ・・・この話、そろそろやめとくか。
白雪姫の話がメインじゃねえしな。
いや、個人的には白雪姫もうちょっと語ってもいいんだけどな。
それにしてもなあ。
ちょっと残念な気持ちだよ。
他のカードも俺もやりすぎだったのだろうよ。
でもな、
データの中だけとはいえ、イベント限定とはいえ、
そういう改定の仕方は正直残念だよ。
だってさあ、カードデザイン失敗だったって認めてるわけだろ?
禁止カードに指定した時点で失敗だと認めてるのは間違いないが、
帝王:マジック・ザ・ギャザリングがこの改定。
それは恥の上塗りってもんだぜ。
ブランドイメージってものを大切にしてもらいたいもんだよ。
わかる?
俺のようなすぐ禁止された人権の無いヤツや、
経営能力皆無のどっかの店主だってな、
マジック・ザ・ギャザリング大好きなんだよ。
これに誇り持ってるの。
生まれて即禁止食らってる俺はね、
生まれてきてすみませんって思いながらも、
この世界大好きなわけ。
ちなみにさ知らない人結構いると思うんだけど、
《アジャニの群れ仲間/Ajani’s Pridemate》って知ってる?
Ajani’s Pridemate / アジャニの群れ仲間
コスト:1白
クリーチャー 猫(Cat) 兵士(Soldier)
あなたがライフを得るたび、
あなたはアジャニの群れ仲間の上に+1/+1カウンターを1個置く。
2/2
アンコモン
最初はこのカードって
「あなたがライフを得るたび、
あなたはアジャニの群れ仲間の上に+1/+1カウンターを1個置いてもよい。」
だったんだぜ。
なんで変わったかっていうと、
紙じゃなくデータのほうのMTGで「してもよい」の効果は解決の際に
「はい/いいえ」を選択する必要があって、
都度都度それがめんどくさいからこのカードは
「してもよい」から「する」に変更されたんだってよ。
気持ちはわからんでもないよ。
でもな、
電源ゲームが前提で現実を改定するのはTCGとしてどうなのよ?
テキストのままにゲームしたら間違いが生じかねない改定は良くないだろ。
テキスト通りでないカードはいくつかあるよ。
《Illusionary Mask》はいい事例だよな。
完全にカードテキストに書いてある内容と、
現時点でのルールはイコールにならんし。
こういう例外は仕方ない。
カード自体もMTG黎明期のものだしな。
人間誰しも失敗はあるさ。
ま、失敗作の極みみたいなのが俺とどっかのカードショップの店主だけどな!
ともかくだ、
後付けで電源ゲーム前提での変更はなんか気持ちが悪い。
同じようなもんだけど、
最近のカードで
「ライブラリーのトップを何枚かめくって、
1枚手札に入れて残りをライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。」
って感じのカードあるだろ?
いくつか出すと、
《待ち受ける冒険/Adventure Awaits》
《使役学基礎/Basic Conjuration》
《珊瑚兜の年代記編者/Coralhelm Chronicler》
《ティボルトの計略/Tibalt’s Trickery》
《むかしむかし/Once Upon a Time》
こんな感じのやつ。
これも
「ライブラリーの一番下に望む順番で置く」
だとその分だけ電源ゲームだと操作が増えるっていうんで、
無作為で置く方にデザインをしているって話だ。
全てが全て無作為ってわけでもないらしいけどな。
無作為だとオート処理になるけど、
望む順番で置くだとプレイヤーが選択するからな。
時間かかるのはわかる。
現実でも電源ゲームでも時間食うからな。
実際んとこ現実だとだいたい数秒で処理終わるはずだけど、
電源ゲームじゃ案外そうは行かないんだろうな。
こういうデザインでも電源ゲームを意識しているのが散見されるのは嬉しくない気がしないか?
俺だけかねえ?
お上の気持ちもわからんではない。
時代は右見ても左見てもスマホスマホ。
電源ゲームはなんだかんだと言って強い上にコロナ禍と来た。
非電源ゲームより電源ゲーム作っているほうが儲かりやすいのかもしれねえ。
でもな、わかってほしいんだよ。
みんな紙の方が好きだからカードゲームなんだぜ。
デジタルはお手軽なんだけど、
求めているのはそこじゃねえんだよ。
ユーザーがいかに紙媒体大切にしてるか考えろっての。
ま、俺個人としちゃあな、
俺の劣化版なんてもんをイベントで出されても嫌なの。
禁止された立場とはいえ、
作られた以上は能力は俺だけのアイデンティティ。
糞と言われようがなんと言われようが譲れねえの。
こういうのされると酒が不味くなるからやめろってんだ。
考えろ、俺の気持ちを。
目の前に同じツラしててナーフされた奴見ながら反省会とか、
どう考えても不気味なうえに美味い酒飲める気がしねえよ。
ああ、もう今日はだめだだめだ。
寝る。
じゃあな。