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オールドスクール参戦にあたって:ウィンター編。

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皆さんこんにちは、ウィンターです。

今回は英宝さんにお声がけいただきまして、
自分が組んだオールドスクールデッキについて紹介しつつ、
実際にオールドスクールに参入して思ったことを書いていきます。

まずオールドスクールをやってみた率直な感想としては
自分が体験できなかった当時の環境に触れつつ、
ネットでしか見たことがないようなデッキに
実際に対戦することが出来て非常に楽しいと感じました。

古き良き時代の環境やカードに興味を持っている方は
やってみる価値が非常にあると思います。

話に移る前に自分のMTG経歴について少しだけ触れます。
_____________

・年齢:MTGと同い年
・マジック歴:約7年
・初めて買ったパック:運命再編
・プレイできるフォーマット:スタン/パイオニア/モダン/レガシー/ヴィンテージ/EDH/オールドスクール
・持っているパワー9:《Timetwister》のみ
_____________

ざっくりまとめると
「古いカードを少しだけ持っている幅広プレイヤー」
といったところです。
Timetwister》は高くなる前にEDHメインでプレイした時に買いました。

今回オールドスクール始めるにあたって持っていた使えるカードは
悪魔の教示者/Demonic Tutor》のみでした。
そこから59枚を集めていったので、
その経緯も含めてお伝えできればと思います。

オールドスクールに興味を持ったきっかけは
英宝さんがプレイしているところを見たことです。
それまでは古いカードほとんど持ってないから
厳しいかな?と思っていました。

しかし、その時英宝さんのプレイしていたのは
パワー9が一切採用されていない赤緑のデッキ(サイトに載っている赤緑)で、
充分勝負になっていました。
それを目の当たりにし、
「使えるカードや環境を吟味すれば充分楽しめるし
 勝てるデッキが組めるな」

と思い、組み始めることにしました。

実際に自分で使えるカードを調べてみて
思ったことを簡単に書いておきます。
今後組もうかと興味を持たれている方は
参考にしてみてください。
_____________

・タフネスが4を超える使いやすい生物があまりいないので《稲妻/Lightning Bolt》が強い。
・飛行戦力を止めるのが厳しい。《セラの天使/Serra Angel》がかなり強い。
・《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire》は《恐怖/Terror》も効かないのでこれも強い。
・多色化しようとするとデュアルランドや《真鍮の都/City of Brass》が欲しくなる。
・上記のせいで多色デッキに《露天鉱床/Strip Mine》が非常に刺さる。
・単色デッキでも色マナ要求が濃いので無色マナしか出ない土地の採用が難しい。
・フェッチ等の多色用ランドがないので基本土地中心の構築になりやすい。

_____________

これらのことを踏まえ、最終的に選んだのは黒単でした。
デッキ選択の理由は、
タフネス4を超える生物を《恐怖》で落とせること、
陥没孔/Sinkhole》によって相手の土地に触りやすいこと、
黒い《Black Lotus》こと《暗黒の儀式/Dark Ritual》を使えることの3つです。

またリストを見ていく中で《ゾンビ使い/Zombie Master》を使いたくなりました。

Zombie Master/ゾンビ使い
コスト:1黒黒
クリーチャー ゾンビ(Zombie)
他のゾンビ(Zombie)・クリーチャーは沼渡りを持つ。
(それらは、防御プレイヤーが沼(Swamp)をコントロールしているかぎりブロックされない。)
他のゾンビは「(黒):このパーマネントを再生する。」を持つ。
2/2
レア

オールドスクールの環境にもロード能力持ちがいくつか存在しますが、
その中でも珍しいパワー・タフネスを修整できないロードです。
当時はクリーチャー・タイプにゾンビを持っていませんでしたが
オラクル更新によりゾンビを獲得したので、
(《ゴブリンの王/Goblin King》や《アトランティスの王/Lord of Atlantis》と同じです。)
2体並べると相互に再生と沼渡りをつけることが可能です。

この不器用さが気に入り、黒単ゾンビを目指して組むことにしました。
チャネルファイアボールルールでは同じイラストで旧枠であれば使用可能でしたので
持っていた《悪魔の教示者/Demonic Tutor》を合わせて構築しました。

その時組んでいた黒単ゾンビがコチラです。

-クリーチャー18枚-
4《隻眼のミイラ/Cyclopean Mummy
4《Walking Dead
4《惑乱の死霊/Hypnotic Specter
4《ゾンビ使い/Zombie Master
2《堕ちたる者/The Fallen

-インスタント7枚-
4《暗黒の儀式/Dark Ritual
3《恐怖/Terror

-ソーサリー6枚-
1《精神錯乱/Mind Twist
1《悪魔の教示者/Demonic Tutor
4《トーラックへの賛歌/Hymn to Tourach

-アーティファクト2枚-
2《ネビニラルの円盤/Nevinyrral’s Disk

-エンチャント7枚-
4《不吉の月/Bad Moon
3《邪悪の気配/Evil Presence

-土地20枚-
20《沼/Swamp

-サイドボード15枚-
2《動く死体/Animate Dead
2《生命吸収/Drain Life
4《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory
2《ネビニラルの円盤/Nevinyrral’s Disk
4《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire
1《恐怖/Terror

こうして出来上がったデッキをもって意気揚々と
英宝さんと対戦することになりました。

実際に対戦してみた結果ですが、
ゾンビ使い/Zombie Master》で再生を付ける前に
稲妻/Lightning Bolt》で焼かれたり、
巨大戦車/Juggernaut》が除去できなかったりと散々でした。

英宝さんのデッキは

・《Wheel of Fortune》さえ入っていない。
・デュアルランド0枚。
・ほとんど第4版とクロニクルで構築。

だったので、
同じ土俵でしたが、
プレイングの差が大きく、滅多な事では勝てませんでした。
時々プレイ中に、英宝さんは
「残った手札○○でしょ?」
と的確に当てて来るのが驚きでした。

その後英宝さんにデッキやプレイのアドバイスを頂き、
さらにせっかく始めたのだからということでデッキに使う分の
Revised版の《沼/Swamp》や《動く死体/Animate Dead》など頂きました。
あと誕生日プレゼントでもオールドスクールカードを結構頂きました。
英宝さん、ありがとうございます!

ここまでカードを頂いたらほぼ純正にするしかない!
ということで基本の黒単を目指しつつ、
純正化を進めていくことにしました。

現在のリストがコチラです。

-クリーチャー16枚-
4《黒騎士/Black Knight
3《アーグの盗賊団/Erg Raiders
3《Order of the Ebon Hand
4《惑乱の死霊/Hypnotic Specter
1《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire
1《夢魔/Nightmare

-インスタント7枚-
4《暗黒の儀式/Dark Ritual
3《恐怖/Terror

-ソーサリー9枚-
1《精神錯乱/Mind Twist
1《悪魔の教示者/Demonic Tutor
2《生命吸収/Drain Life
3《トーラックへの賛歌/Hymn to Tourach
2《陥没孔/Sinkhole

-アーティファクト4枚-
1《太陽の指輪/Sol Ring
2《Aeolipile
1《ネビニラルの円盤/Nevinyrral’s Disk

-エンチャント4枚-
4《不吉の月/Bad Moon

-土地20枚-
4《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory
16《沼/Swamp

-サイドボード15枚-
1《沼/Swamp
3《麻痺/Paralyze
2《Aeolipile
1《動く死体/Animate Dead
1《生命吸収/Drain Life
1《トーラックへの賛歌/Hymn to Tourach
1《恐怖/Terror
1《Order of the Ebon Hand
2《ネビニラルの円盤/Nevinyrral’s Disk
1《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire
1《夢魔/Nightmare

変化球からやる前にまずはベーシックな戦い方を学ぼうということで
ゾンビから離れてシンプルに強い黒単を目指しました。
上記のリストのうち可能なものは全て第4版からRevised版に出来ました。
第4版をRevised版に出来るだけでなんとなく嬉しくなりましたね、これは。
全部Revised版に出来た時には達成感もありました。

もともと古いカードの雰囲気と使い込まれた感が好きだった自分としては
ほぼ純正にしたことで使っているだけでテンションが上がります。
また、当時そこまで値段のしなかったカードが現在値段が上がっており
資産的な意味でも純正にしてよかったと思っています。

デッキ自体は英宝さんのサイトに載っている黒単を参考に、
同型を意識してメインから《Aeolipile》と《夢魔/Nightmare》を採用しました。
また《巨大戦車》に対応できるように《生命吸収/Drain Life》も
しっかり採用しています。

個人的なお気に入りカードは《夢魔/Nightmare》です。

Nightmare/夢魔
コスト:5黒
クリーチャー ナイトメア(Nightmare) 馬(Horse)
飛行(このクリーチャーは飛行や到達を持たないクリーチャーによってはブロックされない。)
夢魔のパワーとタフネスはそれぞれ、
あなたがコントロールする沼(Swamp)の数に等しい。
*/*
レア

沼の数だけパワーとタフネスに修整が入る飛行戦力です。
ゲームの後半に出てくると《稲妻》ではまず落ちず、
セラの天使》と正面から殴り合いが出来ます。

イラストを描いているのはMelissa Bensonさん。
アトランティスの王》や《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon
など黎明期のMTGを支えた生物を手掛けています。

実際にこのデッキを使ってみて英宝さんや
ほかの方と対戦しましたがパワー9やデュアルランドを
しっかり採用したデッキ相手でも十分戦うことが出来ました。
また対戦してみて分かったことですが、
お互いにリソースを消費しきって《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》で
ライフを詰めることが出来て想像以上に強く感じました。

今後の目標としては、《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》を
アンティキティー版にしてオールドスクールを純正にしたいと思います。
また、さらに先のアルファ40に向けて少しづつカードを集めていきたいです。
あ、勘違いしないで欲しいんですが、
英宝さんと違って自分はCSSルールです。
まずはUnlimited版の《》から。
そういえば、オールドスクール純正と書いてきましたが、
真のオールドスクール純正って違うらしいです。

基本セット:アルファ、ベータ、Unlimitedのみ
エキスパンション:英語版で原版のみ

が真のオールドスクール純正らしいです。
いつかは目指したいと思っています。

最後に。

パワー9やデュアランもないからと
レガシーやオールドスクールを始めるのをためらっているのは
非常にもったいないと思います。
少なくとも皆さんが初めてMTGに触れた時は必要なカードもなく
あるもので工夫して対戦をしていたと思います。

オールドスクールに入るのも同じです。
出来る範囲でやれることを全力でやってみることで
見える世界があります。

本腰を入れて組むという思いがあるのなら
ここ数年のカード価値の上昇を考えても
今のうちから少しづつ集めても損はないと思います。

何よりTCG最古の歴史を持つMTGの黎明期を
一部分でも体験できるので興味のあるかたは
ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

それではこのへんで失礼します。
読んでくださった方ありがとうございます。

ウィンター


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