今月もやってきましたKのお時間。
今回もレガシーの大会にご登場。
Serra「今日のデッキは?」
K「アブザンファイアーズ」
Serra「アブザン(白黒緑)ファイアーズ(赤緑)・・・。」
相変わらずオリジナリティ溢れるデッキ名だ。
デッキ内容を含めて、
セラの店主ごときでは、
彼の境地には一生かかっても辿りつけないだろう。
そして、大会前に下記のカードを購入する彼。
《Gaea’s Revenge/ガイアの復讐者》
コスト:5緑緑
クリーチャー エレメンタル(Elemental)
ガイアの復讐者は打ち消されない。
速攻
ガイアの復讐者は緑でない呪文や緑でない発生源の能力の対象にならない。
8/5
神話レア
彼がこれを何に使うのかはサッパリわからない。
何に使うというよりも、
このカード、出して殴る以外に特にやる事の無いカードのはずだが。
この後、思いもよらない展開が我々を待っていた。
それはスタッフが試合を観戦している時に起きた。
K「5マナ。
《ガイアの復讐者》出します。」
?!
スタッフ「Kさん、それ7マナ・・・。」
K「ハァ?!」
K「え、ちょっと待って。これ5マナじゃねえの?!」
スタッフ「7マナです。」
K「何このカード、弱いじゃん!」
念のため言っておきますよ、これ読んでいる人に。
本当に何の仕込みもしてませんし、
何の台本も無しですからね。
嘘偽り無しの彼の姿を、
ありのままに書いているだけですからね。
誇張も一切無しで書いてますからね。
そんな彼の今回のデッキ。
デッキ名:アブザンファイアーズ。
-クリーチャー20枚-
3《極楽鳥/Birds of Paradise》
4《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4《包囲サイ/Siege Rhino》
1《ルーンの母/Mother of Runes》
1《血の贈与の悪魔/Bloodgift Demon》
1《悪斬の天使/Baneslayer Angel》
2《ガイアの復讐者/Gaea’s Revenge》
-インスタント8枚-
2《アブザンの魔除け/Abzan Charm》
3《突然の衰微/Abrupt Decay》
3《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
-ソーサリー5枚-
3《思考囲い/Thoughtseize》
2《名誉回復/Vindicate》
-エンチャント4枚-
4《ヤヴィマヤの火/Fires of Yavimaya》
-アーティファクト1枚-
1《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
-土地22枚-
4《不毛の大地/Wasteland》
4《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
4《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
1《Taiga》
2《Savannah》
2《Bayou》
2《沼/Swamp》
2《森/Forest》
1《平地/Plains》
K「昔、ファイアーズってデッキがあっただろ?
んでスタンダードにあったアブザン強かっただろ?
っていうか《包囲サイ》強いじゃん?
つまりこれを足せば強い。」
Serra「ほうほう。それでどんな構成に?」
K「つまり、
《ブラストダーム/Blastoderm》のところは《包囲サイ》だ。
で、《はじける子嚢/Saproling Burst》覚えてるだろ?」
Serra「覚えてるよ。サッポロバーストというあだ名のエンチャント。」
K「あの5マナ部分を、
《血の贈与の悪魔》と《悪斬の天使》、
それと《ガイアの復讐者》にしたんだよ。」
Serra「マナが間違っているはともかくとして、
5マナ域を最初から無くすという選択で良かったのでは?」
K「5マナくらい出るだろ、たぶん。」
Serra「レガシーの世界はスタンダードと速度違うから、
5マナのカードはそこまで入れないほうが。」
K「いや、いける。」
このデッキを見て思うのは、
・5マナ域全抜き。
・《ヤヴィマヤの火》全抜き。
・《アブザンの魔除け》全抜き。
と多くの人が思うのではないだろうか。
そうするとデッキがただのアブザンになってしまうのだが。
ついでに《包囲サイ》と白要素抜いて、
赤か青要素ぶちこんでしまえ!
と店主は考える。
そして、いつものごとくKとは大会後にフリーで対戦してから食事とお酒。
あまりデッキをいじる時間が無い店主なので、
店主のデッキは前回と同じBUGのデッキ。
戦績は24勝1敗。
2人「おつかれー。」
と乾杯をしたのちに、
Serra「今日の反省点は?」
K「《ガイアの復讐者》が全て悪い。」
反省する全く無しである。
Serra「《ガイアの復讐者》悪くない。
見間違える人が悪い。」
K「5マナだと思ったんだよあれ。」
今更言うまでもないと思うのだが、
一度たりとも7マナ出る事は無く、
《ガイアの復讐者》は間違えて5マナでプレイされた時以外は、
一切プレイされる事は無く、
一戦終わると必ずサイドボードに抜けていたそうだ。
K「ったくなんだよこの糞カード!
なんで7マナなんだよ!
5マナだったら文句無しに強いと思ったのに!」
この一言だけならごもっともではあるのだが、
見間違えるKが悪いとしか言いようが無い。
なお、最近ではこのKと対戦、または見るのが楽しくて、
Cardshop Serraのレガシー大会に足を運んでくれる人も出てきた。
なかなかにありがたい存在である。
来月の彼にも期待しよう。
ではまた。
↧
今月のKその6
↧