今回のEDHデッキ紹介は、
2020年9月28日にスタンダードで禁止をくらい、
2021年2月15日に、ヒストリック、パイオニア、モダンの3つで禁止カードにされ、
残る世界がEDH、レガシー、ヴィンテージに絞られたウーロ君。
かわいそうなのでEDHのジェネラルとして活かしてみようという事でデッキ構築。
《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature’s Wrath》
コスト:1緑青
伝説のクリーチャー エルダー(Elder) 巨人(Giant)
自然の怒りのタイタン、ウーロが戦場に出たとき、
これが脱出していないかぎり、これを生け贄に捧げる。
自然の怒りのタイタン、ウーロが戦場に出るか攻撃するたび、
あなたは3点のライフを得てカードを1枚引く。
その後、あなたはあなたの手札から土地カード1枚を戦場に出してもよい。
脱出 ― (緑)(緑)(青)(青),あなたの墓地から他のカード5枚を追放する。
(あなたはあなたの墓地から、このカードをこれの脱出コストで唱えてもよい。)
6/6
神話レア
3マナ6/6と破格のパワーとタフネスを持つものの、
だいたい一発目のプレイは脱出失敗で墓地に行く子。
つまり一発目は重たい《探検/Explore》と割り切る。
その後の墓地から脱出コストプレイからが本番。
パワー6なのでジェネラルダメージ21点には4発パンチが必要だが、
能力のおかげでアドバンテージは稼ぎやすく、
それなりに安定した動きはしやすい。
脱出のコストで墓地を5枚追放が少し難しいだけ。
一度でも墓地に行った後は、
墓地を追放される等のアクションをされない限り、
緑緑青青のコスト+墓地5枚追放で再プレイ可能になるので、
単純に死ぬだけであれば他のジェネラルよりも使いやすい場合もある。
デッキは以下。
ジェネラル:《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature’s Wrath》
-クリーチャー13枚-
《極楽鳥/Birds of Paradise》
《金粉のドレイク/Gilded Drake》
《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》
《永遠の災い魔/Eternal Scourge》
《霧虚ろのグリフィン/Misthollow Griffin》
《永遠の証人/Eternal Witness》
《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
《東屋のエルフ/Arbor Elf》
《エルフの神秘家/Elvish Mystic》
《フィンドホーンのエルフ/Fyndhorn Elves》
《幽体のこそ泥/Ghostly Pilferer》
《タッサの神託者/Thassa’s Oracle》
《Elvish Spirit Guide》
-インスタント21枚-
《呪文貫き/Spell Pierce》
《大あわての捜索/Frantic Search》
《有毒の蘇生/Noxious Revival》
《マナ吸収/Mana Drain》
《神秘の教示者/Mystical Tutor》
《意志の力/Force of Will》
《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift》
《否定の力/Force of Negation》
《渦まく知識/Brainstorm》
《秘儀の否定/Arcane Denial》
《激情の後見/Fierce Guardianship》
《運命のきずな/Nexus of Fate》
《もみ消し/Stifle》
《活性の力/Force of Vigor》
《思考掃き/Thought Scour》
《差し戻し/Remand》
《夏の帳/Veil of Summer》
《長期計画/Long-Term Plans》
《留意/Mental Note》
《任務説明/Mission Briefing》
《物語の終わり/Tale’s End》
-ソーサリー19枚-
《運命の操作/Manipulate Fate》
《Foresight》
《意外な授かり物/Windfall》
《時のらせん/Time Spiral》
《Timetwister》
《永劫での歩み/Walk the Aeons》
《時間のねじれ/Time Warp》
《荊州占拠/Capture of Jingzhou》
《時間操作/Temporal Manipulation》
《時間の伸長/Time Stretch》
《カーンの経時隔離/Karn’s Temporal Sundering》
《時間の熟達/Temporal Mastery》
《水の帳の分離/Part the Waterveil》
《思案/Ponder》
《入念な研究/Careful Study》
《新たな芽吹き/Regrowth》
《根囲い/Mulch》
《知識の根/Roots of Wisdom》
《紆余曲折/Winding Way》
-エンチャント4枚-
《森の知恵/Sylvan Library》
《食物連鎖/Food Chain》
《繁茂/Wild Growth》
《楽園の拡散/Utopia Sprawl》
-アーティファクト6枚-
《太陽の指輪/Sol Ring》
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《水蓮の花びら/Lotus Petal》
《魔力の墓所/Mana Crypt》
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
《金属モックス/Chrome Mox》
-プレインズウォーカー2枚-
《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
《王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns》
-土地34枚-
《統率の塔/Command Tower》
《マナの合流点/Mana Confluence》
《Tropical Island》
《繁殖池/Breeding Pool》
《神秘の聖域/Mystic Sanctuary》
《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
《霧深い雨林/Misty Rainforest》
《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
《汚染された三角州/Polluted Delta》
《虹色の眺望/Prismatic Vista》
《真鍮の都/City of Brass》
《魂の洞窟/Cavern of Souls》
《古えの墳墓/Ancient Tomb》
《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast》
《反射池/Reflecting Pool》
《冠水樹林帯/Waterlogged Grove》
《内陸の湾港/Hinterland Harbor》
《溢れかえる果樹園/Flooded Grove》
7《島/Island》
6《森/Forest》
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このデッキはEDHならではの独特のコンボが搭載。
レガシーをプレイした事がある人ならすぐわかるかもしれない。
それは《食物連鎖》コンボ。
これでクリーチャー呪文限定の無限マナが出せる。
《運命の操作》
《Foresight》
の2種で《永遠の災い魔》と《霧虚ろのグリフィン》を追放するのがレガシーの定石。
ただ、EDHでは基本1枚制限なので、
これらのカードを追放領域に置くには他の手段も必要になる。
そこで活躍するのはジェネラルのウーロ君。
脱出コストが「墓地のカードを5枚追放」なので、
この2種のカードを墓地に落としさえすれば、
いつでもウーロ君で追放出来る。
で、クリーチャー呪文限定無限マナで何するの?
と思う人もいると思うけれども、ご安心を。
そこも全てEDHならでは、
そしてウーロ君ならではの勝ち手段。
手順は簡単。
クリーチャー呪文限定無限マナ状態になったら、
ウーロ君をプレイ(墓地からでもジェネラル領域からでもOK)
ウーロ君は場に出た時の効果が誘発。
とりあえず誘発処理を無視して、
先に《食物連鎖》でウーロ君を追放してマナを出しておく。
追放時は必ずウーロ君をジェネラル領域へ。
誘発型能力を処理。
・3ライフゲイン
・1ドロー+土地セット可能
・脱出失敗(既に場にいない。)
これらが終わったらまたウーロ君を出す。
無限マナなのでいくらジェネラル領域に行ってもウーロ君出直し可能。
単純にライブラリーが尽きるまでドロー可能になる。
ライブラリーを引ききったら
《タッサの神託者/Thassa’s Oracle》を出して勝利。
この枠は《研究室の偏執狂/Laboratory Maniac》でも同じ。
一応《タッサの神託者》のほうが安定して勝利出来るのでこちらにしているけれども、
このコンボは普通は《食物連鎖》に向かってカウンターしてくるので、
ほぼどちらでも変わらない。
あとは《食物連鎖》を持ってくる手段が問題だが、
エンチャントはサーチ手段がこの色では乏しく《長期計画》のみ。
やろうと思えば、
《直観/Intuition》を採用し、
《永遠の証人/Eternal Witness》
《新たな芽吹き/Regrowth》
《食物連鎖/Food Chain》
の3枚を持ってくればサーチ可能。
ただ、あくまでこの勝ち手段はサブプランのようなもの。
無理に決めに行かなくても結構勝ちに行ける。
ウーロ君が殴ってアドバンテージを稼いでいる時に、
決まったらそれはそれで、くらいに思っていると良い。
パワー6とはいえ、ウーロ君で殴り切る事は結構可能。
早く殴り始めるために、
ウーロ君を《もみ消し/Stifle》のような誘発型能力を打ち消す方法があれば、
1度目のプレイで着地させられるが、
それをやろうと思うとひと手間かかるため、
あまり期待しないほうが良い。
このデッキでは
《物語の終わり/Tale’s End》
《もみ消し/Stifle》
を一応採用しているが、
一度もウーロ君プレイ時に脱出チェックの誘発を消した事は無い。
《覆滅+複製/Repudiate+Replicate》を入れていない理由は、
ウーロ君のためにそこまでしなくていいと思ったので。
実際に《もみ消し》はどちらかと言えば、
誰かがコンボを決めようとしたり、
特定の起動型や誘発型能力を消すために構えるカードになりやすく、
《物語の終わり》は伝説呪文を打ち消す事が出来るので、
強ジェネラルと目される相手のジェネラル潰しに使う用途のほうが安定している。
あとたまにプレインズウォーカーもカウンターする。
また、このデッキはウーロ君さえ動き出せばかなりライフに余裕が出る。
もともと40ライフのEDHでは《森の知恵》のライフの支払いは気軽だが、
このデッキではよりお手軽にライフをバンバン支払える。
ウーロ君のライフゲイン+ドロー+土地セットは、
攻撃時にも誘発するので色々な意味で《森の知恵》との相性が良い。
《森の知恵》でライフを支払って全力で引いて、
ウーロ君攻撃時に新しいドローに賭けるも良し、
ライブラリーのトップに土地を残して、
ウーロ君攻撃時にドローして土地を置いても良し。
どちらの場合でも次のターンにはさらにライブラリーの先を見る事が出来る。
追加ターンカードがあるとなお有利。
ライフの減少はあまり気にせずに戦える。
青緑という色の特性上、
プレイングは若干複雑ではあるものの、
慣れるとかなり楽しいデッキなので、
是非一度遊んでみてほしい。
店主はこのデッキを結構堪能したので、
ウーロ君のデッキを崩して、
次は《生ける卒論、オクタヴィア/Octavia, Living Thesis》
通称、卒論君にチャレンジ。
ではまた。